『白石さん』家族の写真を撮る為に
窓から乗り出してカメラを構えているとき、
一羽の烏がとある御宅のベランダに舞い降りた。
その烏は茶色い透明のアーチ型のルーフの中に
スルリと入り込み、
洗濯物のないカラフルな針金ハンガーだらけの物干しにつかまり
なにやら蠢いている。
何をしているのかとずっと見ていたら
ゆさゆさと物干しが揺れ、ぴょんぴょんと物干し伝いに
ルーフの端から姿を現した烏の口には針金ハンガーがあった。
バラバラと気に入らない色付きハンガーを振り落とし
烏は、しっかりと白いハンガーを物色して選んでいた。
盗みの現場を目撃してしまったのだ。
まさに、見事な早業。
その御宅の屋根の上には
他にも洗濯物が随分前から落ちていて
以前から風に飛ばされ易い干し方をしている御宅なのかと
思い込んでいたのだが、
この一幕を見て改めて解かった。
恐らく烏の仕業も半分はあるのだろう。
クリーニング店で貰えるこの針金ハンガー、
濡れた洗濯物を干すのに便利だと重宝しているのは
人だけじゃないということだ。
昨日は?位
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