老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

維新の泥仕合

2015-10-23 21:46:08 | 政治
維新の泥仕合は見るに堪えない。政治の世界では、政党の離合集散は日常茶飯事。しかし、分裂するにしても、それなりの大義名分と節度が必要だ。そのどちらも見えず、政党交付金配分を巡る争いにしか見えないのだから、外部から見れば、品性下劣、ただ醜いだけだ。

衆目の一致するところ、今回の分裂劇は、橋下、松井が仕掛けた。大阪都構想が住民投票で敗北したのが、きっかけ。橋下の政界引退宣言。通常、引退を宣言した政治家は、政治的発言をできるだけ控え、晩節を全うすべく日常の仕事に精励する。橋下の場合、さしずめ、大阪市長の仕事を任期一杯誠心誠意努めれば良い。そうすれば、自らの政治的信念が否決された政治家が潔く政界を去るという出処進退の潔さだけが際立ち、評価が急上昇したであろう。まあ、それだけ権力亡者の政治家が多く、意地汚さだけが際立つ世相だと言う事だ。

「虎は死して皮残す。人は死して名を残す」。その千歳一隅の機会を橋下は逸した。出来るだけ好意的に解釈すれば、大阪維新の政治家どもは、橋下頼みで、橋下は彼らの懇願に負けたという事。しかし、どうやらそれは、好意的過ぎる解釈のようだ。

弁護士郷原信郎氏が、松野氏側から依頼されて、大阪維新側特に橋下氏の言い分を法的に詳細に検討した文章が公表された。
『法律意見書』
https://ishinnotoh.jp/activity/news/2015/data/151021_iken.pdf

そして、その「法律意見書」作成の経緯、橋下氏に対する感想を以下の文章で明らかにしている。
「弁護士たる政治家」としての橋下徹氏への疑問
https://nobuogohara.wordpress.com/2015/10/21/%E3%80%8C%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB%E3%81%9F%E3%82%8B%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%A9%8B%E4%B8%8B%E5%BE%B9%E6%B0%8F%E3%81%B8%E3%81%AE%E7%96%91%E5%95%8F/

詳細は、上記の文章を読んでいただくとして、わたしが感銘を受けた一文があったので紹介しておく。

橋下氏の、監獄法に関する最高裁判例を憲法41条に結び付ける論理の飛躍、強引さなどを厳しく指摘したうえで、以下のように書く。

・・「橋下氏の論理は、幾重にも飛躍しており、凡そ法的な論理になっているとは言い難い。 このように、適切とは言い難い法律専門用語や、一般人には容易にアクセスできない判例などを持ち出して、自論の根拠づけとなるかのように見せるやり方は、『弁護士たる政治家』として厳に慎むべきだと思う。弁護士としての法的素養や実務能力は、そのようなことのために与えられたのではない。

検事時代の経験だが、レスリング・ボクサー等のプロ選手が、その技を一般人に使った場合には、「凶器使用」と同等の厳しい量刑で求刑するのが通例だった。プロは、プロスポーツで培った技能を、プロ相手に使うべきであって、一般人に危害を加える方向で使うことは許されない。弁護士も、その技能を政治の分野で、非弁護士の政治家や国民を欺く方向で使ってはならないのである。」・・

この郷原氏の指摘は、きわめて重要である。橋下氏の他者を見下した傲岸不遜な態度、強引な論法や論旨の飛躍、これらは心ある弁護士は、強い拒否感を持っている。橋下氏のような論法は、弁護士の 賤称である『三百代言』そのものであり、軽蔑はされても、決して尊敬は勝ち取れない。今回の騒動はさらに性質(タチ)が悪い。

以下のブログを見てほしい。どう考えても、世間一般では、こういうのを【横領】とか【詐欺】と呼ぶ。
【公開詐欺?横領?】大阪組が松野頼久代表を申請者にして、維新の党の政党交付金を受領してしまう(10/20)。
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/7818
2015/10/21 健康になるためのブログ

さらに、橋下氏の大阪都構想の最大の反対者の一人である藤井聡京大教授をTVに出さないようにTV局を圧力をかけたり、あまつさえ、日刊ゲンダイによると、藤井教授のメールを公開したようである。橋下維新にメール公開された藤井教授 「やり方に恐怖覚える」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/167420
2015年10月23日 日刊ゲンダイ

TV局に圧力をかけるため、BPOに訴えたりする。・・・・大阪維新のBPO申し立ては異常だ! 藤井聡のテレビ出演がダメなら橋下支持の辛坊治郎とたむけんはどうなる?
http://lite-ra.com/2015/10/post-1608.html
2015.10.21. リテラ

ここまで来ると、もはや橋下氏をはじめ、維新の連中は狂っているとしか思えない。権力闘争か何か知らないが、こういう連中に関わって泥仕合に持ち込まれた人間は可哀想としか言えない。

このような感性の持ち主が、安倍首相や菅官房長官ときわめて親しく、今回の騒動も官邸とかなり打ち合わせ済みだろうと想定できる。つまり、安倍政治の有力な反対野党である維新が、これでボロボロになったという話である。

政治というものは、こういう醜悪なものだと言う事をよくよく頭に入れておかなければならない。汚物がそのまま垂れ流されているような醜悪な世界が政治の現実であろう。この丸出しの醜悪さが、維新の党の正体だし、同時に、彼らを評価し、支援している安倍政治の正体でもある。反吐がでるような世界だが、日本の現実の権力の正体とはこのようなものである。

こういう剥き出しの権力の行使に、メディアは弱い。現在のメディアの委縮・自主規制から始まり、世論操作のプロパガンダに至っているのは、腐臭に満ちているが、現実に自らの存在を抹消しかねない権力の行使におびえているのだろう。

このようなドロドロの力の行使が罷り通る政治の世界では、多少の汚れを厭っていては、生きていけない。汚れも恐れず、強かに抵抗しなければ、かえって潰される。真の意味で民衆のためになる政治家とは、『泥沼に生きる覚悟を持ち、しかし、泥沼に咲く一輪の蓮の覚悟を忘れない』政治家であろう。この視点から政治家の真贋を見極めなければならない、と思う。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水

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