
そのいい例が、京都議定書CO2「6%」削減の数値である。

内政の行き詰まりを今度の会議で、いいところ見せようと張り切っているのはいいのですが、環境問題は国際政治の駆け引きであり、先進国(日本、カナダ)、EU、後進国における現状、達成可能な背景、要因を掌握して日本の立場、意思をはっきり言うべきである。
そうでないと相手に押し切られる。
大体日本は資源を持たない国として、各企業は省エネに取り組み、
かなり体質を絞っており、EU全体として計算出来るEUとは違うのである。
後進国に援助をおこない、排出削減のために後進国から排出権を購入することになったときに、
排出権が実体のないマネー取引が投機の対象になりかねないということ。
「地球愛」と言う感傷的な言葉におぼれて、安易な譲歩はすべきでないし、
はっきりと日本の意思を示し、国益になるようにすべきである。
工場を国外に移し、相手国に技術移転してCO2排出削減に寄与して、その分の排出権を買わしてもらう型の中では、頑張った日本が、頑張った分だけペナルティーを課せられることになるのである、これはどうみても可笑しい。
今回のG8で全ての国々を参加させるメカニズムを作る事の提案が大切である。
日本が持てる力を国際社会に役立てることは大切だけれど、
環境問題の交渉は経済戦争であり、国益をかけた外交交渉であることを考え、
国家の富を守る点では安全保障問題でもあることを考えて、
ピジョンの提言をあいまいにしないで会議に望むことである。
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