老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

75年前の反省 核兵器禁止条約に署名、批准を

2020-09-21 15:06:10 | 安全・外交
新酒を古い革袋に詰めるのではなかった。しみじみ思う、今日この頃。

新酒とは、72年前のこと。取り返しがつかないのか⁉ 日本に当時、戦前の官僚、兵隊上がりの支配機構しかいないとはいえ、彼らには、新憲法も頭に入らないし、その手続きもおろそかだった。
 
当時、米国には、戦争準備を急ぐ事情があった。朝鮮戦争、東西冷戦…。日本国憲法案原案を起草した米国の若人の熱情に替え、また日本を役立てようとも心積もりしていた。

独立と引き換えにした日米安保が、日本に固着した。政府は、これを根本に、政権担当を継承し続けている。
 
ところで、今、トランプは、NO.1の座を譲るまいと、対中国強硬策&大統領再選に余念がない。

名誉ある孤立政策をとっていた米国を、表立って、No.1に引き立てたのは、誰でしょう? そう、“神国”日本。

そも、世界の覇権国家第一号は、大英帝国だった。しかし、内政、外政で躓いて、相対的地位を低下させていた。当時、戦場から遠く離れた米国政府は、実質、世界NO.1を享受し乍ら、名誉ある孤立政策をとっていた。つまり、ヨーロッパ戦線・参戦には、(自ら施した)ハードルがあった。

そのハードルを開けた頓智気が、『remember pearl harbor』だった。“神国”が、裏表なく、米国をNO.1に押し上げてしまった。今となっては、一部の人に、感謝されているかも。
 
さて、過去より、現在である。中国が、NO.1を窺っている。トランプは、焦っている。日本が追い付けないのは、固より。

それにしても、現在の中国を世界の指導者に仰ぐには、相当の困難を伴うであろう。小平⇒の淡い期待も沸くが、価値観の共有…香港問題に限らない、ご案内の通り。ただ、勢い、存在感は十分だ。ヒト、モノ、カネ…早晩追い抜く、或いは、もう抜いているかもしれない。

それにしても、日本政府、どうするんだろうね。従来通り、基本は対米従属で、時に、中国寄りを見せて済ますのか。まさか、軍事的に中国と真っ向勝負はスマイ。負けるから。尤も、“神国”は、負けると知ってか知らずか、先制攻撃した。結果は、ご案内の通り。そして、敗軍の将、一派は、未だに、残存している。
 
はたまた、侮ってきた北朝鮮にしても、臥薪嘗胆して、安倍を出し抜き、核・ミサイル開発を成し遂げた。国民は、制裁や自然災害で塗炭の苦しみだとしても、戦時中の、転進に次ぐ転進を見て御覧なさい。戦場の兵の難儀、苦しみ、屁でもなく、継続し捲った。無条件降伏するまで。民が困難だからと言って、戦争を放棄する戦争指導者はいない。
 
自己責任、己が一番知っているはずなのに。制裁で音を上げるなんて妄想して、拉致被害者をも騙して、今や、周辺国で戦争して勝てる国はいなくなった。それに、勝ち戦、実感した米国政府自体が、一番、“神国”の亡霊が歯向かうことを恐れているのではないか。核など、キチガイに刃物と。当てにするとは、おめでたい。
 
それより、我ら、日本国憲法と共に生きたものとして、よきものを後世に、世界に広める、人類の一員としての責務があるのではないか。

核兵器禁止条約への署名と批准を目指そう。これ以外に、日本が、諸外国から尊敬される途、個性発揮、存在感を示す途はなかろうかと思料する。

安倍一味、自公には、ある種、岩盤支持者がいるだろうが、25%ほど。頭数で言えば、現状に強い不満を持つ、我らの方が明らかに多い。心を一つに、信賞必罰、意気地を示す好機ではないか。
 
飢えたる者は、いないかー。

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
コメント
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