老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「砂川判決 司法自ら歴史の検証を」(7/21朝日新聞社説)

2015-07-23 09:30:54 | 民主主義・人権
下記の朝日新聞社説には、最高裁の砂川判決前に当時の最高裁長官と駐日米大使と外相との裏工作があった疑いが指摘されている。事実とすれば、どう見ても不公正と言うより、不正行為で、あるまじき行為である。

しかし憲法をよく読めば、起こるべくして起こったことが分かるような気がする。GHQは、いざとなればこのような不正行為ができるように、下記の憲法条文を起草しておき、米政府はこの時、ここぞとばかり条文の意義を存分に利用したとも見える。

今後も日本の真の三権分立確立には、憲法での内閣(行政)の最高裁長官の指名権(六条2項)と裁判官の任命権(七十九条)が壁と言える。但し押しつけ憲法論に与するものではない。

第六条 2項 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

第七十九条 最高裁判所は、その長たる裁判官及び法律の定める員数のその他の裁判官でこれを構成し、その長たる裁判官以外の裁判官は、内閣でこれを任命する。

===砂川判決 司法自ら歴史の検証を(朝日新聞社説)===

最高裁は、憲法の番人と呼ばれる。行政から、立法から、そして言うまでもなく外国政府から独立した存在であることが、司法の公正さの礎である。

ところが半世紀前、その原則を揺るがす出来事があった疑いが今も未解明のままだ。「砂川判決」の背後にある米政府と最高裁長官との関係についてで、当時の被告が裁判のやり直しを求めた審理が終盤を迎えた。

司法は自ら史実を検証し、国民の疑念にこたえるべきだ。

1957年、米軍基地の拡張に反対するデモの学生らが、刑事特別法違反に問われた。

2年後、日米安保条約の改定を前に世論が盛り上がるなか、東京地裁は「米軍駐留は憲法9条違反」として無罪を言い渡した。だが9カ月後、最高裁は破棄し、差し戻した。

日米安保条約のような高度に政治的な問題について司法は判断しない。いわゆる「統治行為論」を最高裁判決は打ち出し、今も重い影響力をもっている。

この判決をめぐる疑義が明るみに出たのは2008年以降。裁判当時の田中耕太郎最高裁長官が駐日米大使らと判決前に会い、裁判の情報を伝えていたとの米政府の公電が公開された。

条約改定を進めたい日米両政府にとって「米軍駐留は違憲」との一審判決がいかに不都合だったかは、想像にあまりある。

米大使館の公電によると、大使に対し長官は一審判決は誤っていたとし、最高裁では全員一致で判決して「世論を乱す少数意見」は避けたい、との望みを語った。

政府高官も無関係ではない。一審判決の翌朝、外相に会った大使が判決を「正す」重要さを強調したとの文書もある。

「公平な裁判を受けられなかった」と被告や遺族が昨年、再審を請求したのは当然だろう。

公電は外交担当者の見方によるものとはいえ、複数の公電が伝える長官と高官らのふるまいは、司法の独立だけでなく、国家の主権すら忘れ去られていた疑念を抱かせる。

それは敗戦の影が色濃く残る往時の出来事とは決して片付けられない現代の問題である。米軍基地問題の訴訟をめぐり、統治行為論は、住民被害の救済を阻む壁であり続けている。

さらに安倍政権は、今国会での成立をねらう安保関連法案の合憲性の根拠として、砂川判決を挙げた。その歴史的検証はいよいよ不可欠である。

憲法をめぐる議論は活発になっている。国民の信頼を得るには、最高裁はこの歴史の暗部から目を背けてはならない。

===

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔

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『武士道』無刀流伝国「民の父母」忘己利他捨身施忠君孝親大慈悲『日本国憲法第9条』 __________ (通りがけ)
2015-07-23 13:43:22
【安倍晋三へ助け船憲法98条】

いま世界に有徳者の大国指導者はプーチン大統領、習近平国家主席、イラン大統領、しかいない。

そしてロシアも中国も平和憲法を固く守る武士道日本人を相手に戦争を仕掛けることなど全く考えていないばかりか、各々が日本と相互安全保障条約を結ぶことによってユダヤフリーメーソン悪魔一神教カルトが戦争策謀するためにでっち上げた国連をすべての国家が無視して棚上げ骨抜きにした方が、人と人が無道に殺し合う世界大戦を防げるとわかっているのだ。

安倍晋三も、先ず平和条約のある中国を訪れて対等安保条約を結び、次いでロシアを訪れて対等安保条約を結べば、両国との軍事衝突の危険が『武士は相身互い』で雲散霧消することによって尖閣諸島と北方領土がいっぺんに解決する。

