老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「民主党党旗縫製問題」について

2009-08-21 17:59:01 | 選挙
多くの国は、国旗国歌法というものを有し、「国」と呼ばれるものの構成員の総意として、彩色されたマークや歌を定め、外に向かってはその存在を示し、内にあっては一体感の維持・強化などを図る道具立てとして、それぞれの役割を果たしてきているように思います。

自国・他国を問わず、等しく国旗・国歌に接するに当たって心すべきことは、その背後に存する人々への敬意を旨とし、寸毫の貶めも許されないということでしょう。これは、わが国では刑法に侮辱・毀損の罪を定め、他国においては、直接同法にこれに類する規定を設けているものがあるなどからしても、明らかとしたものでしょう。

さて、国旗は「モノ」でもあります。日常、「モノ」に接するに当たってどんな「思い入れ」をもって接すべきか。これなどは、答えるにも値しない「愚問」、この一語に尽きましょう。「モノ」であるからには、さまざまな用い方があり、「国旗」という前提を離れてのそれは、用いる人の全くの自由であると思います。

白い布、あるいは赤く染められた布が必要なとき、手近にある自分の日の丸を裁断する行為は、糾弾されるべきか否か。私の答えは否です。これと同じレベルで、私は今回の「民主党党旗縫製問題」を受け止めています。「国旗」に度の過ぎた思い入れをする、この方がむしろ危険とすら申せましょう。

国旗は「神聖不可侵」。その立場をとることを納得させているものは何なのか、これにについて再三再四、深く自問自答していただきたいという思いは、比べるものの無いほど強くはありますが、そのように今思っていることはご自由、としか申し上げようのないことです。だがそれを、政策を競う場で、それこそ「鬼の首」でも取ったかのように言上げする政党代表者がいる、ただそのことに落胆します。

簡単に言えば、戦前・戦中回帰を目指すような団体があり、それに相当数の国会議員が名を連ね、国会議員懇談会などの名を冠して群れている現実が言わしめることなのでしょうが、「ぶち壊すと言った人をぶち壊すとされた人たちが挙って選ぶ」といったパロデイは、政治の場からは消し去りたいものです。

眼中に無いが信条かもしれませんが、現に今「日本国憲法」は「最高法規」であり、「国会議員」という立場で政治にかかわろうとする限り、これを遵守する義務が課されている職を目指しているということを、一時も忘れて欲しくないと思っています。

「護憲+BBS」「 メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山
コメント (8)
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