大航海時代~ロイルート編~

大航海みたいな日々の事。そんな日のこと。

『この虹の先へ…』第一回

2006-06-09 | 小説
お待たせしました(別に待ってない)
小説第一回です!



……まずは、謝らせていただこう。

 ――ごめんなさい

 誤解の無いように言っておくが、俺は謝るのが癖なわけでもないし、そこまで臆病な性格でもない。
そんな俺が謝るというのはそういう状況と心情になったからだ。
 こんな事になるのは、フィクションストーリーだけかと思っていたよ。ほんとに…。


 俺の名は、塚本 英志(つかもとえいじ)。20歳の大学生。4月26日生まれの牡羊座。血液型はA。そう、どこにでもいるような学生さ。
 趣味は、運動。特に走るの大好き。そんでもって、漫画にゲームもそこそこ。家族構成は、頑固な父、温厚な母、のんきな姉。
以上。

 さて、ここからが本題。そんな我が一家に新しい家族が加わった。
だが、犬や猫の類ではない。人間だ。人間の女の子だ。
その子は遠い親戚で、両親は彼女が小さい頃事故で亡くなった。俺は小さい頃に会った事はあるそうだが全然記憶にない。
しかし、その後の展開から親戚達は酷い奴らばかりだ。両親を失った彼女を親戚が一人引き取ったらしい。だが、生活が苦しくなったとの理由で彼女はたらい回しのように扱われたらしい。それに堪忍袋の緒が切れた親父が彼女を引き取ると言い出した。
これがいきさつだ。
この話を聞かされたのは彼女を引き取ると決まってからだった。なんとも言えない気持ちになった俺と、「あらあら♪」と家族が増える事をのんきに喜ぶ姉と母。
それから、彼女の部屋をどうするのかという話になった。しかし、そんな話題は親父の一言で決まった。姉と同じする部屋にするそうだ。姉もやんわりと承諾。
…まぁ、俺と同じにするわけには行かないし、何よりこの家にはもう空き部屋がない為これは仕方ない選択だった。

 そして、彼女が訪れる当日。俺は講義をさぼり、父と姉は会社から有休をもらい家族全員で出迎える事になった。父が彼女を最寄駅まで車で迎えに行き俺達は自宅で待機。
待つこと15分。
「ただいま」
と親父の声。
来た!
三人が同時に立ち上がる。がちゃりと居間の扉が開く。親父の後に入ってきた女の子は…まるで、消えてしまいそうで…生きているというより存在がなくなってしまいそうな……そんな第一印象だった…。
                続く。





いかがだったでしょうか?^^;
一応、恋愛系です。
このジャンルはやった事ないので楽しみながら書こうと思っています^^