12月20日、総評会館で開かれた「多田謡子反権力人権賞」受賞式に行って参りました。
受賞されたのは、増田都子さん(考える平和教育への攻撃と闘う)、首都圏青年ユニオン、フリーター全般労働組合、死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム’90、の方々でした。
増田都子さんは私も以前お目にかかった事があるのですが、中学校の社会科教師として子ども達に「考える平和教育としての授業」をしていた所、偏向教育とバッシングされ、闘って来られた方です。
「首都圏青年ユニオン」の河添さんの話は、先日「ロスジェネシンポ」で話された事と大体重複するのですが、「生きること、仕事についても不器用な人は辞めさせられてもいいのか?」という問いは、若い頃から不器用な生き方をしてきた私にはよく分かる部分でもあります。
また、団交の後の首都圏ユニオンのミーティングは路上でやることが多いという話でした。メンバーの中には、200円のお金も中々出すのが大変という人もいるので、団交や「運営委員会」の時は交通費も出すし、事務所でやるときは、食事も出すということでした。最近は食事目当てで来る(?)人もいるみたいだけれど、それも良しとして、みんなが居られる場所、温かい繋がりができればいいと語っておられました。
会場で買った「生きづらさの臨界」(河添誠、湯浅誠X本田由紀、中西新太郎、後藤道夫著)はまだ読み始めたばかりですが、中々興味ひかれるものでした。
「フリター労組」の方にお話を伺いました所、正規労働者の労組も支援してくれる所もあり、巷で言われているように、正規の労組が他人事という風に放置しているわけでもないという話は印象に残りました。
同時に受賞なさった「死刑廃止国際条約の批准を求める」フォ-ラム’90の人達が用意したスライドで見て聞いた(アンケートを代読)「死刑囚」の方々の声は、鬼気迫るものがありました。被害者や遺族の方にしてみれば、「何勝手なことをほざいている」と思う気持ちもあると思いますが、国家が成す「死刑」という事実について考えて見る機会にはなりました。
当日集まった人達は、中高年の人達も多かったのですが「青年ユニオン」「フリーター労組」が受賞したこともあり、若者の姿も目立ちました。会場で偶然隣同士になったおじさんと、お酒を差しつ差されつ話が弾みました。そのおじさんが言っていた、「この会場に来れば、今年日本の社会で何が起きているのか、日本の今が分かる」というのは本当にその通りだなーと思いました。
そういえばこの「多田謡子反権力人権賞受賞式」の後のパーティは、誰でも(申し込みの必要もなく)無料で参加して飲食出来るのです。私は家族が家で待っているので、早めに退散いたしましたが。「さなぎの食堂」もそうでしたが、人は美味しいものを誰かと共に食するとき、温かい優しい気持ちになるのかも知れません。
「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
パンドラ
受賞されたのは、増田都子さん(考える平和教育への攻撃と闘う)、首都圏青年ユニオン、フリーター全般労働組合、死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム’90、の方々でした。
増田都子さんは私も以前お目にかかった事があるのですが、中学校の社会科教師として子ども達に「考える平和教育としての授業」をしていた所、偏向教育とバッシングされ、闘って来られた方です。
「首都圏青年ユニオン」の河添さんの話は、先日「ロスジェネシンポ」で話された事と大体重複するのですが、「生きること、仕事についても不器用な人は辞めさせられてもいいのか?」という問いは、若い頃から不器用な生き方をしてきた私にはよく分かる部分でもあります。
また、団交の後の首都圏ユニオンのミーティングは路上でやることが多いという話でした。メンバーの中には、200円のお金も中々出すのが大変という人もいるので、団交や「運営委員会」の時は交通費も出すし、事務所でやるときは、食事も出すということでした。最近は食事目当てで来る(?)人もいるみたいだけれど、それも良しとして、みんなが居られる場所、温かい繋がりができればいいと語っておられました。
会場で買った「生きづらさの臨界」(河添誠、湯浅誠X本田由紀、中西新太郎、後藤道夫著)はまだ読み始めたばかりですが、中々興味ひかれるものでした。
「フリター労組」の方にお話を伺いました所、正規労働者の労組も支援してくれる所もあり、巷で言われているように、正規の労組が他人事という風に放置しているわけでもないという話は印象に残りました。
同時に受賞なさった「死刑廃止国際条約の批准を求める」フォ-ラム’90の人達が用意したスライドで見て聞いた(アンケートを代読)「死刑囚」の方々の声は、鬼気迫るものがありました。被害者や遺族の方にしてみれば、「何勝手なことをほざいている」と思う気持ちもあると思いますが、国家が成す「死刑」という事実について考えて見る機会にはなりました。
当日集まった人達は、中高年の人達も多かったのですが「青年ユニオン」「フリーター労組」が受賞したこともあり、若者の姿も目立ちました。会場で偶然隣同士になったおじさんと、お酒を差しつ差されつ話が弾みました。そのおじさんが言っていた、「この会場に来れば、今年日本の社会で何が起きているのか、日本の今が分かる」というのは本当にその通りだなーと思いました。
そういえばこの「多田謡子反権力人権賞受賞式」の後のパーティは、誰でも(申し込みの必要もなく)無料で参加して飲食出来るのです。私は家族が家で待っているので、早めに退散いたしましたが。「さなぎの食堂」もそうでしたが、人は美味しいものを誰かと共に食するとき、温かい優しい気持ちになるのかも知れません。
「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
パンドラ