JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

お買い物

2014年10月27日 02時03分11秒 | 自転車
自転車用のグローブとライトを購入しました。


【グローブ】

マヴィックの「Crossmax Glove」です。型落ち品が安くなってたんですよ。色は黒。

MAVIC Crossmax Glove
http://japan.mavic.com/akusesari-gurobu-crossmax-glove#.VE0gR-kcSUk


冬物はカペルミュールを持っているのですが、ちょうどこの季節に使えそうなものがなかったのです。実際にはシマノの薄手のものを持っているんですが、今は自転車以外の用途で使っています。

このグローブは、MTB用で、パッドとかの形状はロード向きではないかもしれません。それと、フルフィンガーですが防寒グローブではないです。あくまでも手を保護するためのものです。通気性は結構良いです(笑)

まあ本格的に寒くなるまでのつなぎとしては使えるんじゃないでしょうか。


【ライト】

ライトについてはエコノムフォースとVOLT300があるので正直事足りているんですが、道の明るさや時間帯によっては、こんな大光量のものを点滅させるのも不経済だな、って思う時があるからね。フラッシュ用に小型のものを着けとけば、単独でも併用でも使える。

候補は以下の3つでした。

CATEYE SL-LD130-F NIMA[ニマ]
http://www.cateye.com/jp/products/detail/SL-LD130-F/
knog Blinder Lights-4 STANDARD
http://www.diatechproducts.com/knog/blinder4_standard.html
knog Blinder Lights-1 CROSS
http://www.diatechproducts.com/knog/blinder1_cross.html


購入するショップと別の店で事前に下見したんだけど、NIMAはサイズは小さいのにでっぱり量がちょっと大きい。デザインは良いです。ブラインダー4もデザインはいい。なにより薄い。だけどちょっとだけでかい。ロードもクロスもハンドル径が32mmくらいだから、ハンドル前面にライトを付けるなら、丸でも四角でも35mm程度がちょうど良いサイズなんじゃないかな。あと金額が高い。NIMAの3倍もする。ブラインダー1は明るさが足りないような気がする。これなら家にあるCATEYEの75カンデラくらいのライトで良いんだよな。

で、結局、購入したのはこれ。

LEZYNE FEMTO DRIVE FRONT
http://www.diatechproducts.com/lezyne/femtodrive_front.html


なんでこれにしたかというと、本命のキャットアイのNIMAはショップに置いておらず(ちょっと意外)、knogはあったけど両方とも割高な気がして。まあ結局はレザインのライトが安かったってことです(笑)

レザインの製品はデザインが良いので評判ですが、これはハッキリ言って、な~んの変哲もない見た目です(もちろん質感は低くないですよ)。

色は黒、シルバー、レッドメタリック、ブルーメタリックの4色。レッドは、これ以上ハンドル周りに赤を入れたらヤラシクなりそうなので却下。挿し色は1か所に2つもいらない。シルバーも雰囲気が違うので却下。というわけで黒かブルーで迷いました。ワンポイントでブルーを使っても面白いかもしれませんが、結局は馴染みのいい黒にしたという、超つまらないパターン。

なおこのライト、取り付けの説明がどこにも書いておらず、2分ほどいじくりながらようやくシリコンストラップの使い方がわかりました(笑)。そのままハンドルに装着するとハンドル側の塗装面を痛める可能性があったので、クリップ部分に黒いビニルテープを貼って保護しました。装着後の見た目は至って普通ですが、前から見たらかっこいいかもです。


余談ですが、FERRIS(フェリス)というホイール(チューブのバルブ)に装着するライトを持っています。これはなかなか優れもので夜間走行の際は非常に目立つのです(特にサイドからの視認性が格段にUPする)。ただ、ホイールに装着する以上、走りが心もち重くなるのが難点(たった21gですが)。あと、ホイールの重量バランスという意味では、リムの1か所だけ重くなるのはよろしくない。フェリスミニを試しに買ってみようかな。少しだけ軽いんだよね。まあ4gしか違わないけど(笑)

バイシクル用ライト Side Safety Light
http://www.piaa.co.jp/products/bicycle/bic_led/ferris/


あとはフレームなどに装着するFibre Flare(ファイバーフレア)ってのも効果あるみたいですね。これは電池式のケミホタルみたいなもんです。

ファイバーフレア
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_ss_i_0_5?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dsporting&field-keywords=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A2&sprefix=%E3%81%B5%E3%81%81%E3%81%84%E3%81%B0%E3%83%BC%2Csporting%2C613


まあ俺はそこまでナイトライドはしないので不要でしょうけど、あえて取り付けるとすれば7.5FXのトップチューブ下ですね。色は青がいいかな。

整骨院

2014年10月27日 01時17分31秒 | 自転車
岡山ロングライド以来、どうにも肩と背中の凝りが酷い。仕事中もきつくなってきたので、こないだ整骨院に行ってきました。受付で症状を伝えて「凝りをほぐしてください」とお願いしました。「しかしこんなんで保険適用しますかね?(苦笑)」と聞くと、「一応見てみます」とのこと。

調べてもらうと「そもそも身体がかなり歪んでますねぇ。根本的な問題ですので、これを改善させましょう」ということで、保険適用にして頂きました。ありがたい。保険が効くと施術料がとても安くなります(笑)

マッサージとストレッチ、電気をやってもらいました。押さえたところ全て痛かった。「相変わらず身体固いですねぇ」と先生苦笑。仕方ないよ、これは若い頃からだし。立位体前屈なら辛うじてマイナス10cmくらいだけど(どこが「辛うじて」なんだか)、長座前屈だと腰は90度しか曲がりませんからね。つまり上半身が前にまったく倒れないということです。我ながらびっくりしちゃう。

そんな身体の固い人間でも乗れるロードバイクって、つくづく罪な乗り物です(笑)

自転車に乗ると、脚は血行良くなりますよ。股関節も柔らかくなります。クランク1回転、つまり「右腿を上げながら左腿を下ろし、続いて左腿を上げながら右腿を下ろす」を1セットとすると、通常は1分間で80~90セット。5時間乗ったら90×60×5=27,000セットです。こと股関節の動きという意味では単純に考えて階段54,000段を登るのと同じだけの量です。自転車ほど股関節を動かすスポーツはありません。そしてありがたいことに、自転車に乗っている時間は身体の重さを支える必要がない上に地面からの衝撃も吸収しなくて良いので、関節への負荷はとても少ない。

下半身がこれだけ動く一方で、上半身は常に前傾姿勢キープ。走行中は、腕や肩、背中は基本的に同じ姿勢のままで変化がありません。腰~背中を曲げて、視線は前方。もちろん首や肩は「不自然な」体勢で頭部の重さや上半身を支えています。そりゃ筋肉も固まるというものです。

しかしまあ、先生の念入りな施術のおかげで、翌日は背部の痛いこと痛いこと。

【先生の教え 3ヶ条】
■毎日サボらずストレッチしてください。
■湯船に浸かるなど身体を温めてください。
■デスクワークの際はパソコンを身体に近づけ腕を伸ばさないでください。また椅子には深く腰掛けて背筋を伸ばしてください。


なお前述のとおり、俺の身体は性格同様にいろいろと歪んでいるようですが、先生によると「ほぐしていくとそれに応えてくれる筋肉」だそうで「とても素直な身体です」とのこと。実際、両脚の付け根の間とか素直ですが、残念ながら昔ほど反応は良くなくなりました。あ、そうそう、強打した陰嚢はすっかり良くなりましたよ。

ダサすぎる!!!

2014年10月26日 22時03分38秒 | 自転車
Sony、Xperia自転車のコンセプトモデル「Xperia Bike」を11月に国内初展示
http://getnews.jp/archives/688371
ソニーが電動自転車 XPERIA Bike を公開。スピーカー、360°ビデオカメラ搭載
http://japanese.engadget.com/2014/09/04/xperia-bike-360/



ソニーっていつからこんなにセンスのない会社になってしまったんだろうな。

どこかの鉄工所に作らせたのか?これじゃあまるで、工事現場を移動するための自転車だよ。KOMATSUの重機とかそんなノリですよ。

カシオのG-SHOCKとか、コニカミノルタの現場監督のコンセプト自転車と言われれば納得するよ。だけどXperiaのブランドコンセプトってのは「ヘヴィデューティー」じゃないだろ?

コンセプトとはいえ、よくこんなのOK出たな。糞すぎてびっくりしました。

ハンドルやサドルやライトなどの話

2014年10月13日 19時56分34秒 | 自転車
今日はハンドルやらライトやらの話です。いつも以上に個人的な話で、興味のない人には全く興味のない内容となっております(笑)


1. ハンドルとステムとサドルの話

現在の愛車はオルベアのオルカ・シルバー。ピナレロ・クアトロが廃車になってオルカをフレーム購入したわけですが、クアトロからはコンポ、ホイール、ペダルまで使えるパーツは全部移植してもらいました。ただ、クアトロのハンドル、ステム、サドルはピナレロオリジナルブランドのMostでして、しかも色は白基調。このMOST製品、ピナレロのバイクについている分にはサマになるんですが(当たり前か)、オルベアにつけるといくらなんでも見た目がアレだなぁ・・・ということになり、この3点だけは買い換えたんです(※1)。

※1)他にチェーンとBBはお店の判断でデュラに、各種ワイヤーも交換(一部はフレームに付属)。

ハンドルについては、俺は腕も短く身体の柔軟性もないため、初めからショートリーチタイプと決めており、パーツカタログでリーチやドロップの数値、ついでに重量を穴が開くほど見比べていたのですが、最終的にはあまり深く考えない方が良いという結論に達しました。とりあえず日本でごく普通に売られている標準的なものでいいかな、と。幅はクアトロについていたのと同じ400mmで。

