老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

明治150年に思うこと

2018-11-05 11:05:23 | 民主主義・人権
2018年は明治元年(1868年)から満150年の年に当たるということで、日本全国にある美術館や資料館などの文教施設では多くのイベントが開催されている。

今日まで連綿と続く近代的社会制度の基礎が築かれた時代であり、文化や芸術などの面でも、現代まで読み継がれる文学作品などが多く生み出された時代であることは間違いないだろう。

明治時代と比較すると現代は恵まれた時代であり、日本の社会も文化も進歩していることはあらゆる側面で明白な事実だ。

明治期に書かれた小説や詩、戯曲などの文学作品テクストからは、日清・日露という二度の大戦の影響が垣間見える。表面的にではあるものの、日本は今日に至るまで70年以上戦争を起こさず加担もしていない。

夏目漱石の『吾輩は猫である』では、62歳の登場人物を「六十二で生きている位だから丈夫と言わねばなるまい」と評し、「肺病」や「ペスト」が人間にとって致命傷となる時代であったことも記されている。現代では、62歳でも自分で自分の体を思うように動かせる人が多く、平均寿命は80歳を超えている。

その反面、あの当時から何も変わっていないのではないかと思われることも多い。現在では、確かに参政権も性別や収入に関係なく認められ、進学や就職といったライフコースも男女ともに選択できるようになった。しかし、現在でも女性であることを理由に入学試験で不利な取り扱いをする大学があることが明らかになった。国会議員や大学教員などの職業においても男女比に偏りがあることも事実である。

また、少子高齢化が進み、生産人口が減少しているため、労働現場における人手不足が問題となっているが、実際には低賃金のポストや労働条件の厳しい仕事に人が集まらないだけであり、庶民の労働環境はそれほど改善していないことも、今日まで続いている課題である。

日本が近代国家として歩んできた道は、必ずしも進歩だけで語れるものではない。今日まで残る課題にも目を向ける必要があるのではないかと、痛切に感じられる。

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3 コメント

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森が動かなければ安泰 (竹内春一)
2018-11-05 18:14:53
マクベスは城の先にある森が動かなければ安泰だと魔女に言われた。日本の政治に当てはめれば、日経平均株価が一万円を割らなければ、安倍政権は安泰ですとなる。即ち日本の政治を動かしているのは経済だと言うことになる。中国が沖縄を取りに来るという人も経済が落ち込むと、中国を崇めるようになる。即ちイデオロギーよりも経済が重要であることになる。一昔前は背に腹はかえられないと言った。
生きている自然と死んだ国家 (竹内春一)
2018-11-06 08:06:52
自然は人間が手を加えなくても多様性に満ちており秋には美しい姿を楽しませてくれてる。人間が科学と言っているものは全て自然の模倣である。人間は無から有益なものを作り出すことは出来ない。現在の科学は木の葉一枚も作れない。人間が木の葉を作れるならば、木の葉が持っている発電能力で自然エネルギーを作り出せる。
所が人間のやったことは、五千度の灼熱の爆発で全てを焼き尽くすことだった。広島の上空がピカと光ったら、次の瞬間、人間の形をした影が石の上にできていた。これを科学の進歩という人もいる。5億度の熱を出す核融合の実験が行われている。想定外の事故によって、人間だけでなく日本列島さえ消滅させる能力を持っておる。これも科学技術の進歩なんだろうか。
原発、核融合に関わっている人は人間というよりロボットなのではなかろうか。そのようなロボットを大量生産してきたのが、明治維新後の教育であった。小学生の時代から兵士の教育をしてきた。生徒を並ばせて右に倣えである。一億総兵士の教育が一億総懺悔絵をまねいたのである。
兵士は融通がきかない。リーマンショック後の金融緩和によって日本経済の機関である銀行が機能不全に陥っている。明治維新の総決算が迫っている。
恐るべき地球破壊 (やすさん)
2018-11-08 19:18:53
人間がサルから分かれて600万年、生物が誕生してから40億年と言われています。明治からの150年はこの気の遠くなる時間よりもはるかに多く地球破壊、自然の消費を行いました。恐るべき人間の欲望です。人間の欲望は果てることがない。だからこそ釈迦如来は座禅をして欲望をなくせと厳しい修行を行いました。そんなことも意に関せず、核兵器、原発、ロボット、Ai、自動運転、遺伝子組み換えなど神をも恐れぬ悪行を邁進している。このように救いがたいのが人間です。神もすでに怒りを通り越して人間を見捨てたと思います。

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