中国もロシアも安倍晋三を二国間不戦和平の使者として礼をつくして大歓迎してくれる。中ロともに統治者が大有徳者だから。

どうせ安倍晋三は日本国内では憲法99条違反の犯罪者だから、内乱罪外患罪で逮捕投獄される前に、情状酌量のお手柄を立てさせてやろうという武士の情けでこれを書いたのです。まさしく憲法98条は安倍晋三にとって地獄に仏の助け船である。

地獄に落ちた亡者も餓鬼も悪魔鬼畜もみな均しく隔てなく救う、これが菩薩国仏教徒大和民族ならではの先祖伝来【慈悲仏心】である。
_____

フジTVで愚にもつかないたとえ話連発で違憲総理が大炎上&「安倍首相に鉄槌を下さなければいけない時期にきている」(益川敏英)阿修羅♪
http://www.asyura2.com/15/senkyo189/msg/193.html#c26


【全地球平和国家連合】

憲法9条憲章第二国連「全地球平和国家連合」創設に関して、プーチンロシアからもアプローチがあるようだ。

露日沿岸警備隊は、領土問題があるにもかかわらず合同で成功裏に活動している
>>jp.sputniknews.com/russia/20150722/622615.html

22日、露日沿岸警備隊の合同演習が、サハリンのアニワ湾で行われた。地元のマスコミによると、ロシア連邦保安庁サハリン州国境警備隊は、日本の海上保安庁の職員と合同で、密輸業者や移民が乗った船の拿捕、遭難する船の救援、海上での人命救助などの演習を行った。

ロシア側からは、国境巡視船「パリヤ」と「825」、国境監視艇「ユジノ・サハリンスク」、国境巡視ボート、連邦保安庁のヘリコプター、日本側からは、巡視船「えちご」が参加した。演習を指揮したのは、ロシア連邦保安庁サハリン州国境警備局のセルゲイ・クドリャショフ局長と、日本海上保安庁第1管区海上保安本部の坂野公治本部長。

クドリャショフ局長は演習を総括して、「我々は本日、高いレベルの協力を達成し、私たちの海の境界や水生生物資源の合同警備を行った。この演習で私たちは、緊急事態が発生した場合に、我々の力がどのように作用できるかを示した。私たちは、緊密なコンタクトを確立し、水生生物資源と境界の合同警備について合意した。法律に違反したり、境界を違法に通過しようとする者は全員、私たちが日本側と合同で作業しており、彼らに対して厚い障壁を築くことを今後知る必要がある」と語った。

動画http://skr.su/news/249714
坂野本部長は、日本とロシアは非常によい関係を持った隣国であると指摘し、このような合同演習は双方にとって非常に重要であるとの考えを表した。また坂野本部長は、今回、そしてこれまでも、合同演習は成功裏に行われ、これが私たちの今後の善隣関係の強化に貢献することに期待していると述べた。
________

【手の技世界一日本人手作り国際外交「憲法9条第二国連新設」みんなでFAX】
『怨みは怨みにて息(や)まず。怨み無きにて息(や)む』

安倍晋三は憲法9条を柱に第二国連「全地球平和国家連合」を新設せよ。

国連もそのまま安保もそのままで地球上から戦争が無くなる。
http://www.asyura2.com/15/senkyo188/msg/870.html#c112

対等互恵安全保障条約は日本が立憲国だから憲法がある国ならどの国でも二国間相互対等安保条約を締結できる。平和通商条約を結んでいない国でもよい。パレスチナのようにスエーデンなど一部の国しか国交がない国でも、日本と安全保障条約を結ぶことが出来る。

ロシアもいいけどまだ日ロ平和条約がないからちょっと手数がかかる,平和条約がある中国と比べて。

いちばんいいのはまず安倍が訪中して日中対等相互安保条約を結び調印してそのままロシアへ行ってそれを手土産にロシアと日ロ対等相互安保条約を結び調印して帰国すること。

帰国後国会で批准すれば安倍晋三の超特大ノーベル平和賞百倍掛けの大手柄になる。尖閣北方領土問題解決するし。
jp.sputniknews.com/russia/20150722/622615.html


日米安保はそのままでよい。敵国条項も地位協定も実質何の役にも立たなくなるから。
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これ、安倍じゃなくても中ロに旅行に行った日本人が中国やロシア政府官庁へ国家主席や大統領に宛てた「日本と安全保障条約を結んでちょうだいませ」お手紙を渡したらいいね。郵便代が要らんし。国内の人は大使館宛てに国家主席や大統領宛のお手紙郵送したりふぁxしたりメールしたりすれば、安倍政府以外の日本人はみんな他国との平和を求めているWe're not Abeが海外に向かって大々的に発信できるよ。

日本国君主は我々主権者『武士道国民』です。
政府三権は公僕であり、すべて主権者国民に忠義奉公する臣下です。

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