おばあちゃんに再会したのは、5月の始め。
『ジュリー』を連れて団地の中を散歩途中、
以前と同じく、おばあちゃんは知人と立ち話をしていた。
私が近付くと、いつものように
「猫が好きなの?この子は家族以外に直ぐ愛想良く付いて行くのよ。」
と、以前会った時と同じ台詞を言う。
やはり私の事は憶えていないようだ。
引越してだいぶ経つし、おばあちゃんにはそんなに頻繁に会っていなかったし。
おばあちゃんはこの団地に越してきて40年近く猫を切らした事がない。
40年前、夫を亡くして以来の事だ。
歴代の猫達は、おばあちゃんの傍らで家族の暮らしと成長を見守って来たのだろう。
良い事も、悪い事も、
亡くなったご主人の代わりに。
たとえ先に逝く事があっても姿や形を変え、
再び猫としておばあちゃんの元へやって来ていたのではないかと思う。
大切な人(おばあちゃん)に、また会う為に。
それを証拠に、おばあちゃんは猫の名前を適当に呼ぶのだ。
おばあちゃんは84歳。『ジュリー』はもう直ぐ5歳。
続いてゆく全ての事が、永遠じゃない事くらい解かっている。
でも、数えきれない未来と、数え足りない思い出は
同じ重さでそこに在る。
今日は何位??
←ココをクリックして、大切な誰かに会いに行こう。
猫のイメージって気ままな感じがするのですが
ちゃんと側にいるのですね
犬の散歩もいいけど 猫とも散歩したい
以前 前猫にリード付けて試したけど
駐車してる車の下に 入り込んだり 草むらに潜り込んだりで散歩にならなかった
尊敬するなジュリー!
おばあちゃんはとても長いリードをつけています。
ジュリーは力が強いので大変だと言っておられましたが、ジュリーちゃんは内面が良くて外面が良さ気で実は悪いのです。笑。
おばあちゃんの言う事は割と素直に聞いていますね。
流石です。
おばあちゃんと猫、不謹慎ですが天国へ行くのはどっちが先なんてつい考えてしまいます。
永遠ではないと分かるからこそ、その時間は輝くのでしょうね。。。
忘れてしまう事は、再び出会える楽しいことなのかも??
なーんて、自分が忘れられたら怒りますけど(笑)
やはり、残して逝く方も辛いからでしょう。
命の長さは誰にもどうする事も出来ないのですが、
切ないですね。
愛想が無く、恩を忘れるとか良く言われますが
決してそんな事はなくて、あの小さな頭で色んな事を考えているのだな~と思います。
犬も猫も飼われている方との距離感、
私はそれぞれが羨ましく感じますよ。
一緒に過ごす事で培われた関係…って横から入ってきた他人にはなかなか真似できませんから。