老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

川崎無差別殺傷事件異聞!(登戸研究所考)

2019-06-06 15:16:43 | 社会問題
今回の事件が起きたのが川崎市登戸。今は、戦前この地に日本の「15年戦争」の恥部を支えた研究所があった事を知る人は少ないだろう。
※ウィキペディア 15年戦争 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%94%E5%B9%B4%E6%88%A6%E4%BA%89

小学校のこういう授業もある。
※15年も続いた戦争  http://sirius.la.coocan.jp/syakai/rekisi/kindai15.htm

今回の事件を聞いた時、わたしが真っ先に思い出したのが、戦前登戸にあった【大日本帝国陸軍登戸研究所】である。

1939年(昭和14年)、特殊電波・特殊化学材料などの秘密戦の研究部門として【陸軍科学研所】の下に設立されたものである。

岩崎隆一が個人で「無差別殺傷事件」を起こした場所が、よりによって「登戸」だったという点にわたしは強い因縁を感じている。

何故なら、戦前、「帝国陸軍登戸研究所」は、大量殺戮兵器研究の第一線に立っていた。登戸研究所は「公の機関」としての大量殺戮研究。岩崎隆一の場合は、個人の凶行という違いはあるが、大量殺戮という目的に違いはない。

「研究 ・開発された武器」
原子爆弾、生物兵器、化学兵器、特攻兵器、謀略兵器、風船爆弾、缶詰爆弾、怪力光線、殺人光線、電気投擲砲

よく見てほしい。広島、長崎へ落とされた原子爆弾の研究もしていた。相手(米国)の方の完成が早かったと言う事だけである。その他、生物兵器や化学兵器などの研究も行っていた。怪力光線など漫画チックな研究もしていたようだが、現実にはBC兵器(化学兵器)や特攻兵器などのような地味な研究が主体。

その他、中華民国の経済攪乱のため、45億円の偽札も製造。⇒杉作戦(35億円の偽札をばらまく)
※杉作戦と松機関
https://blog.goo.ne.jp/yshide2004/e/436f407107a9f90f99a9630a71a595fc

この「偽札作戦」と「阿片作戦」が中国作戦の裏側で行われていた。

※里見甫⇒(さとみ はじめ)ジャーナリスト、実業家、三井物産の下で関東軍と結託。阿片取引組織をつくり、阿片王と呼ばれた。余談だが、彼の祖先は、南総里見八犬伝で有名な里見氏だと言われている・・・・・ウィキペディア
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8C%E8%A6%8B%E7%94%AB

・・・1932年に成立した満洲国では、主に熱河省でアヘンが生産され、ほかの地域に供給された。生産地と消費地を区別し、管理する手法は、ここで応用されたわけだ。
同じ手法は、中国本土にも適用された。中国本土では、主に蒙疆政権の綏遠省がアヘンの生産地に選ばれた。中国にはもともとアヘン吸煙者が大勢いたため、アヘンは売れに売れた。こうしてもたされた莫大な利益は、日本の戦費・占領統治費を賄ったのである。
たとえば、日本軍占領下の南京市では、占領1周年の1938年12月に、月間の市収入の23.1%をアヘン販売で賄っていた(小林元裕『近代中国の日本居留民と阿片』)。この結果、蔣介石政権のもとで減少しつつあったアヘン吸煙は、ふたたび増加に転じてしまった。
これほどまでアヘンを生産・販売・使用した戦争はほかに例を見ない。そのため、日中戦争の実態はアヘン戦争だったという指摘もある(江口圭一『日中アヘン戦争』)。その指摘に納得するほどに、日本の麻薬政策は大規模かつ巧妙だった。・・・

知られざる「麻薬大国」ニッポンの裏面史~芸能界「薬物汚染」の源流はこんなところにあった!
―麻薬の利益でアジア太平洋戦争の戦費を賄う-
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48659?page=4

以前書いた【陸軍731部隊】との緊密な関係も疑われている。

※1948年の帝銀事件⇒警視庁は犯行に使われた毒物が、登戸研究所で開発したものと推定⇒捜査メモ(甲斐文書)では、関東軍防疫給水部(731部隊)との共同による【人体実験】の関与を指摘する供述がある。
毒薬名⇒青酸ニトリール(アセトン・シアン・ヒドリン)の可能性が高いと第二科の職員は証言している。・・・ウィキペディア(登戸研究所)