ステムは特にこだわりはなかったんだけど、長さは100mmで!とリクエストしました。なぜか。クアトロのステムも100mmだったと思うんですが、それくらいが一番カッコいいからです。短いステムほどダサいものはない。ただ、今となっては「あと20mm短いと楽になるのになぁ」ってのが本音(笑)。でも乗り続けていると、身体が自転車にある程度順応してくるものですよね。

結局、落車で廃車という経緯もあってか、あるいはそこまで高価なものも不要という判断か、お店からはハンドルもステムもアルミ製を勧められました。個人的には少なからずカーボンにも憧れがあったのですが、予算の問題もあり(カーボンモデルは高いもんね)、アルミのド定番「Deda Zero 100」に決定。ハンドルはいわゆるショートリーチのアナトミックシャローに分類されるそうな。標準的な日本人にはピッタリの形状らしい。うん、実際のところはよくわからんけど(笑)。あとは上ハン部分が扁平気味になっていて握りやすい。

いずれにしても、ハンドルもステムもフレームとのカラーコーディネートはバッチリ。Dedaに強いこだわりはなく、3Tやイーストンも候補だったのですが、ショップのスタッフさん曰く、イーストンはイマイチらしい。3Tは、詳細は忘れたけど、イタリア生産品ならOK的な。そしてやっぱりDedaは信頼性が高いんですと。ちょうどZero100ステムのトップキャップ破断でリコールがあった時期だけど、店頭にあったものは全てパーツ交換済みでした。

さて、残るはサドルです。これが一番難しい。

とりあえず色は「黒赤」か「赤」にするつもりでした。というのもペダルが赤なので、サドルとバーテープは赤系がいいかな、と。自転車には「3つのル」というものがあり、それは「ハンドル」「サドル」「ペダル」です。乗り手が自転車と接する3点です(手と尻と足)。ロードバイクというのはダイヤモンドフレームですので、前三角の頂点(の延長線上)に当たる部分、つまりこの「3つのル」を同色にすると、見た目はとてもまとまるはず(もちろんフレームカラーとのバランスが重要です)。一般的にはバーテープとサドルの色を合わせるのがセオリーですが、俺の場合はペダルがすでに赤だから、3つまとめて赤で揃えちゃえ、となりました。幸いにしてフレームは黒と銀。どんな色でも合うでしょう。

さて主要なサドルブランドというと、セラ・イタリアセラ・サンマルコフィジークプロロゴセラSMPエルゴン、カーボンにはまず似合わないけどブルックス、あとは自転車メーカー系でボントレガースペシャライズドあたりでしょうか。

それぞれの個人的イメージ(あくまでもイメージ)はこんな感じ。

【セラ・イタリア】 王道、デザインが野暮ったい
【セラ・サンマルコ】 モデル分類がわかりやすい、モデルごとに性格の違いがはっきりしている
【フィジーク】 オサレ&ちょっとスカした系、スパインコンセプトが胡散臭い
【プロロゴ】 先進的、デザインがスポーティ
【セラSMP】 独自路線、鳥のくちばし
【エルゴン】 お尻が四角い、よくわからんけどエルゴノミック
【ブルックス】 革、クロモリやステンレスフレーム用
【ボントレガー】【スペシャライズド】 どちらも派手さはないけど上質なデザイン


性能や相性は・・・そんなもん、使ってみないとわからないですよ(笑)

さて、当初はセラ・サンマルコの「マントラ」という、インドっぽい名前でなんとも変態的なフォルムを誇るモデルの黒赤カラーが欲しかったんですが、ショップの店頭に無かった。他のショップで実物はチェック済みだったんですが、取り寄せようにも黒赤は廃版らしい。残念。そこでショップのショーケースを見ていたんですが、なんだかんだでフィジークも上品でカッコいいな、と思って。特にアリオネがカッコいいと思ったのですが、「相当乗っている人じゃないとアリオネは痛くなるよ、アンタレスなら大丈夫」とアドバイス頂いた次第。ここはおとなしく経験者の言葉に従う。

なおフィジークの提唱する「スパインコンセプト」では、身体の柔らかい人はアリオネ(アニマルタイプ:スネーク)、固い人はアリアンテ(同:ブル)、中間の人はアンタレス(同:カメレオン)ということになりますが、そんな超胡散臭い分類をまんまと信じるほど俺は馬鹿ではありません。そもそも中間のアンタレスは一番最後に発表されたモデルですよ。んでもってそのあとにスパインコンセプトなんてものがぶち上げられたんです。最初にコンセプトがあって、それに準じたラインナップが発表されるならわかりますが、製品が先にあって後付けでコンセプトを発表されても説得力がない。

さてオルカのシートポストのやぐらは設計がアレらしく、太いカーボンレールは削らないと入らないとの噂。アンタレスにもいろいろグレードありますが、幸いなことにショップには金属レール(キウム合金)で、かつ重量175gの軽量モデルがあった。勝手に「サドルは200g以下」と決めていたのでちょうど良かった。これはサドルとバーテープのセット物だったので、カラーコーディネートは悩まずに済みました。完全に真っ赤なものもあったのですが、比較的落ち着いた黒赤にしました。ただ欲を言うなら、バーテープの黒い部分の全面にプリントされた銀色のフィジークロゴ、ちょっとウザいなぁと。穴とロゴでゴージャスにゴテゴテしすぎ。どうしてもというならロゴはダークなガンメタくらいにしなきゃ。でもまあ、そのうち慣れるだろうと。

後から調べたら、このサドル/バーテープのセットは、フィジークが毎年出している限定チームレプリカモデルのようで、これは「2009チームレプリカ(サーヴェロレッド/ブラック)」らしい。サーヴェロかよ!オルベアならエウスカルテルやろ!などといったこだわりなど皆無ですから全然OK。色さえ合えばいいんです。ちなみにショップではショーケースに入っていたので、2009年モデル(購入時点で4年前の商品)とはいえ、傷も退色もまったくありませんでした。

ただし、裏を返せば、もしサドルの寿命が尽きて、次もまた同じものが欲しくなっても、入手できる可能性は極めて低いということです。

ところで色に関しては、セオリー無視で赤のペダルに黒のサドル、ブルーメタリックのバーテープとかでも面白いと思ったのですが、結局無難な方向に落ち着いた次第。一発目から冒険はやめておこうと思って。

ただ本当は、皆さんもご存じのとおり、俺の一番好きな色は緑なんですよ。緑のペダルやサドルが揃うなら、そうしたいというのが本音ではあります。だけど、緑はなかなかないよ。自転車用品で多いのは黒とシルバー。次に白と赤。青や黄色はグッと減って、緑なんて異端ですよ(笑)

なお緑が好きだとは言うけれど、メリダやキャノンデールのような「黄緑」はあまり好きじゃないです。

話を戻すと、今となってはこのアンタレス、「座面がもう少しやわらかい方が良いな」とは思うけど、かといって特段不満もなく。先日の岡山ロングライドでは尻が痛かったけどね。

自転車乗りにとって、自分の尻に合うサドルを探すのは永遠の旅などと言われていますが、実際のところはどうなんでしょうか。この手の話はブログでも2ちゃんの自転車板でも山ほど出てきますが、どれも取付角度を変えてみろとかパッドの量がどうだとか、座る位置がどうとかロードバイクそのもののポジションが合ってないとか、もちろんレーパンは履いてるよね?とか・・・いやいや、ちょっと待ってください。タイヤの空気圧のことにはほとんど触れられていないのが不思議でなりません。俺、いろんな方のブログ読んでると、タイヤの空気圧が高すぎるんじゃないのかなって思いますよ。後輪を0.5気圧ほど下げてみたら尻にも優しくなると思うんですけどね。

最後に余談。オルカを組んでもらってしばらくしてから日本でも発売になったASTVTE(アスチュート)のサドル、あれは本当に良さそうですね。ショップで発売初日に触らせてもらいましたが、作りが丁寧ですし先端部分もクッションがしっかりしてる。もしサドルを変えるとしたら、次はアスチュートが第一候補です。まあ俺が1年で走る距離など微々たるものですから、しばらく交換の心配はなさそうですがw


さてサドルの話はこれくらいにして・・・ライトの話です。いきなり変わります。


2. ライトの話

オルカ・シルバーはシートポストがエアロ形状の専用品ですから、ポストにリアライトを装着できないんです。切断面が丸ではないので、できたとしても厳しいというか(エアロポスト対応のリアライトもあるらしいけど)。ただサドルバッグには装着できるし、またシートステーにも取り付けることはできる。でも俺はシートステーにライトを取り付けるのは好きではありません。あそこって、振動吸収の要というか・・・そんなところに異物を装着するのが好きじゃないのです。まあ精神的なものなんでしょうけど(笑)

で、基本的にはサドルバッグにリアライトを装着することになります。モデルはボントレガーの「Flare1(フレア1)」です。ただし最近はツール缶を使っているのでバッグは付けていない。なんでつけていないかというと、サドル周りはスッキリした方がカッコいいからに他なりません。特に後ろから見たとき。エアロポスト、独特の形状のクランプ、そしてオルカのデザインアイデンティティともいえるカクカクのシートステー&チェーンステー。オルカは横から見てもカッコいいけど、実際のところは後ろから見たときが一番カッコいいと思っています。

サドル/ポスト周りは何もつけずにスッキリさせたい


オルカの特徴的なバックデザイン

(前輪にスタンドをつけて撮影しています。しかし写真下手糞だな、俺w)

おまけ:オルカのロゴは品があります  フレーム汚れてるなぁ・・・


つまりサドルバッグをつけるといっぺんにダサくなるんですよね。炎天下のロングライドでボトルが2つ無いと困るとか、そんなとき以外はツール缶をシートチューブのボトルケージに取り付けて、サドルバッグは使わなくなりました。見た目が良くなった以外にも(※2)、ダンシングした時にとても軽くなりました。

