12月4日のasahi,comによれば、12月3日に米中央情報局(CIA)など米政府の情報機関は「イランは03年秋から核兵器計画を停止しているとみられる」との機密報告書の結論部分を公表した、とのことである。
http://www.asahi.com/international/update/1204/TKY200712040042.html
CIAはこの「03年秋から核兵器計画の停止」の事実を何時頃から把握していたのか、また隠蔽期間はなかったのかは大問題である。何故ならブッシュ大統領は03年秋以降つい最近まで、イランの核開発の脅威に結びつけイラン攻撃も辞さないことを演説の度に取り上げていたからである。
ホワイトハウスを含めた米政府の「真の情報管理」はどうなっているのか、疑わざるを得ない。CIAは真の情報を隠蔽してホワイトハウスに伝えていなかったのか、あるいは、CIA、ホワイトハウスぐるみで真の情報の隠蔽がなされていなかったのか。もしや「イランの核開発の脅威は米国政府の偽装」ではなかったのか。ブッシュ大統領の最近までのイラン攻撃発言はどの情報に基づいてなされていたのか、事実との整合性が求められて当然である。
思い出すのは米国のイラク攻撃である。その大義名分は「大量破壊兵器の保有」の断定であった。米政府内でのこの情報源は確かCIAであったはずである。しかしイラク侵攻後今日まで大量破壊兵器は発見できず、後日国務長官、CIA長官もその情報は誤りであったと認め、結局二人とも長官職を辞任している。このように、誤った情報により戦争が開始された事実がある以上、イランでも同じ過ちか、故意による情報操作で、戦争が開始される危険性があることは否定できない。
しかし今回の米政府情報機関の「真の情報」発表は、米政府にとっては「不都合な真実」を認めざるを得なかったとしても、勇気ある発表であり歓迎である。今後のブッシュ政権のイランへの強硬戦略の変更を示唆するシグナルでもあり、そうなれば米国にとっては日本の給油新法の必要性も遠のくのではないかと期待したい。
「護憲+BBS」「アメリカの動きに注目する」より
厚顔の美少年
http://www.asahi.com/international/update/1204/TKY200712040042.html
CIAはこの「03年秋から核兵器計画の停止」の事実を何時頃から把握していたのか、また隠蔽期間はなかったのかは大問題である。何故ならブッシュ大統領は03年秋以降つい最近まで、イランの核開発の脅威に結びつけイラン攻撃も辞さないことを演説の度に取り上げていたからである。
ホワイトハウスを含めた米政府の「真の情報管理」はどうなっているのか、疑わざるを得ない。CIAは真の情報を隠蔽してホワイトハウスに伝えていなかったのか、あるいは、CIA、ホワイトハウスぐるみで真の情報の隠蔽がなされていなかったのか。もしや「イランの核開発の脅威は米国政府の偽装」ではなかったのか。ブッシュ大統領の最近までのイラン攻撃発言はどの情報に基づいてなされていたのか、事実との整合性が求められて当然である。
思い出すのは米国のイラク攻撃である。その大義名分は「大量破壊兵器の保有」の断定であった。米政府内でのこの情報源は確かCIAであったはずである。しかしイラク侵攻後今日まで大量破壊兵器は発見できず、後日国務長官、CIA長官もその情報は誤りであったと認め、結局二人とも長官職を辞任している。このように、誤った情報により戦争が開始された事実がある以上、イランでも同じ過ちか、故意による情報操作で、戦争が開始される危険性があることは否定できない。
しかし今回の米政府情報機関の「真の情報」発表は、米政府にとっては「不都合な真実」を認めざるを得なかったとしても、勇気ある発表であり歓迎である。今後のブッシュ政権のイランへの強硬戦略の変更を示唆するシグナルでもあり、そうなれば米国にとっては日本の給油新法の必要性も遠のくのではないかと期待したい。
「護憲+BBS」「アメリカの動きに注目する」より
厚顔の美少年