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路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

「猫の木」(2)

2008-10-18 | ★アトリエ



              --「猫の木」(1)から読む--



三毛猫は、ぽとりと落ちました。

その後、大きく伸びをすると

片目なので、首をふりながら、ゆっくり歩いて街へと行きました。




ある日、三毛猫は、おばあさんに会いました。

おばあさんは、三毛猫の顔を見ると、何もなかったようすで帰って行きました。

ある日、三毛猫は、王さまに会いました。

王さまは三毛猫を見て、

「こんな片目の猫は、余の猫にふさわしくないぞ」と、言いました。

ある日、三毛猫は、女の子に会いました。

「私はかわいいと思うけど、お母さんが片目の猫は飼っちゃダメだって」

と、女の子は言いました。

ある日、三毛猫は、猟師さんに会いました。

猟師さんは言いました。

「片目の猫じゃあ、猟はできない。役立たずの猫はいらないんだ」




三毛猫は、悲しくなんかありませんでした。

ただ、お腹が空いていたのです。

三毛猫は片目が見えないので、自分で、虫をつかまえることも

鳥をつかまえて食べることもできないからです。




それから、歩いて、歩いて、歩きつかれて

三毛猫は、あるお店の前で、うとうとねむってしまいました。




          --つづく--




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コメント (4)
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