※2)というか、単にこれまで余分なものを着けて見た目悪くしていたんですよね。

余談ですが、自転車の座るところはサドルと言うのに、なぜシートポストだとかシートチューブって言うんでしょうね。

・・・というわけで、現在はフィジークのサドルにワンタッチで装着できる専用ライトを使っています。

フィジークのサドルはI.C.S.(Integrated Clip System)という仕組みを採用しております。サドルのリア部分、フィジークのロゴがある樹脂パーツを外して、そこに専用のライトやサドルバッグを装着できるというわけ。

最初に買ったのは、ド定番のこれ。色は黒。

ICS blin:k light
http://www.riogrande.co.jp/catalog/node/2933


流石に純正品らしく、デザイン上の相性はバッチリ。とてもスマートです。単体デザインも優秀で、しかも重量が20gしかない。その反面、光量に乏しく夜間の視認性はイマイチ。自転車に乗っていて日も暮れかけ「ちょっと帰るのが遅くなっちゃったなぁ」って時にはこれでも良いんでしょうが、最初から夜間走行する前提であればちょっと厳しいのでは。

自転車の夜間走行に当たって、フロントライトは「道路の状況を確認しながら前に進む」ための重要な装備です。一方でリアライトも「後続車に自分の存在をアピールする」「後続車の追突から自分を守る」という意味で、こちらも非常に大切な装備です。リアライトを光らせていないと、自転車ってドライバーからは意外と見えないものですよ。フロントライトさえ点いていれば存在そのものは確認できるけど、これがまた、対向車なのか同一進行方向に走っているのか、接近するまでは結構わかりにくかったり。だけど赤ランプが光っていれば、同じ向きで走行しているのが確実にわかる。だからある意味、リアライトはフロントライト以上に大切な装備だと思っています。そして「点灯」ではなく「点滅」が、より効果的です。だって、点滅なら一発で自転車ってわかるじゃないですか。オートバイも原付も点滅なんてしないんだから。

ただし、ただしである。ここで理不尽な真実をお伝えしましょう。道路交通法では赤色反射板をリアに装着することが定められています。一方で、後続車のヘッドライトが当たって初めて用を成す反射板よりもはるかに視認性/アピール度の高いリアライトの点滅は、それ単独で使うと道路交通法違反となるのです。あくまでも反射板と併用しなければならない。反射板なんてつけてられっか!というなら、点滅ではなく常時点灯にしなければならないのです。とりあえず反射板つけとけば合法。だけど反射板なしでリアライトを点滅させていたら違法。こんな理屈がまかり通るのが、現在の道路交通法なんです。現状に全く対応していないわけさ。もっとも、反射板を装着せずリアライトの点滅だけで走っていても、警察に捕まることなんて99%あり得ないでしょうけど。

そもそも点灯より点滅のほうが視認性が良いという研究結果すら出ているし、だからこそ電動アシスト自転車に標準装備されている尾灯は点滅なんだよね。っておい、点滅でもOKなのかよ!このへんがね、道路交通法のわかりにくいところなんだよね。

あと、自転車に装着を義務付けられているものとして警音器(ベル)がありますが、使い方を簡単にまとめると以下のように定められています。

(1)「警笛鳴らせ」の道路標識がある場所を通行する際は、ベルを鳴らさなければならない。
(2)道路標識により「警笛区間」に指定された道路の区間を通行する場合には、見通しのきかない交差点、曲がり角、上り坂の頂上等を通る際に、都度ベルを鳴らさなければならない。なお、この区間であっても、見通しがきく場所ではベルを鳴らしてはならない。
(3)道路標識に従ってベルを鳴らす場合と、危険を防止するためにやむを得ずベルを鳴らす場合以外には、ベルを鳴らしてはならない。例えば、前方の自転車や歩行者に進路を譲らせるためにベルを鳴らせば、警音器使用制限違反に該当することとなる。


なんじゃこの法律。「警笛鳴らせ」の道路標識があったら、自転車もとりあえずベルを鳴らさなければならんのです。車やオートバイならわかるよ。だけど自転車のベルごときでどんだけ聞こえるんやっちゅうねん、って話ですわ(道路交通法上の警音器は車も自転車も区別はありません)。そして(3)の危険防止のためにやむを得ず鳴らす場合。俺だったら、ベル鳴らす暇があるなら大声出して警告しながらブレーキレバー握るけどな!

というわけで、スポーツ自転車乗りのほとんどは、アホらしくてベルなど装着していないのが現実。ただでさえハンドル周りはサイコンやライトを装着する一等地です。余計な物に裂くスペースはないし、意味のない数十グラムのものなど装着するほど馬鹿じゃない。警察もベルがついていないからといって、いちいち取り締まっていないのが現状(そんな摘発事例、聞いたこともない)。つまりどうでも良い内容なのに改正されないから昔の法律の文言だけが生き残っている状態。

こういう有形無実な法律はどこの国にもあって、例えばアメリカだと、

■アリゾナ州など18の州ではオーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)が違法。
■ヴァージニア州では電気をつけての性行為が違法。
■オレゴン州では性行為中の言葉責めが違法。
■ジョージア州では未婚のカップル間のセックスは違法。
■ワシントンD.C.では正常位以外の体位では違法。
■ウィスコンシン州の一部の地域では、女性が絶頂を迎えている時に男性が射精する事は違法。
■ペンシルバニア州のハリスバーグでは料金所でトラックドライバーと性行為を行うことは違法。
■フロリダ州ではヤマアラシとの獣姦は違法。
■ワシントン州では獣姦は合法だが、動物の体重が40ポンド(約18kg)以上になると違法。


いかん、下ネタばっかりになってしまった。しかし料金所でトラックドライバーと性行為とかなんなんだよ。昔はそういうことが頻発したんでしょうかねぇ。

閑話休題。

ブリンクライトは光量が乏しいという話でした。というわけでこのたび、新兵器を導入。

ICS CATEYE RAPID 3
http://www.riogrande.co.jp/catalog/node/28765


ひとことで言うと、キャットアイのラピッド3というリアライトに、フィジーク独自規格であるI.C.S.に対応する専用ブラケットを組み合わせたたコラボ商品です。キャットアイではなくフィジークのHPに載っております。前述のブリンクライトと比較するとサイズが全く違うだけあって格段に明るい。単3電池1本仕様で重量60g(ブラケット込み)とデカいのですが、安全を買うと思えば仕方のないところ。あと好みだろうけど、デザインはもっさりしていてあまり恰好良くはありません。

LED3灯搭載で、光り方は以下の3パターン。

(1)中央の高輝度LEDのみが点灯する「点灯モード」
(2)左右のLEDが点滅する「点滅モード」
(3)中央と左右のLEDが交互に点灯する「RAPIDモード」


1の点灯モードはめちゃくちゃ明るいけど、アピールとして効果的なのは3のRAPIDモードです。2の点滅モードは、少し暗め。バッテリーは単3電池1本使用で、RAPIDモードなら20時間使用可能。

RAPIDモードはライトが交互に点滅、つまり通常の点滅とは異なり消灯している瞬間がない。ということで「点灯」扱い(のはず)。言ってみれば点灯と点滅を同時に満たすアイディアとなっております。

ちょっと気がかりなのは走行中にレンズ部分が脱落するケースがあるみたい。うーん、定期的なチェックが必要か、もしくはビニルテープでも巻くかな。今のところそれほど心配はしてませんが。。。

というわけで、朝出て夕方までに戻ってくるならブリンクライト、夜明け前に出発したり、またゴール時間が読めず夜間走行の可能性があるロングライドではラピッド3、と使い分ける予定です。

ライトのレポは文字だけだとわかりにくいから動画にしました。gooブログは普通のやり方ではスマホ/携帯動画がアップロードできないようで(昔はできた)、仕方なしにYoutubeにアップしましたよ。なんて面倒なんだ(苦笑)

自転車のリアライト(その1_点滅モード比較)

消費電力の少ない点滅モード。ブリンクライトは暗い、RAPID3はちょっと地味、Flare1は充分な明るさです。RAPID3の点滅モードは中央の高輝度LEDを使わないので少し暗めですね。

自転車のリアライト(その2_ランダムモード比較)

ブリンクライトは点滅モード(点灯/点滅しかない)。RAPID3はラピッドモード。左右のLEDと中央の高輝度LEDが交互点灯。これはすこぶる明るいし光り方もカッコいいですね。Flare1のフラッシュランダムはRAPID3のラピッドモード同様「点灯」扱い(のはず)。だけど個人的には光り方が中途半端にウザくて気に入らない(横じゃなくて縦に装着すればまだマシか)。

自転車のリアライト(その3_使用モード比較)

というわけで、実際の使用では、ブリンクライトとFlare1は点滅モード、RAPID3はラピッドモードを使うことにしています。

価格はブリンクライトが1,400円、RAPID3はノーマルが2,500円、ICSが3,490円、Flare1が1,500円程度(すべて税抜き)。フィジークのサドル装着を考えなければ、コスパはFlare1がダントツです。


なお前照灯は、キャットアイの「HL-EL540RC(エコノムフォース)」と、同じくキャットアイの「HL-EL460RC(VOLT300)」を使い分けています。

どちらもキャットアイのフロントライトの中では「結構明るめ」のクラスになります。

メーカー公称値ではエコノムフォース(以下エコフォー)が4,000カンデラ/170ルーメン、VOLT300(以下ボルト)が4,500カンデラ/300ルーメンとボルトの方が明るくなっています。しかし不思議なことに使ってみて明るさを実感するのはエコフォーなんですよね、これが。エコフォーは中心部が明るい、というか遠くまで明るいような気がします。周辺までぼんやり明るいのはボルトなんですが(それでも充分明るいんだけど)。

これは、ルーメンとカンデラとルクスの違いだと思います。以下のサイトが分かりやすい。

明るければ良いだけのライトではなく、対向車にもやさしいライトを
http://blog.worldcycle.co.jp/20131217/8269/


簡単に言うと、ルーメンとカンデラの数値はボルトが勝っていても、ルクスはエコフォーの方が強い、ということでしょうか。あとはやっぱりデカいレンズ使ってる方が良いんだろうね。

