最近読んだ「人生相談」が面白かったので、
真梨幸子さんの他の作品も読んでみた。
「殺人鬼フジコの衝動」と「インタヴュー・イン・セル」。
この本と本の間にある「私は、フジコ」は
本屋さんで見付けられなくて読んでいないが面白そうだ。
そもそもイヤミスの代表的な作品という事で
本屋で見掛けてはいたもののタイトルに怖さを感じて
手に取るのを躊躇う人も多いと思う。私もその一人。
両作品とも物語に登場する実在の曲と絵画が
本全体のイメージを形作るのに大きな意味を持っている。
前者は「恋するシャンソン人形」と後者は「ジン横丁」。
怖い歌と怖い絵。
この後者である「ジン横丁」、酒に溺れた者たちの地獄絵だ。
作者は18世紀のイギリスの画家ウィリアム・ボガース。
風刺画の父と呼ばれた人。
興味深いのは、1751年の作品で「残酷の四段階」と題された四枚続きの銅版画。
第一段階 犬の肛門に矢を突き刺そうとするトム・ネロ(小動物虐待)
第二段階 馬に鞭を打ちつけるトム・ネロ(動物虐待)
第三段階 愛人を殺害するトム・ネロ(殺人)
第四段階 残酷の報い 司直の手で生きたまま解剖されるトム・ネロ(罪の報い)
ボガースはフリーメイソンに属しており、この作品は
実はフリーメイソンに関する絵だとも言われていて
その処刑の様子を書き留めたのがこの第四段階ではと言われているが
真実は謎のまま。
しかし、この経過は最近の猟奇的少年犯罪の典型的パターンともいえる。
18世紀に既に少年犯罪の辿る経過をプロファイルしていたのかも知れない。
それにしても衝撃的作品だが、この時代ではお金持ちの貴族しか
肖像画を残せないにもかかわらず、ボガースは自分の召使の肖像画を描いている。
とてもリアルで活き活きとした表情の召使達の顔は誇らしげだ。
貴族に金で雇われて肖像画を描くというのは
実像を捻じ曲げて描かねばならない場合もあって
思うように描けないストレスフルな仕事だったのかも知れない。
この辺にブラックなユーモアと風刺の精神を感じずにはいられない。
猟奇的殺人を犯した少年Aが本を出版した事でかなり物議を醸している。
心の闇の真実が解き明かされる事は出来るのだろうか。
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彼の旅は、実家の近所のお宅の勝手口の以前から
既に始まっていたのだ。
次に出くわしたのは遥か遠いお宅の玄関先。
長老ならではの知恵と天性の愛嬌で
数々の場を切り抜けてきたのだろう。
最初に出会った時からすれば
みるみる痩せて、毛の艶も減り
背中の骨が触ると解るほどになった。
受け口だった下の牙も抜けてしまったが
結構高い塀の上に居たりする。
しかし、『灰縞さん』の凄い所はそれだけではない。
いつも出会う場所は違えど、
必ず猫を飼っているお宅の近所に
新居(居場所)を構えていることだ。
猫を飼っている(=猫好き)人がいるという事は
必ずご飯のおこぼれにありつけるという事を知っているのだ。
恐らく人間の私よりも正確な猫の住所録を
既に頭の中に持っているのかもしれない。
猫は歳をとると人の言葉を理解し
猫又になるという伝説があるが、
「元気だった?久しぶり!」という
私の言葉をちゃんと理解しているようだ。
律儀にも挨拶をする為に高い塀から降りて来る。
そして、私の周りを感謝の儀式の様にグルグル回り
再会を喜ぶ旧友のように挨拶してくれるのは
やはり人の言葉を理解しているからとも思える。
そんな彼が快挙を成し遂げた。終の棲家を手に入れたのだ。
猫を飼っているあるお宅の玄関先にいたのを発見した時の事、
いつもの様に塀の上から律儀に降りて来る姿が見える。
頭を撫でると、彼の首には可愛い赤色の首輪が付いていた。
私は彼の様に、例え長い道程になろうとも
確固たる自分の居場所を作る事が出来るのだろうか。
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