老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

米韓合同演習への自衛官の参加は不要

2010-07-25 21:06:05 | 民主党政権
7月23日のアサヒコムは「日本海で25日から28日まで実施される米韓合同軍事演習に、海幕防衛部の1佐ら海上自衛官4人がオブザーバーとして参加すると発表した。」と報じている。

http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201007230118.html

周知の通り、今回の米韓合同軍事演習は韓国哨戒艦事件に関連して、北朝鮮を牽制する目的で当初黄海で予定されていたものが、中国の強い抗議で日本海に変更されたものである。

これについて先日仙谷官房長官は米韓の合同演習を支持すると記者会見で表明していたが、水面下でそのような画策があったとは驚きである。自民党政権下でも北朝鮮を睨んだ米韓合同軍事演習には一自衛官たりとも参加したことはないはずである。菅政権は消費税アップ、企業減税に続き、いよいよ防衛でも自民党の脱皮すべき道を先回りして模索し始めたのではないかと、本気で疑わざるを得ない。

それにしてもオブザバーとは言え、今回の自衛官の派遣は軽率である。なぜなら米韓と北朝鮮は朝鮮戦争の当事国であり、現在も戦争は終戦宣言されておらず、休戦状態であり、一触即発の事件が発生すれば、その時の日本の立ち位置によっては、朝鮮戦争に巻き込まれ兼ねない。まして今回の場合は敵国の攻撃を想定しての合同軍事演習である。

かつて自民党政権時代にも、日本の自衛艦が北朝鮮の貨物船を臨検立ち入りできるように法整備すべきだとの要求があったが、結局民主党を含む野党の反対で廃案となり、民主党政権になって、海上保安庁の巡視船が不審船を検閲する方法に落ち着いた経緯がある。

その背景には、万一朝鮮戦争が再勃発した際には、日本が巻き添えにならないよう、政治的知恵が働いたからであろう。ところが同じ民主党でありながら、菅政権にはそのような知恵や警戒が全く観られず、自ら進んで渦中に入ろうとしているように見えて成らない。

今回は自衛官がオブザバーとしての参加であるが、このような問題は既成事実が次第にエスカレートし、いつの日か合同軍事演習に参加する方向に進むことは明らかである。そのような状態になってからでは時既に遅しで、その時に万一朝鮮戦争が再勃発すれば、北朝鮮は最初から日本を参戦予定国と見なして攻撃対象にして来るであろう。

再度戦争が勃発すれば、在日米軍がいくら優秀でも300発以上と言われる北朝鮮のノドンミサイルを100%防御することはできない。かつて冷戦時代にキューバは米国の喉元に刺さった魚の骨と揶揄され、米国はあらゆる経済制裁と封鎖を駆使してカストロ政権を倒しに懸かったが、結局革命から50年経過した今でも状勢は変わっていない。

イラクやアフガンを制圧した世界一の軍隊を持つアメリカでもキューバには直接軍事侵攻は出来ないのである。それは何故か。キューバを制圧するのはいとも簡単であるが、あまりに米国とキューバの距離が近すぎて、世界最強の米軍といえども、制圧するまでの数時間はキューバからワシントンやニューヨークなど東部の主要都市に飛来するミサイルを100%防御することは不可能であり、東部の政治、金融の主要都市への莫大な被害が避けられないからである。また核兵器を利用したとしても死の灰は風に乗ってアメリカ本土へ舞戻りアメリカ国民を汚染することになり、核兵器はキューバには無用の長物なのである。

それと同じ事が日韓と北朝鮮の場合にも当てはまり、いざ朝鮮戦争勃発となれば北朝鮮との距離が近すぎて、在韓・在日米軍も日本と韓国に飛来する北朝鮮のノドンミサイルを100%防御する事は不可能であり、主要都市や原子力発電所が攻撃されれば放射能が漏れてその被害は甚大である。一方北朝鮮に米軍が核攻撃をすれば死の灰は西風に乗って北朝鮮から韓国・日本へ流れ在韓・在日米軍とその家族にも影響を及ぼすであろう。

尤も放射能が飛来する前に米軍とその家族は韓国と日本から脱出し、被害者は韓国国民と日本国民ということになる。果たしてこれが核抑止力と言えるであろうか。それでも米国は日韓との安保条約のために戦い義務を果たしたと言うであろう。以上のように朝鮮戦争の勃発から生ずる日本の被害をシュミレーションすれば、大凡そのようなことが想定できる。

要は日本にとって朝鮮戦争に巻き込まれることは何のメリットもなく、そのように成りかねない米韓の合同軍事演習には将来とも絶対に参加すべきではない。またそれに繋がりかねない今回のようなオブザーバーとしての自衛官の米韓合同軍事演習への参加も全く不要である。

一体管政権は何を考えているのか、日米安保条約50年の節目に際し、日米同盟関係を見直すべきであるのに、自民党政権時代より米軍に追随しすぎではないかと危惧せざるを得ない。岡田外相が口癖のように言う「日米関係の深化」とは一体どのようなものなのか、先ずその概要を国民に明示すべきである。米韓合同軍事演習への自衛官の参加も「深化」の一環であるとすればとんでもないことである。

「護憲+BBS」「新政権ウォッチング」より
厚顔の美少年
『政治』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (2)   この記事についてブログを書く
« 「政治主導」の実態 | トップ | 政治に対し私たちは何ができるか »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

民主党政権」カテゴリの最新記事

2 トラックバック

 憲法を生かそう!7・30院内集会 (政治)
7月30日(金)に下記の集会が有るようです。以下転載です。 参院選後の臨時国会開会日に「憲法を生かそう!院内集会」開催へ 2010年07月22日 レイバーネット日本 辺野古新基地建設反対! 国会の比例定数削減反対 日時:7月30日(金)14:00から(会場13:30)...
7/25: 内部告発の仙波氏を副市長(専決処分) 竹原信一の奇策 誰が勝ちか (今日のトピックス Blog)
「護憲+」ブログ: 「護憲+」第七期スタート  (百山・管理人) 「護憲+」ブログ: 今私たちがすべきこと   (笹井明子) 「護憲+」ブ...