思いっきりわかりやすく言うと、

エコフォー = ヤマトの波動砲
ボルト = アンドロメダの拡散波動砲


ってところです(笑)


2014.10.19追記
あらためてテストしてみたんですが、実際のところ街中ではどっちもそんなに変わりませんわ(笑)。今度は完全に真っ暗な道で比べてみようかな。ただ色温度(色味)がだいぶん違います。エコフォーのほうが青っぽい光で、ボルトは自然な感じ。エコフォーが蛍光灯の昼光色ならボルトは昼白色ってところですね。



両方とも充電式ですが、これは発売時期の差でしょうね、エコフォーは家庭用の100Vコンセントからアダプタを通じて充電するのですが、VOLTはUSB/miniUSBコードを介して充電します。つまりボルトはPCのUSBポート、スマホの充電アダプタ、また出先であれば携帯機器用のポータブルバッテリーと、様々な方法で充電できるわけです。今のご時世、ボルトの方がスマートかもしれません。

ただエコフォーは乾電池が使えるから、出先で万が一の際のバッテリー切れでもコンビニや100均までたどり着けばどうにかなるという安心感はあります(回路などがぶっ壊れてたら知りませんよ)。一応ボルトも、オプションパーツとしてカートリッジバッテリーが用意されています。

そんなこんなでいろいろと書きましたが、実は最大の違いは「大きさ」なんです。エコフォー227gに対しボルト120g。いかんせんエコフォーはでかすぎ&重すぎです。もちろんハンドルのステム周辺に装着している限りは、よっぽどのダンシングで振らない限り「重さ」を感じることはないとは思いますけど、視線を落とせばいかにも重そうな黒い物体が目の前にあるってのは精神的に宜しくない(笑)。暗い田舎道を夜間バリバリ走る必要がないならボルト一択ですよ。しかもボルトはハイパーコンスタントという、点灯と点滅を同時に実現したモードを搭載(ちょっと暗いような気はするけどね)。さすが発売当初、自転車乗りたちから「キャットアイの本気」と言われただけの製品ではあります。

もちろん両者は同じ猫目製品だからブラケット共通で付け替え自由なのが嬉しい(※3)。

※3)ライトとブラケットのはめ方がちょっとだけ異なります。うまく説明できないのですが、エコフォーはライトの溝がブラケットを覆う感じ、ボルトはライトの出っ張りをブラケットの溝にはめる感じです。

そういやVOLT700という700ルーメンのが新発売になったけど、あれはどうだろうなぁ。値段考えたらVOLT300の2本同時使用、重さを考えなくて良いならエコフォーとVOLT300のタイプの違う2本使用が良いと思いますね。金がある人はVOLT1200かな、あれはでかいけど(笑)

などなど、いろいろ書きましたが、じつは俺、ほとんど点滅モードでしか使ってないのよね。最後に点灯モードを使ったのは、しまなみ海道の帰路で今治から西条まで真っ暗な国道を走った時です。エコフォーでしたが、あの時はさすがにハイパワーモードでした。

ちなみに淡路島西岸も真っ暗だったけど、あの時はHL-EL520(生産終了モデル)でなんとかイケたよ。1,800カンデラしかなかったけど、あれはなかなか優秀な機種でした。

先週の岡山ロングライドでは、前照灯にVOLT300、テールライトはRAPID3を装着しました。夜明け前の国道43号線はトラックも多いため、リアはとにかく目立つラピッドモード。反面、43号線は照明自体は明るいので、フロントはVOLT300の点滅モードで充分(※4)。高松のフェリー乗り場までの夜間走行もVOLT300のハイパーコンスタントモードで充分でした。

※4)点滅モードは前照灯の役割を果たさないため、それ単独で使用するのは厳密には違法。ついでに言っておくと、道路交通法で定める前照灯というのは、400カンデラ以上と定義されているらしく、それを満たさない小型ライトはこれまた違法となります。初心者のためのスポーツ自転車購入ガイド本では、フロントライトのおすすめ商品として軽量小型のモデルがピックアップされたりしていますが、一部の書籍では400カンデラ基準を満たさないものも平気で掲載していますからね。くれぐれもご注意ください。まあリアライトやベルと同じで実際に警察に捕まることはないでしょうけど。

なお俺がフロントライトにキャットアイ製品しか使わないのは、ブラケットが全商品共通であり使い勝手が良いことが理由です。また他ブランドに比べて取扱店舗が圧倒的に多く、遠出先で万が一破損したとしても入手が容易だからです。それに関西の企業だし、愛着湧くよね(笑)


2014.10.19追記
つらつらと書きましたが、俺は視力が2.0あります。ライトの明るさについては人によって感じ方が異なりますので、あくまでも参考程度にお考えください。



以上、長々とおつきあいありがとうございました。


おわり ← 神門沙樹さん風

2014.10.04_岡山ロングライド(まとめ)

2014年10月07日 23時28分21秒 | 自転車
※2014.10.04と10.05の記事を合体させ、加筆のうえ、ついでに文章を「過去形」にしました。


先に載せておきますが、今回の全ルートは以下の通り。画像をクリックするとルートラボに飛びます。

2014.10.04_甲子園口から宇野港のフェリー乗場まで


2014.10.04_高松で湯楽温泉へ


2014.10.05_神戸のフェリー乗場から甲子園口へ



さてここからが本文。


【1】出発前夜~出発まで

六甲山ヒルクライムの後、1日(水)に検査入院(※1)に出していたオルカ・シルバーがプロの技で整備されて3日(金)に退院したので、土曜日は岡山へロングライドしてきました。快気祝いってやつです。というか先週の六甲山のブログで「次は平地主体のロングライドがいい」って書いてたとおり、ちょっと遠くに行きたかったんだよね。

※1)前後のディレーラーとブレーキの調整、各部のボルトの増し締めその他全般チェックなどをして頂きました。リアホイールに振れが出ていたので取っておいたとのこと。あと驚いたことに、ハンドル部分のリアディレーラーのワイヤが、フロントライトのブラケットとハンドルの間に挟まっていたらしいです。こないだ一度ブラケットを外したときにやらかしたみたい。信じられないポカミスなうえ、1ヶ月近く気付かなかったなんて(苦笑)。ショップの大将曰く「リアの変速がなんかおかしいと思って、よく見たら不思議なことになってたよ」とのこと。なお整備費用は無料。やはり持つべきは良いショップ。

今回、岡山行きを選んだのは、距離がちょうどいいってことと、1年前の同じ時期にも行ったので再チャレンジという意味合いで。玉野市(宇野港)まで行って四国フェリーで高松に渡り、高松から神戸にジャンボフェリーで帰ってくるパターン。高松で一泊するかどうかは向こうで考えるけど、台風接近中だから日曜日は朝から雨の可能性もある。だから土曜日中に神戸に帰ってきたいというのが本音。

そんなこんなで、去年の経験を頼りに、今回は特段下調べはせず地図も持たず。1年前のブログ記事に、どこで曲がるかとか書いているし、ある程度の記憶も残っているし。そもそも全ルート通じてほとんど国道を走り、最後の宇野港までの区間も1本道。迷うようなところがない。はず(笑)

★1年前の記事はこちら → 岡山リベンジの話(長々と詳細)

というわけで天気予報だけ見て就寝。土曜日は雨は大丈夫そうです。

明朝は4時過ぎに起床。本当は3時くらいに起きて4時ぐらいに出発したかったんですが、なんせ寝たのが1時。3時には起きられなかった。そもそも睡眠不足は事故のもと。とはいいながら結局3時間しか寝てない。大丈夫か?w

しかしここで二度寝すると間違いなくジ・エンド。たしか去年もそんな感じだった(笑)。ひとまず水を飲んでタバコ吸って無理やり気持ちだけでも目覚めたことにする・・・細胞は眠ってるけど。そして気力奮って自転車の清掃。これに取り掛かると気分的にもエンジンがかかってくる。ご近所の迷惑顧みず玄関先でチェーン洗浄と注油、空気入れです。調整はショップでやって頂いたけど、さすがに清掃まではしてもらっていないからねぇ。空気圧は通常どおり前後7.0・・・だけど後輪だけ7.0+0.1程度にしておいた。理由は特にありません。しかしバイクの性格やホイールの性格なのか、それともタイヤの特性なのか知りませんが、7.0より高圧にすると極端に乗り心地が悪くなるんですよ。むしろロングライドの場合は6.5~6.8とかでもいいんじゃないかと思う。

そのあとは風呂でスネ毛沿って持ち物準備。帰りにフェリーに乗るので着替え持参。トレイルランニング用の小型リュックにするか少し大きめのヒップバッグにするか悩むも背中の放熱性を考慮して今回は後者を選択。

・・・清掃から持ち物準備まで、昨日の晩にやっとけよってことばっかりだなw


【2】装備

今回の装備は以下の通り。

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【ヒップバッグ】NorthFaceの6L程度のもの 
着替え(薄手の半袖Tシャツ、薄手のサイクルパンツ、下着はなし)、タオル(30cm×30cm、風呂用)、家の鍵、現金&カード(銀行カード、保険証、免許証。ファスナー付ビニル袋に収納)、スマホ、充電コード、CROPS、補給食(ザバス・ピットインエネルギージェル×1、ウィダーインゼリー・エネルギー×1、ウイダーinバープロテイン・ベイクドチョコ×2)、塩&マルチミネラル錠剤(ファスナー付ビニル袋に収納)、制汗スプレー、タバコ/ライター&携帯灰皿

これらを全部飲みこんでまだ余裕あり。補給食をわざわざ持って行ったのは、近所のダイコクドラッグで「コンビニで買うのが馬鹿らしくなるほど」安く売っているからです(つまりはケチなんですw)。結構重くなったからベルトはガッチリ締めました。

