老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

カモネギ晋三

2019-06-17 15:54:29 | 安倍内閣
先日のトランプ大統領訪日に注目していた国際社会・メディアの目には「強固な日米同盟」ではなく、「言いなり、されるがまま、ご機嫌取り接待のカモネギ外交」と映ったことでしょう。

豪商・トランプにそそのかされ、「オレは盟友トランプの特使」気取りのバカ殿様は緊迫した国際社会の状況判断もできず、「もしも、~になったら」の選択肢も持たず、イランへ。最高指導者ハメネイ師の断固たる意志になすすべもなく、滞在中に日本の民間タンカーが被弾炎上。おまけに、盟友からは「個人的には私は時期尚早だったんじゃないかと思う。」と、ツイッターで突き放される始末です。

世界中に“外交能力ゼロ”をさらけ出した安倍晋三は、さながらトランプ一座のまぬけなピエロ。日本は“美しい国”ではなく、世界中の笑いものになりました。

トランプは良くも悪くも巨万の富を築いたビジネスの成功者です。彼の言動・行動は政治家ではなく“商売人”と考えれば、よくわかります。強引に武器を売り込む姿勢は、さながら“死の商人”の訪問販売。

日本は国賓としての対応に徹するか、上手にあしらい堂々と取引する“賢い消費者”になればよかったのです。トランプへ「訪問販売だから、クーリングオフできますね?」とジョークくらい言えばよかった。一方の新天皇・皇后夫妻は英語で直接会話する見事な対応、あれが本来のトップ外交ではないでしょうか。

ところが、安倍晋三。日本が1兆円を超える買い物を強要される立場なのに、至れり尽くせりの接待とリップサービス。トランプに逆転負けし、ネット上では“接待ゴルフ”と揶揄されるゴルフ外交。鳴り物入りで購入するF35Aの墜落事故、沖縄を含めた在日米軍問題や不利益条件の日米安保条約など、まるで他人事のようにスルー。

極上の接待をした挙句、防衛力ではなく“貿易赤字解消”のために言い値で武器購入するカモネギぶりで、外交力・交渉力の致命的なマヌケさには情けなくなります。

そして、本人は「まったく根拠ない」とうそぶいていますが、トランプとの貿易密約疑惑や不利な交渉が露呈する前に同時解散総選挙を画策するズル賢さには怒髪天の思いです。

そもそも、日本の専守防衛や防衛計画を無視して軍拡に血税をつぎ込み、消費税10%にしていいわけがない!

東京新聞では安倍政権のデタラメな防衛費について「税を追う」シリーズで記事にしていますが、その無理・無駄・いい加減な政策には呆れるばかり!山積みの新聞スクラップを大まかに整理してみると、
(1)安倍信三の危険な政治姿勢と政権の右傾化
(2)防衛予算の異常な膨張、無謀な運用計画
(3)F-35A/B戦闘機の爆買い
(4)V-22オスプレイの無謀な購入
(5)専守防衛を逸脱する護衛艦「いづも」の空母化
(6)製品化もされていない地上イージスの場当たり導入計画
(7)安保法制後の日米一体運用と対米追従
これほど多くの問題点が指摘されていて、書けばキリがありません。

安倍晋三の政治姿勢は、「美しい国」を隠れ蓑にして軍事大国化と統制国家を目指しているように感じます。世界で一番優れた“オレの国”という発想。国民(個人)を切り捨て抑圧し、「国のため」といいつつ日本会議やオトモダチなど特権階級のための国づくり。米国追従=自分やオトモダチの安泰、という思惑でしょうか。

米海軍のFCLP訓練のために馬毛(まげ)島を買収したい思惑を所有者に見透かされ、民間相場ならば3~5億円なのに法外な160億円を要求されたり交渉を一時打ち切られたり。本当に必要ならば“金に糸目をつけない”姿勢ではなく、成田空港闘争に発展した土地の強制収容でもやったらどうですか?孤島の所有者は東京の管理会社なので、実は政治家やオトモダチが絡んでいるのでは・・・と疑ってしまいます。

そして、継続する防衛計画や自衛隊の現状も考えず、武器購入・兵器施設整備をトップダウンで決めてしまうこと。防衛省幹部が費用対効果を疑問視し、導入中止を具申した無人偵察機(グローバルホーク)を再導入決定する。防衛費が単年度予算では足りないから多年度に分けて借金し(現在5兆円以上!)、さらに価格未定な(FMS)米国製兵器を大量購入する。一方、立場の弱い国内軍需産業には支払い延期を依頼して断られる(1,104億円)。

ついには、「(専守防衛上)あり得ない」「考えていない」「(強いて言えば)ヘリ空母」と言い訳していた“空母いづも”の改装計画を承認。そこへ垂直離着陸戦闘機F-35BとV-22オスプレイが組み合わされば、他国を攻撃できる脅威になります。

その「いづも」に安倍晋三はトランプを案内し、「米軍の作戦行動について行きます」とばかりに機嫌取り。一方、トランプはわざわざ佐世保から横須賀へ強襲艦「ワスプ」を呼び寄せ、「手本にしろ」と並べて見せる。さらに政敵の名を冠した駆逐艦「ジョン・S・マケイン」に目隠しをさせました。

ところがここで、日米政治の成熟度にハッキリと差がつきます。トランプを忖度したホワイトハウスへ米国海軍が「軍事を政治利用するな!」とクレームを入れたのです。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/「マケインを隠せ」前代未聞の指令に米海軍が憤慨/ar-AACtJYy?ocid=spartanntp#page=2

米国ではプライドと責任感から、国防の責任者がクビをかけて意見を言いました。一方、自衛隊の実情を知らない安倍晋三にF-35A墜落で優秀なパイロットを犠牲にされ、先物買いしたV-22オスプレイを押し付けられ、F-15Jなど現状装備の保守費用が困窮しているのに、防衛省はマヌケな首相に鈴をつけることさえできません。

安倍晋三が得意なのは論点のすり替え、責任逃れ、開き直り、フェイクの断言、忖度させること。自衛隊を憲法に明記させるべく、「自衛官の子供が泣いている」「自治体が自衛官募集に非協力的」と強弁する。「桜を見る会」に自分のオトモダチ・擁護者・信奉者・協力者を多数招待し、予算を3倍も浪費する。地元山口県・宇部興産の傘下にある琉球セメントに多額の予算を出し、辺野古埋め立てを強行させる。

加えて麻生太郎と菅義偉、この3人のデタラメな言動を放置している与党・国会は情けない限りです。特に菅官房長官は定例記者会見の場で、東京新聞・望月衣塑子記者の質問を封じ、愚劣な対応を続けています。

麻生副総理が「子供を産まなかった方が問題」なんて幼稚な放言をするから、桜田“五輪相(!)“が「子供は最低3人産んで」と低能な発言をして辞任に追い込まれるのです。

あえて書きます。麻生と桜田の発言は、子供のいない安倍首相を愚弄しているんですよ。そこに気づけよ、安倍晋三!安倍応援団の面々が麻生や桜田の妄言を批判しないのが不思議です。

安倍晋三のやっていることは祖父・岸信介を踏襲する悪だくみ。それを許している(仕掛けている?)安倍応援団の面々は戦前回帰「オラの国が一番」志向のまま。結局、カモネギ晋三一座は戦争を起こした反省がないから、「改憲」などとバカ騒ぎをしているのです。


「護憲+コラム」より
猫家五六助

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