老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

報道1930の保阪正康氏について

2020-08-18 08:38:53 | 災害
8月6日の「報道1930」は、ノンフィクション作家の保阪正康氏がゲストとして出演していました。昭和の大戦とスペイン風邪と現代のコロナ禍についての議論でした。

番組の中で保阪氏は、スペイン風邪においても軍事中心の疾病対策が間違っていた、と述べていました。

日本が戦争に突き進んでいった時、当時の政権中枢にいた軍人達は、流水さんが先日書いておられたように「希望的願望を客観的事実とすり替えようとしていた」「それは現代のコロナ対策にも言える事ではないか」と述べていました。

当時日本の政権指導者だった東条英機は、後に保阪氏が秘書に取材したエピソードによると、巣鴨プリズンで20代の米国人からアメリカのデモクラシーについて説明を受け、秘書に「君、アメリカのデモクラシーというのは素晴らしいものだ!」と語ったそうです。

東条英機だけでなく当時の軍人は、アメリカの軍事力を冷静に客観的に見る事なく、戦艦一つ撃沈すれば「勝った」「勝った」と歓び、しかしその後次々と繰り出して来る戦艦と爆撃機の多さに打ち勝てず、最後には「特攻」という人間を武器にして闘わせる所迄行き着いてしまったのです。

今の時代も、為政者はコロナについて、毎日陽性者が何人とか身の回りの事ばかりを大きく扱い、指導者がコロナという21世紀の疾病にどう向き合い対峙して行くのか少しも見えて来ない。だから人々は様々な情報に振り回され、コロナ禍の中で無意味な中傷や排他をし続けている。

指導者はコロナはどんな疾病なのか国民に明らかにして、だから我が国はどのような対策を立てコロナに立ち向かっていくのか、国民に開示しなければならない。そのためには何が必要で何ができるのか、この国の国民と社会に向けて大局的見地に立って呼び掛け、実行しなければならない、と保阪氏は語っていました。

最後に「国民はコロナの時代にどう向き合って行けば良いのか」と司会者から質問されたとき、保阪氏は「スペイン風邪の後の世界恐慌は10年のタイムラグがあったが、今回は戦後初めての疾病と恐慌が両輪で来ている」「戦前の恐慌の後にはファシズムが台頭してきた。国民は今、冷静にものを考え、個人としての市民的自覚を持って、疾病と独り独りが向き合う事が必要」と述べていました。

保阪氏の話を聞いて私が感じたのは、コロナに感染しただけでネット誹謗中傷されたり都内では夜の接待を伴う店に立ち入り検査しようとする動きもあります。又他県ナンバーの車を傷付けたり帰省した人がいる家に心無い貼り紙をしたり…。

それに対して、仕方がないと言ったり、困った事だけど…と他人事みたいに思うのではなく、ダメなものはダメと小さくても声をあげて行かなければ、戦前の国民と同じ道を歩む事になるかもしれません。いや、更に過酷な厳しい道を歩むかも知れません。

自分達の生活を楽しむためにも、大きな事から目を背けてはならないのです。今日も、明日も、これからも。

これから日本の政権は、海外の製薬会社から大量にワクチンを仕入れ、マスコミもそれを煽り、国民は我先にワクチンを接種しようとするでしょう。

それはオリンピックのためかも知れない。アベノマスクの様に税金を中抜きするためかもしれない。実はたいした効果もなくて人によっては重篤な副作用を伴う可溶性があるワクチンで大量に余ったものを押し付けられるのかもしれない。それは、今の政権が信用できないからなのです。

社会は小さな個人が寄り集まって作っているのですから、私達個人が当事者意識をもって大きな力に立ち向かっていきましょう。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ
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