【ツール缶】ELITE BYASI 2段収納ツールボトル
チューブ(ファスナー付ビニル袋に収納)、ハンディツール、タイヤレバー、アームウォーマー

上段(中蓋)は取り外して使っています。

【ボトル】ボントレガー
ボントレガーのボトルは7.5FXを買ったときからの愛用品。柔らかさがちょうど良くて、本当に使いやすいボトルなんです。中身は「勝々MAX」100mLを「ヴァームウォーター(クリアアップル)」で割ったもの

タウリン補給と脂肪燃焼を同時に狙った、多分思いっきり勘違いしたスペシャルドリンクです。それになんだか変な臭いがしたw

ライトはCATEYEのVOLT300。リアライトは買ったばかりの新兵器、ICS CATEYE RAPID 3(フィジークのサドルにワンタッチで装着可能なやつ)。ポンプはスペシャライズドのAIR TOOL ROAD MINI PUMP

服装は完全夏仕様。ショップのオリジナル半袖ジャージにパールイズミのレーパン。SIDIのジェニウス5フィットカーボン メガ(多分)。スペシャの指切りグローブ。ヘルメットはKOOFUのWG-1、サングラスはzerorh+のAngelfish(RH64905)。
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【3】出発~道の駅みつ

なんやかんやで準備が長引いて朝5時40分に出発。心配していたのが、内出血で今も腫れている陰嚢。押さえたら痛いんだけど、ペダリングには影響なくて良かった。気温も寒くなくてちょうどいい感じ。アームウォーマーは使わなくても済みそう。まだ薄暗いので前後ライトを付けて一番走りやすい国道43号線で神戸に向かう。RAPID3は後続車には眩しすぎるかもと思うくらいパワフルに光ってくれました。

そして2号線と合流した先の脇浜町のマクドで朝マック。いつもの「ソーセージマフィン2つ+カフェラテ」で補給完了。

そこからひとまず明石海峡大橋を目指して走る。ところが須磨のTREKフラッグシップストア神戸を越えたあたりで急な腹痛に襲われローソンで軽量化。トイレ利用だけじゃ申し訳ないので袋入りのドライパイナップルを買う。なんか、走っていてふと甘いものが食べたくなった時、ドライパイナップルってすごくいいんですよ。やっぱり果物っていいよね。しかしガス補給(JTに貢献)までして、うーん、なんだか思わぬタイムロス(お前が悪い)。

そのあと風は強いものの順調に走り、気がつけば前方に明石海峡大橋が見えてきました。巨大建造物なので、実際に橋までたどり着くには結構な距離があります。橋をくぐってからはひたすら西明石駅まで漕ぎ、小久保の交差点から国道250号線に。250号線は道幅が広い分、2号線以上に風がキツかった。もう1本南の県道718号線に移ろうか、しかし今更・・・というわけで「走りやすいけど何の面白味もない道」をそのまま進む。常時右斜め前からの強い向かい風でスピード上がらず絶賛体力消耗。オルカって一応エアロフレームに分類されるはずなんですけど乗り手がしょぼいから仕方がない(笑)。そして今日はなぜか異常に尻が痛かった。理由は不明です。まさかタイヤの空気圧が0.1高いだけでこうも変わるのか?それともヒップバッグの荷重が全部尻にかかっているからか?それともホイールの振れ取りをして頂いてスポークテンションが上がったからか?(※2)

※2)「スポークのテンション上げたので効率よく走れるよ」との大将談。

250号線は中筋の交差点で2号線(姫路バイパス)に合流。その先の高砂西ランプを左折(南下)します。曽根の交差点を右折して天川を越えますが、その先の脇道で一時停止をしていた車が、なぜかこちらに気付かずに合流してきたから危うく接触しそうになる。沸点の低いワタクシは「ちゃんと見ろや!轢きたいんか!」とジェントルに叫ぶ。運転手のおっちゃん、明らかにビビった表情でそそくさと走り去る。Shit!

というわけでそのあとも尻休憩(&ガス補給)ついでにコンビニATMで金を降ろしたりして(※3)、結構まったりしながらほぼ中間地点のたつの市「道の駅みつ」に着いたのが10時45分。ジャスト5時間か。結構かかったなぁ。

※3)所持金5,000円ちょいで家を出たので。ロングライドは多めに現金を持って行っとかないと、突発的な事故が起きたときなど対応できんのです。

★道の駅みつ 公式サイト
http://www.totonaya.com/

海を見ながらしっかり休憩を取り(なんか休憩しすぎだな、おい。でも尻が痛いから仕方ないんじゃい!)、セブンティーンアイスを食べました。長時間自転車に乗ってると無性にアイスクリームを食いたくなる。自転車あるある。

新米の試食会もやっていたんで食べたかったんだけど、これ以上ゆっくりもしてられんのでリスタート。


【4】道の駅みつ~伊部東の交差点

道の駅みつから先は海沿いを走る緩いアップダウンのコース。全行程中で一番気持ちの良い区間です。こんな道がずっと続けばいいのになぁ。

市境のちょっとした峠(?)を越えて相生市に入り、これまた去年同様、ペーロン城(道の駅あいおい・白龍城)手前のポート公園でストレッチ。なんかもう芝生の上で寝たい!そんな誘惑を振り切り、塩を舐めて再出発。今回いつもの海塩ではなく食卓塩を持って来たんですが、これは失敗。ただ単に辛いだけで胃がムカムカしてきた。やっぱり海塩などのミネラル豊富な天然塩は甘みがあって味もやさしい。今度からはケチらずにしよう。そうこうしているうちにこの日の最高標高地点となる市境の高取峠を越えて赤穂市突入。峠の自販機がなくなっていた(多分)のはなぜだろう。今回は頂上休憩しなかったから別にいいけど。

そうそう、頂上からのダウンヒルの最中、前方の路肩で茶色いなにかが動いていたので「うわっ、俺の嫌いな犬や!デカいし!最悪や!」と思ったら、これがなんと鹿。向こうも驚いて藪の中に消えていったけど、一歩間違えたら衝突するところでした。確かに播州は近年鹿が増えているとは聞くけど(害虫駆除会社の営業マンも言ってた)、チャリンコ乗ってて遭遇するとは思わなかったです。

ダウンヒルのあとは千種川沿いを進みます。250号線は坂越橋で対岸に渡り、南野中三差路から赤穂市街地へ。塩屋惣門手前のローソンでお握り2つの昼飯です(これがなかなかいいエネルギー補給になったみたいです。やっぱり日本人は米食わなきゃね!)。なお塩屋惣門で250号線は右折ですのでご注意下さい。さてこの赤穂、去年は「走っても走っても赤穂」という滅入った気分だったのが、今回は拍子抜けするほど短時間で横断できました。そして県境の福浦峠を越えて岡山県備前市に。福浦峠も相生の高取峠も去年とは比較にならないほど楽に越えられました。「こんな短かったっけ?」みたいな。ここ最近の山登り効果は素晴らしいですね。

福浦峠を下ると日生の海。そこから東備港~片上湾と海沿いの道をノンストップで伊部東の交差点まで突っ走ります。「そういや去年はここでオルベア乗りの人に親切にして頂いたなぁ」などと思いながらひたすら走る。そして片上交番のあたりで「あれ?これ250号線?なんか道細くない?間違えてへんか?」と思ってグーグルマップ確認・・・OK、間違っていなかった。もうしばらく走ってダイソーやしまむらが見えてきたら、伊部東の交差点はその先です。


【5】伊部東の交差点にて(というかオルカの話)

伊部東の交差点は国道2号線、250号線、374号線(484号線)、更には山陽道が合流し、すぐ南を赤穂線、500m北を山陽新幹線が通過する交通の要所。去年同様、交差点脇にある小さな公園でストレッチ休憩を行いました。そして超適当に愛車を撮影して再び走り出す。

伊部東で超適当に撮った愛車


ロードバイクといえば白基調の方がレーシーなイメージはありますが、これはこれで戦闘マシン的なカラーリングがええやろ!どや!w

ちなみに俺はこの代(2011~2013年モデル)のオルカが大好きで、いや自分の愛車だからってわけじゃないんですが、この「他にない」デザインがとてもカッコいいと思っています。なにより細部のロゴやディテールも決して下品にならないところがとても良い。オルカはこの次の2014年モデルでマイナーチェンジをした後、今年発表の2015年モデルからフレームがガラッと変わります。軽量化を狙ったものであるのは一目瞭然ですが、超つまらないデザインになっちゃったなぁってのが本音。これまでのオルカからマニアックさをすべてそぎ落としたらああなりました、みたいな。ロゴを隠せば「一目でオルカとは絶対にわからない」モデルとなってしまいました。ジャイアント?トレック?なんかそんな感じ。俺のオルカはロゴを全部塗りつぶしても「一目でオルカとわかるデザイン」でございます。

なお、以前のオルベアのHPには、オルカ・シルバーについてこのようなコピーが載っていました。

「Orca Silverは、Orca Goldと同様、実に素晴らしいシルエットを誇り、自転車レースの集団では最も美しいバイクの一つになっています。でも、素晴らしいのはルックスだけではありません。ご存知の通り、レース用に作られたバイクで、ペダルに力をかけると直ぐにその長所が明らかになります。剛性と弾性を追求し、オルベア社Silverカーボンファイバーを採用した設計。最適な動力分配、そしてOrcaの魔法のような乗り心地が得られます。全速力の奮闘が求められるバイクです」

美しいのは同意するけど、それにしたって注目すべきは、

>Orcaの魔法のような乗り心地が得られます

日本のメーカーでは絶対に書かない(思いつかない)言い回し。というか、これは訳した人が相当優秀なんじゃないだろうか。

余談ですが、画像ではボトルとツール缶が干渉しているように見えますが、実際のところわずかに接触しています。これでもボトルケージの穴を極限まで削って随分工夫したんですよ。もちろんボトルケージのメーカーや型番によってこのあたりは異なってくると思いますが・・・オルベア純正のボトルケージなら干渉しないんでしょうかね?