戦後、登戸研究所の職員も、731部隊の隊員も、戦犯として裁かれていない。731部隊関係者で戦犯として裁かれたのは、ロシア軍によるものだけ。

それどころか、米軍は登戸研究所の存在を把握していたにもかかわらず、爆撃をしなかった。日本占領後、その研究成果を独占するためであった。731部隊の関係者が戦犯に問われなかったのも同様の理由。細菌兵器や生物兵器等の人体実験の記録など米軍に提供された、と言われている。

※関東軍防疫給水部(731部隊)の部隊長は石井四郎中将。その為、731部隊は通称石井部隊と呼ばれていた。
極東国際軍事裁判【東京裁判】において戦犯容疑に問われたが、詳細な研究資料を提供したため、GHQのダグラス・マッカーサー最高司令官とチャールズ・ウイロビー少将の協議により訴追を免れたと言われている。
・・・・・・ウィキペディア 石井四郎 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%BA%95%E5%9B%9B%E9%83%8E

帝銀事件でも、登戸研究所との関連を捜査していた警視庁は、GHQによって捜査にストップをかけられている。

戦後の重大事件(松川事件など)の多くに米軍の影を感じ、小説に書いたのが、松本清張。「日本の黒い霧」とか「小説帝銀事件」などで追及している。

戦後の戦犯追及を恐れた軍部は、敗戦前、登戸研究所の書類その他をできるだけ焼却、廃棄をして、その痕跡を消そうとしている。

戦後、登戸研究所の敷地は、慶応大学や明治大学などに払い下げられている。現在の明治大学生田キャンパスには、かっての登戸研究所の痕跡も残っているし、その資料も、明治大学平和教育登戸研究所資料館に保管されているものもある。

※明治大学平和教育登戸研究所資料館
https://www.meiji.ac.jp/noborito/
※帝国陸軍の秘密戦の拠点「登戸研究所」を歩く
https://mananavi.com/73668-2/

岩崎隆一の大量殺戮事件の異様さと恐ろしさは、人間の持つ「悪魔性」の底知れぬ恐怖にある。

では、登戸研究所で示された戦争の持つ底なし沼のような「悪魔性」は、国策の名のもとに正当化されるものだろうか。

国家主義者たちの感性の鈍麻は、国策遂行のためには、どんな【悪魔的手段】をとっても許される、という点にある。現在の世界、日本の現状は、じょじょに、このような「悪魔的手段」を許容する感性に傾斜している。

わたしたちは、個人による大量殺戮という悪魔的所業を許容できないのなら、さらに大量の人間を殺戮する【戦争】と言う行為の「非人間性」と「悪魔性」も拒否しなければならない。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水
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選挙戦を私たちのサーカスにしよう

2019-06-06 10:01:57 | 選挙
コラム「国民の眼をはぐらかすためのサーカスについて」にも書きましたが、安倍政権のサーカス擬きのやり方には腹が立ちます。

これからオリンピック、大阪万博、大阪カジノ、新しいお札の政治利用、、、そして新しい憲法に世論を先導して行くつもりでしょうか。

国民は何処までこのサーカスに付き合うつもりでしょうか。

官邸が煽る予算だけが膨らむ怪しいイベントに乗るより、自分達で選挙戦をサーカスにして楽しみたいと、私は思っています。

そのためには野党統一候補の擁立と、国民の眼を集め、話題を盛り上げたら、その裏には揺るぎ無い政策と政権を取りに行くという決意が無ければいけません。山本太郎は野党統一候補が立候補する選挙区には候補者は立てないと言っています。

アメリカで昔行われたキング牧師の100万人の大行進は、最初後方の人達の中には歌ったり踊ったり何が何だか分からないけれど面白そうだかついて行ってみようという人もいたそうです。やがてその先には素晴らしいキング牧師の大演説があり、そこに集った人々は熱狂的に支持したと聞きました。

野党が統一候補を立てて本気で政策を打ち立てるなら、国民は耳を傾けるのでないでしょうか。

政治家を怠けさせてはいけません。皆でサーカスを作って行きましょう。

「護憲+BBS」「コラムの感想」より
パンドラ

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