老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

紅葉と温泉の中で

2015-10-21 11:52:55 | 戦争・平和
群馬、長野から昨夜戻って来た。彼の地は丁度紅葉の真っ盛り、山も木々も真紅、黄金色に染まり、快晴の空に美しく映えていた。そして温泉、日本に生まれた幸せをつくづく感じた二日間だった。

考えてみると「温泉」とは不思議な施設である。見ず知らずの他人が風呂というプライベートな空間で何人も時には何十人も集う。その場で会話が始まり情報交換などしたりする。

他のアジアの国は知らないが、西洋では温泉施設はあってもバーディゾーン等と言って水着着用の場所ならあるという。文字通り「裸の付き合い」は我が国特有の文化なのだろうか。

戦前の国民もそれなりに、紅葉や温泉をより身近な場所で楽しんだ人達もいたのだろう。日々の労働から解放されて心地よい時間を過ごし平和な暮らしが永遠に続くと思っていた人達もいたのだろう。例え戦争の足音が遠くで聞こえ、兵隊さん達が何人か亡くなったりしていたとしてもそれは「名誉の戦士」であり「国」という共同体を守るためにはいた仕方な無いこと、と思い込まされていたのだろう。「それしか考え方が無かった」と戦中戦後を過ごした方に聞いた事がある。

その当時の国民の多くはその「遠くで起きている戦争」が日本人も含めアジアの何百万人の人達の命や財産や自由を奪う「戦争」に繋がっているとは想像してもいなかったのだろう。

戦後の日本も70年の時を経て「八紘一宇」とかの言葉が埃を叩いて甦って来たり、「一億総活躍」等という怪しい言葉を時の政権が唱えたりしている。温泉に浸かり紅葉をボーッと楽しんでいる内に茹でガエルのように茹で上げられて、お金も命も自由も喰らい尽くされないように気を付けなければ。

平和も自由もボーッとしていては護れない。声を上げる時は上げて、行動する時には行動し、情報を集め、例えば「安保法案なんて難しくて分からないかれど、何となく不安」という人達に伝えて行こう。貴方と私の自由も平和も正に今、少しづつ壊されようしている状況を。それを伝えるにはどんな手段を使ったら良いのか悩み所ではあるけれど。

貴方と私の暮らしの中にある言葉を使い何か出来ることはないかと考えた、私の二日間だった。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ

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クールな戦争 (竹内春一)
2015-10-21 16:42:17
日本人にとっては平和と戦争の間には隙間がない。平和でなければすなわち戦争である。ところが欧米人には平和と戦争の間にクールな戦争がある。

ピースボートに参加した時のこと。かなりな数の欧米ボランティアがいたが、ラジオ体操、ヨガ、太極拳の練習にはまず、参加しない。日本人は群れを作る人種であるが、欧米人はそうではない。災害時ほとんどが助け合うのも群れる習性からきている。

日本では電車の中で居眠りする日本人がいるが、欧米では絶対にいない。クールな戦争状態の中で居眠りするのは馬鹿ということになる。温泉で裸で他人と接するのは極めて危険と肌が感じるわけである。

無防備な日本人を象徴するのがTPPと集団的自衛権でもある。米国の要求を100%飲んだのは日本だけで、残りの国は国益を守るためにしっかりと戦った。
集団的自衛権は米軍にすべて捧げますというもの、能天気さがこれでもかと言うくらいに表れている。

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