【6】伊部東の交差点~岡山市街地~宇野港

伊部東から250号線は国道2号線との重複区間に入ります。道も広くて走りやすいですけど交通量は多いです。北側を走る新幹線と抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げながら爆走しますが(大嘘)、5~6km走ったところで尻の痛みに耐えかねたのと、ボトルが空だったのでコンビニ休憩。JTのエナジードリンク「ナチュラルセブンエナジードリンク by ルーツ」を飲んで再出発。こんな商品あったのか?と思ったら、9月29日に新発売だったそうな。

岡山市街地までの道は全然面白くないので、信号待ち以外はノンストップで走り続けます。吉井川を越えて岡山市東区に入ってからスピードアップ。やっぱり岡山市の文字が出てくると頑張ろうという気になる。それにプラスして、尻の痛みを緩和するには荷重分散でとりあえずペダルを踏もうと。幸いにして充分すぎるほどの休憩をしてきたため脚にも余力があったみたい。途中で2号線はバイパス化するので分岐して250号線を進みます。この辺から妙にテンションが高くなり、気分だけは岡山市街地までのスプリント。さっき飲んだエナジードリンクのおかげでエナジー限界噴射だぜ!キープレフトをしている車に「中央に寄れ!」との手信号出したり、なんか知らんけどちょっと殺気立ってるし(笑)。巡行33km/hで調子よく進むも、しかしバスの運転の荒さには辟易。追い抜きながら幅寄せですよ。完全に追い越してからハンドル切れよ。殺す気か。死ね!

それに、ロードバイクってのは車体が軽いから横からの風圧には弱いんです。バスやトラックが横をハイスピードで通ると路肩側に押されちゃったり、また吸い込まれそうになったり。今回はトラックは比較的安全運転が多かったけど、岡山の路線バスはホント最悪だったな。

岡山市街地に入り、去年と違って道に迷うこともなく、門田屋敷の交差点に到着(むしろなぜ去年迷ったのか理解に苦しむ)。ここを右折して250号線~2号線~30号線を走るか、もしくは直進して玉野まで県道45号線を進むか。正直どっちでも良かったのですが、去年同様に2号線コースにしました。

岡山市街地はさすがに車が多くスピードが落ち、そしてやっぱりバスがダメだ。我が物顔だよ。ところどころ歩道を走りました。でもって国道30号線に入る手前のコンビニで最後の休憩。ここからはラストスパートという名の残務処理。笹ケ瀬橋を越えてからとにかく単調な国道30号線(※4)をひたすら南下ですが、17時20分宇野港発の高松行きフェリーに間に合わせるため気合いを入れて平地巡行35km/hで頑張る(※5)。麦飯山南~みやま公園の「最後の登り」を乗り越え、田井の交差点からは県道22号線に入って緩やかなダウンヒル。清水橋の交差点から線路沿いのストレートを走り、広潟踏切東の分岐は直進。そして16時40分に宇野港に到着。ここまでの走行距離190km。

※4)なおこの国道30号線、正式には岡山市の大雲寺の交差点が起点ですが(青江の交差点までは2号線との重複区間)、終点は宇野港ではありません。実は宇野港~高松港の海上ルートも国道区間。昔はJR四国の鉄道連絡船が走っていました。現在運休中の「宇高国道フェリー」は、ネーミングからしてまさにそういう意味です。なお国道30号線は高松に渡ってフェリー乗り場から通称「水城通り」として西に進み、サンポート高松玉藻交差点からはさらに「中央通り」と名前を変えて南下し、中新町の交差点が終点となっております。

※5)帰宅後、パソコンでこの日の風向を調べたら、俺が走っている時間帯は見事に北風でした。追い風効果であんなにスピードが出たんだな。160km走ってからの平地巡航35km/hなんて出来過ぎもいいところ、と自分でも不思議だったけど・・・謎が解けた!しかし俺も頑張った!はず!w



【7】四国フェリーで高松へ

さてここから高松行きの四国フェリーに乗るわけです。

★四国フェリー 公式サイト
http://www.shikokuferry.com/

旅客690円、自転車込みだと1,050円。以前、競合していた宇高国道フェリーに乗った時代は旅客390円だったような記憶が・・・しかしそれでも充分安いですよ。

ターミナルの屋外ベンチでタバコ休憩してもうそろそろ乗船・・・って時に無性に腹が減り、「なんかすぐにできるものはありますか?」と飲食コーナーのおばちゃんに尋ねると「冷凍のうどんは切れちゃって・・・フェリーの中でもうどんは食べられますけど」とのこと。「じゃあフェリーで食べますわ~」というわけで、乗船後にうどん注文。しかしまあ船内の飲食コーナーのおばちゃん無愛想すぎ(苦笑)。頼んだのは「スペシャルうどん」で、具はかき揚げ(半分)、おあげさん1枚、薄いかまぼこ2枚、生卵1個、ネギ。スペシャルさはそこまででもなくて(関西の感覚だとスペシャルを名乗るには甘辛く煮た牛肉が入ってなければ!)、かつ麺が全然美味くなかったけど、空腹時に食べると、これがまた生き返る味なんです。食い終わってデッキから海を見ていると、三井造船の玉野事業所かな、4001番の護衛艦が停泊していました。スマホで調べたら「おおすみ」ですね。やっぱり三井玉野が建造所だったようで、今回はおそらく検査か改修だったんでしょう(母港は呉)。

スペシャルうどん


夕暮れの瀬戸内


瀬戸大橋


なお前回入られなかった大浴場、結局今回も入らなかったんですが見学だけしました。3~4人入ればいっぱいでしょうけど、なかなかきれいなお風呂でしたよ。


【8】高松の銭湯へ&ジャンボフェリー

高松に着いたらジャンボフェリー乗り場へ。

★神戸-うどん県高松 ジャンボフェリー 公式サイト
http://www.ferry.co.jp/(よくこんな直球ドメイン取れたなw)

神戸行き19時30分発に乗ろうとするも・・・これがなんと平日ダイヤとのこと!土日祝は特別ダイヤで、16時20分発の次は01時発(※6)なんだってさ!Oh・・・今日中に神戸に帰れると思ったのに!このために逆算してスケジュール組んだのに!なんてこった!

※6)高松16時20分発のジャンボフェリーに乗るには、宇野港14時20分発の四国フェリーに乗らなければならない。フェリー乗場には14時着。となると今回のペースなら甲子園口出発は03時。夜間走行するので余裕を持って02時発。これは辛いw

仕方なしに、とりあえずどこかで風呂と晩飯を・・・と思って、スマホで検索。結果、港から3kmほどの場所にあるスーパー銭湯の「湯楽温泉」に。

★湯楽温泉 公式サイト
http://www.yuurakuonsen.com/

夜で暗いうえに住宅地だから道がとても分かりにくい。川沿いの道も一方通行っぽい。店は見えてるんだけどどうやって行けばいいのか・・・とりあえず勘で進んだらなんとか到着しましたよ。囲いのある駐輪場に自転車を停めて玄関先で一服していると、駐輪場に1台の原付が入って行った。直後に「ドガァ!」って嫌な音が。そして原付のドライバーがなかなか出てこない。嫌な予感がしたから行ってみたけど、特にぶつけられた形跡もなく(※7)。恐らく原付のスタンドが錆びててすごい音がしたんだろう。ピチピチジャージとレーパン&サングラスの男がビンディングシューズ特有の足音を鳴らし超不機嫌な顔でやって来たから、原付の茶髪兄ちゃんはいろんな意味で(笑)ビビッてしまったようで、そそくさと館内に去って行った。紛らわしいんだよ!Goddamn!でも彼は多分なにも悪くない!w

※7)実際どうだったのかはよく知らない。けど外傷はない。ホイールも曲がっていない。

気を取り直して入館です。こちらのお風呂は料金360円とリーズナブル(サウナは別途150円)。ミニタオルは持ってきていたけど、せっかくだから貸しタオル60円を借りました。備え付けのアメニティがないらしくミニ石鹸も購入(30円だったかな)。主浴槽は弱放射性の天然温泉ですが、多分循環ろ過です。寝湯や電気風呂、薬湯風呂に塩サウナなどもありなかなか充実ですよ。やっぱり風呂は良いな。2時間ほどゆっくりするか・・・と思ったんだけど、さっきのこともあって自転車が気になり30分で上がりました。ここでTシャツとハーフパンツに履き替える。塩噴いていないきれいな服は気持ちがいいな(笑)。そして駐輪場チェック。そのあと休憩場のレストランでノンアルコールビール300円とエビフライ&唐揚げ定食800円を食ってフェリー乗り場に戻りました。

本当ならここで23時半まで寝ときたかったぜ!!!

フェリー乗り場手前のコンビニで買い物して、乗り場の自転車待機所にバイクを停めて待合室へ。アルコール度数4%のりんごの酒を飲みながらおつまみを食い、全然面白くないテレビを見ながら暇を潰す。しかし3時間半も待つのかよクソだるいな。迂闊にも録画を忘れてしまったBSプレミアム「 まるごと新幹線~昨日・今日・明日 夢の超特急の50年」(SKE48・松井玲奈さん出演)を流せよ!

それにしても眠い。ベンチはたくさんあるけど全て3人掛けの肘掛付きだから横になって眠れない。かといって座って眠るのも難しい。ビンディングシューズもダルい。そうこうしているうちに隅っこに木製の縁台みたいなベンチがあることに気付き、これなら眠れるんじゃないかと思った矢先、家族連れがそこに座ってしまった。「おいおい、なんでそんなクッションもないところに座るんや!?」と思ってよく見たら、お父さんが赤ちゃんを抱っこしていたんです。そうか、こっち(ベンチ周辺)はテレビやゲームコーナーの音がうるさいから赤ちゃんが目覚めるんだな・・・仕方ないからベンチに座り、時々タバコを吸いに外に出る、の繰り返し。いっそのこと床に寝ようかとも思ったけどそれもかっこ悪いのでやめにする。もうひたすら時間が過ぎるのを待つ。スマホで2ちゃんなど見る。意味もなくトイレに行く。そういうことを延々繰り返す(笑)

そして0時を回った頃に乗船申請書を記入してカウンターでチケットを購入。30分後に乗船。ほんと長かった。

ジャンボフェリーは旅客1,800円が1,990円に値上がりしてました。プラスして自転車500円(さらに深夜自転車料金300円)で合計2,790円。意外に高いもんだなぁ。そもそも自転車の深夜料金なんてあったっけな。しかしこの値段で高松から神戸まで人間1人と自転車1台を運んでくれると考えたら、やっぱりありがたいくらいに安いもんだな。

自転車客は一足早く船に乗れたので、雑魚寝スペースはコンセントのある隅っこの良い場所が確保できました。スマホの充電もできた(なお待ち合い室でも充電できます)。

泥のように眠って、明け方には公共交通機関業界屈指の洗脳ソング「二人を結ぶジャンボフェリー」が流れるも(※8)、それすら無視して寝る。しかしなんかエンジン音やいろんな音がうるさいな。こんなに音でかかったかな。そして相変わらず、明け方に船内がとっても寒くなるのはお約束ですね。

※8)この曲が洗脳ソングと言われるゆえんは、ここぞというタイミングで何度も繰り返し流されるということ以外にも、曲が爽やかで覚えやすく、すんなりと耳に入ってくるというのも原因です。つまり結構な名曲なんですよ。

二人を結ぶジャンボフェリー 歌詞つき


作詞・作曲・編曲:森香
歌:早見にな
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風が恋をはこぶ 海を遠く渡り
二人を結ぶジャンボフェリー
風の中感じる あなたの声感じる
届けてよ ジャンボフェリー

海と空のあいだ 白い海鳥が飛ぶ
どこまでも どこまでも つづいている
白い雲よ 白い波よ この声を伝えて

風が恋をはこぶ 海を遠く渡り
二人を結ぶジャンボフェリー
風の中感じる あなたの声感じる
届けてよ ジャンボフェリー
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本州と四国、もしくは高松と小豆島か、定かではないけど、簡単に言うと海を越えて遠距離恋愛している若い女性の想いを綴った歌であることには間違いない。こう見るとジャンボフェリーも随分と頼もしさの中にロマンチシズムを感じる乗り物に見えてくるではないか。


【9】神戸入港~帰宅

そんなこんなで我らがジャンボフェリーは定刻で神戸入港。雨が降ってなくて一安心。ひとまず市役所近くのコンビニまで走ってトイレでレーパンに履き替え(上はTシャツのまま)、朝飯のホットドッグを食べる。適当に2号線に入って西宮を目指すも、あ、脚に力が入らない。しかもなんだこの向かい風は・・・そうか台風か。朝一発目で身体も重く全然スピード出ぇへん。43号線の緩い登り坂でたった時速18kmしか出ないとか終わってるw

それでも西宮に入る頃にはだいぶん回復しまして、えべっさんの南を通り過ぎる頃には身体が目覚めていました。帰宅してヘルメットやグローブを洗って風呂に入り、昨日有馬のマス池で姪っ子が釣ってきた子マスを3匹食べる。なんでも13匹も釣って、全部塩焼きにして持って帰ってきたそうな。

あとは、ひたすら寝る。

昼前に起きて用事の電話を済ませ、ラーメン作って他にも色々食べる。とにかく腹が異様に減った1日でした。今回の移動距離は計222.8kmでしたのでさぞかし結構なカロリーを消費したことでしょう。

そしてまた、夜まで眠る。

結局、食って寝ての繰り返し、おかげで1kg太りました。嗚呼、まさかこんなオチが待っているとは!全然ダイエット効果のないロングライドでした!



おわり(神門沙樹さん風)

腹減りまくりの1日

2014年10月06日 01時08分45秒 | 自転車
この記事と1つ前の記事(岡山ロングライド)を合体させて大幅加筆し、1本の記事にまとめなおしました。

→ 2014.10.04_岡山ロングライド(まとめ)


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ジャンボフェリーは旅客1,990円+自転車500円+深夜自転車料金300円で合計2,790円。値上がりがあったとはいえ意外に高いもんだな。自転車の深夜料金なんてあったっけな。しかしこの値段で高松から神戸まで人間1人と自転車1台を運んでくれると考えたらやっぱりありがたいくらいに安いもんだな。

自転車客は一足早く船に乗れたので、雑魚寝スペースはコンセントのある隅っこの良い場所が確保できました。スマホの充電もできた(なお待ち合い室でも充電できます)。

泥のように眠って、明け方には公共移動機関業界屈指の洗脳ソング「ふたりを結ぶジャンボフェリー」が流れるもそれすら無視して寝る。しかしなんかエンジン音やいろんな音がうるさいな。こんなに音でかかったかな。

定刻に神戸に着いて、ひとまず市役所近くのコンビニでレーパンに履き替え(上はTシャツのまま)、朝飯のホットドッグを食べる。2号線に入り西宮を目指すも、あ、脚に力が入らない・・・しかもなんだこの向かい風は。朝一発目で身体も重く全然スピード出ぇへん。43号線の登り坂で時速18kmしか出ないとかw

それでも西宮に入る頃にはだいぶん回復して、なんとか帰宅。ヘルメットやグローブを洗って風呂に入り、昨日有馬で姪っ子が釣ってきた子マスを3匹食べる。そして寝る。

昼前に起きてラーメン作って他にも色々食べる。とにかく腹が異様に減った1日でした。今回の移動距離は計222.8kmでしたのでさぞかし結構なカロリーを消費したことでしょう。

そういや昨日の岡山県の風向を調べたのですが、ちょうど俺が岡山市から宇野のフェリー乗り場まで南下していた時間帯が見事に北風。道理で絶好調だったわけだ。160km以上走ってそっからの平地巡行速度が35kmとか出来すぎですよ。追い風万歳!です(笑)

岡山ロングライド

2014年10月04日 22時16分53秒 | 自転車
この記事と次の記事(腹減りまくりの1日)を合体させて大幅加筆し、1本の記事にまとめなおしました。

→ 2014.10.04_岡山ロングライド(まとめ)


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検査入院に出していたオルカ・シルバーがプロの技で調整されて昨日退院したので、今日は岡山へロングライドしてきました。

1時に寝て朝4時過ぎに起きてチェーン洗浄と注油、空気入れ。風呂でスネ毛沿って準備。帰りはフェリーに乗るので着替え持参のためリュックにするかヒップバッグにするか悩むも背中の放熱性を考慮して今回は後者を選択。なんやかんやで朝5時半過ぎに出発。内出血で今も腫れている陰嚢の痛みはペダリングに影響なく一安心。国道43号線で神戸に向かい、三宮の手前でとりあえずの朝マック。2号線に入ると風がきつい。そして須磨で腹痛に襲われコンビニで軽量化,。明石海峡大橋→明石と進み西明石から国道250号線に。そしたらこれまた姫路バイパス入るまでの全区間で右斜め前からの強い向かい風でスピード上がらず絶賛体力消耗。そして今日はなぜか異常に尻が痛かった。理由は不明。ちょくちょく休憩を挟みつつ、ほぼ中間地点の「道の駅みつ」に着いたのが11時前。ここでしっかり休憩を取り、さらに相生のペーロン城手前の公園でストレッチ。そして峠を越えて赤穂突入。塩屋惣門手前のコンビニでお握り2つの昼飯。ここから県境の峠を越えて休憩無しで伊部東の交差点まで突っ走る。相生の峠も県境の峠も去年とは比較にならないほど楽に越えられた。ここ最近の山登り効果は素晴らしい。伊部東から6kmほど走ったところで尻の痛みに耐え兼ねコンビニ休憩。JTのエナジードリンク飲んで再出発。信号待ち以外はノンストップで走り続け岡山市に入ってからスピードアップ。というか尻の痛みを緩和するには加重分散でとりあえずペダルを踏もうと。幸いにして効果的な休憩をしてきたため脚に余裕があったみたい。市街地まで巡行33km/hで進むもバスの運転の荒さに辟易。市街地は車が多くスピードが落ち、国道30号線に入る手前のコンビニで最後の休憩。17時20分宇野港発の高松行きフェリーに間に合わせるため気合いを入れて平地巡行35km/hで頑張る。玉野の峠を乗り越え結構余裕を持って港に到着。ここまでの走行距離190km。フェリーの中でスペシャルうどんを食べて生き返る。高松に着いてジャンボフェリー乗り場へ。神戸行き19時30分発に乗ろうとするも、なんと平日便とのこと。次は1時発だとさ!とりあえず港から2kmほどの場所にあるスーパー銭湯に。ゆっくりするつもりが駐輪している愛車が気になり30分で上がる。そのあとスパ銭のレストランでノンアルコールビールとエビフライ&唐揚げ定食を食ってコンビニで買い物して再びジャンボフェリー乗り場へ。軽めの酒を飲んで現在待ち合い室でテレビ見ながら暇潰し中。あと2時間。ちょっと寝ますわ。風呂でだいぶん回復したものの高松でうろうろした分も含めて走行距離が200km超えたのでお疲れ気味です。

画像は伊部東で超適当に撮影した愛車。

食べすぎたのでヒルクライム(2014.10.01大幅追記)

2014年09月28日 23時59分08秒 | 自転車
今日は御坊で皇后杯の近畿ブロック予選にJTマーヴェラスが出場!でしたが、俺は前々から不参加表明で、結局やっぱり行きませんでした。行ったサポからの情報によると、アユミが出たそうです。

なんで応援に行く気にならなかったかというと、監督の采配がどうせ面白くないであろうことと、近畿ブロック予選自体は恐らく近畿総合レベルだということと、日帰りってのが嫌だったからです。前泊で白浜で温泉・・・とかなら前向きに考えたのですが、まあそんな程度なら行っても怒られるわな(苦笑)

なんかね、尾崎監督続投と決まってから、マーヴェについては一気に滅入ってましてね。いかんなぁとは思いながらも。。。

というわけで、金曜日の職場の飲み会で摂取した余剰カロリーを消費しようと、自転車で大嫌いな山登りに行ってきました。いわゆるヒルクライムというやつです。裏六甲ルートで有馬温泉に行って、西六甲ルートで六甲山を登って逆瀬川に降りてくるコースです。

<全行程> ※クリックするとルートラボに飛びます


カロリーを消費するだけなら、土日使って岡山~高松でも良かったのですが、土曜日の午前中は歯医者の定期検診だったのです。白浜前泊ならキャンセルしようと思ったけど、おとなしく予定通りに。歯科衛生士のKIS先生が本当に素晴らしくてね。ああいう誰からも好かれるような性格の女性は話しているだけで気持ち良くなりますが、そんな素敵な方に歯をクリーニングして気持ち良くしてもらうんだからありがたいことです。

さて本題。日曜日は早起きして・・・ではなく適当に起きてチェーン洗浄と注油を済ませ、亜鉛とマルチビタミンとマルチミネラルを飲んで、瓦木のマクドナルドで朝マックを食ってから出発。中津浜線を北上して仁川競馬場前を通り、宝塚市役所経由で国道176号線ヘ。のはずが、仁川で曲り道を間違え、適当に走っていたら再び中津浜線に復帰したので、そのまま小林(おばやし)まで走りました。非常に無駄な回り道でした。

小林から東に入り、宝塚市役所の北を通って小浜交差点から176号線へ。5km弱走ると渋滞ポイントとして有名な大多田橋(おたたばし)の三叉路に。ここを左折するとすぐに登りが始まりますが、ひとまず最初の橋のところで小便&一服。今のご時世、立ちションってのもよろしくないなぁと思いつつ、だってこんなところにトイレなんてあるわけないじゃない。ダムが決壊する前に放水でございます。軽量化を済ませ、いよいよ憂鬱なヒルクライムの始まり。今日はマゾになる日です。

しかしまあ、覚悟を決めて登り始めたものの、全然面白くない。ちょっとくらいは下らせろ(笑)。蓬莱峡(ほうらいきょう)をチラっと横目に見るも、景色を楽しむ余裕などありゃしない。だけどヘアピンカーブが続く七曲もスプロケの27Tは温存して24Tで登れたんだから、これはダイエット効果(10kg減)とさすがデュラC24は軽いぜ!ってことでしょうか。体重78kg&R500で登ったら多分どこかで気絶してガードレール乗り越え谷底に転落してる・・・って気絶するほど根詰めるタイプじゃないですが(笑)

【参考】蓬莱峡(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AC%E8%8E%B1%E5%B3%A1

というわけでハァハァと息は乱れつつも、厄介な長い直線の登りもないためノンストップで登ってきたわけですが、船坂に入ってしばらくすると目の前に激坂が待ち構えていました。大げさな、と言われそうですが、俺にはそう見えたんです。「ハ?」と思わず笑っちゃってついでに鼻水が出た。というわけで、船坂公会堂前でハートブレイクレスト(心折れて休憩)。止まったとたんに汗がポタタタタ・・・としたたり落ちる。というか、えづいてホンマに吐きそうになりました。喫煙者にきつい運動させたらアカンわな。

吐き気を乗り越え(笑)、一服してまた登り始めたら、意外なほど簡単に坂クリア。休憩って素晴らしい。というか登りきったところにある船坂交差点のセブンイレブンまで250mしかなかったのか。知ってたら気合で登っていたかもなぁ。なんだよそれ、だったら最初から登っとけよなぁ。

というわけで、さっき休憩したばかりなのにコンビニ休憩。ここは場所柄、自転車乗りたちのオアシスとなっているようです。コンビニでは汗で視界にノイズの入ったサングラス(日本語が変だけど意味は通じると思います)を洗うのがお約束です。一服していると恐らく同じルートでここまでやって来られたであろう、年配の自転車乗りお2人がやって来たのでしばし談笑。愛車は相棒感漂うTREKとリドレーでした。西宮の某Mサイクルのシールが貼ってあったので、もしかしたら西宮市民かも。「これから有馬まで行って、北鈴蘭台から六甲山登って西宮に帰るんです」と言ったら「すごいなぁ、なんちゅう脚やねん」と驚かれました。自信がないから「気力が残ってたら・・・あかんかったら三宮経由の2号線で帰ります」と言っておきました(笑)

なお大多田橋~船坂峠の711の間は道路沿いに自販機が1つもないので、真夏に走る際は注意された方が良いかと思います。

船坂から有馬までは極めて順調。そして有馬ではやっぱり金泉へ!ではなく、名物(ほんとかよ)の焼き餅を食べました。だって金泉、以前にhちゃんと行ったけど、あまり良い施設ではなかったよ。有馬だったら温泉マニアの間では有名な上大坊の風呂には入ってみたいですね。

あとはせっかくの有馬だから有馬サイダーも飲もうかと思ったけど、そんなに喉は渇いていなかったので、滞在時間5分(笑)で太閤橋から再スタート。有馬グランドホテル前のムカつく坂を登って、ひたすら有馬街道を西進。下り基調だから快適です。箕谷から南に折れ曲がるところから登りが始まりました。箕谷駅の近くの自販機でボトルに水分を詰めて登ります。グランドホテル坂もここの坂もそうですが、去年よりは楽に登れたのは嬉しかった。千里馬ジムの前で脚がビキビキに攣って泣きそうになって以来、教訓として塩を携行するようになったんだよなぁ。

そして、おそらくルート上にある最後のコンビニとなる小部峠交差点手前のセブンイレブンでメンチカツを食べました。旨かったなぁ。ダイエットをしていると、つくづく「カロリーの高いものは旨い、旨いものはカロリーが高い」と実感します。とりあえずボトルを満タンにして、予備燃料としてヘルシア緑茶だか黒烏龍茶だかの小さいペットボトルを背中のポケットに入れ再スタート。

さてさて、ここからが本日のメインクライム。小部峠交差点を左折(東進)して西六甲ルートがスタート。初めて走るコースのワクワク感1/3、登り切れるかの不安感1/3、そして走る前からウンザリ感1/3。坂嫌いの思考回路ってのはそんなもんです。六甲山を登るルートの中では比較的楽なんだそうですが、俺には苦痛でしかないです(笑)

【参考】六甲山ヒルクライムルート
北鈴蘭台から登る西六甲、逆瀬川から登る東六甲、有馬から登る裏六甲、六甲道の市街地から登って西六甲に合流する表六甲と、大きく分けて4つのルートがあるそうです。キツさに関しては、東六甲>表六甲>(超えられない壁)>裏六甲>>西六甲、らしい。俺が最弱の西六甲を選択したのは当然の成り行きでありますw


一応初めてのコースなんで一気に登り切るとかそういうアスリート魂全開なことはしませんでしたが、とりあえず1回だけ休憩を挟みつつ、スプロケは24Tまでしか使いませんでした。意外となんとかなるもんよ。しかしオルゴール博物館の坂で心折れ、この日初めての27T解禁。ちょっとした下りから急坂に転じると脚が付いていかないんだよね。そして身体の疲労は休憩である程度回復するけど、脚への蓄積はなかなか抜けない。オルゴール博物館の坂も、これが序盤戦ならなんなく登れたんだろうと思います。しかし距離は短いけどあそこから六甲山カンツリーハウスまでの区間は勾配がキツイ。前方にはあからさまなヘアピンの登りが見えるから視覚的にもキツイ。

仕方なしに、なんたら健康保険組合保養所だかの前で2回目の休憩。画像じゃ伝わりにくいだろうけど、道路脇の柵まで変な角度なんですわ。

グーグルマップのストリートビューから


リスタートしてえっちらおっちら進んでいるうちに、山歩きの人たちや観光客がどんどん増えてきた。こうなるとこっちもあまりチンタラ走るとかっこ悪い。あと何キロあるのかよくわからんなりに走っていると(だって標識の距離とか適当なんだもの)、あまりにも普通に一軒茶屋に到着。イメージ的には数百メートルほど先に建物が見えて、「あとちょっとや、もう少しや、頑張れ俺!」みたいなゴールを想像していたのですが、カーブを曲がったらいきなり現れた(笑)。あっけなかったなぁ。でもいいや。とりあえずたどり着いたんだから。

一軒茶屋の看板


一軒茶屋から下界を望む(写り悪いですが)


ここは標高880m。車道としては六甲山最高地点のはず。小部峠からの標高差530mは流石に達成感があります。六甲山に登ったからって、俺は決してヒルクライムに目覚めたわけじゃないですが、ただ、一応六甲山を登ったという経験は今後の自信になる。例えば今度また岡山までロングライドする際も、県境の峠を登る時に「オルゴール坂のきつさに比べたら」「蓬莱峡のしんどさに比べたら」とか思えるだろう。以前フロント三段のクロスでバテバテで一周した淡路島もなんとか押さずに登れるんじゃないかとか。良くわからないけど。

そういや、ロードとクロス、坂の多い淡路島だとどっちが楽なんだろうか。平地や緩い登りだけなら完全にロードなんだけど、あの淡路の坂レベルとなるとどうなんだろうか。

クロス  タイヤ32C/最低ギア比1.00/ペダル込み重量11kg
ロード  タイヤ23C/最低ギア比1.26/ペダル込み重量7.6kg


ホイールやタイヤ、全体の重量がモノを言うのか、それともフロントトリプルの存在はやはりでかいのか。どうなんだろうね。でも坂もひっくるめて、どっちかで走れと言われたら、やっぱりロードを選択するのは間違いないでしょうね。

おおいに脱線した。閑話休題。

一軒茶屋から六甲山頂上までは標高にして50m。さすがに山登りの客で賑わってました。外国人客もそこそこいた。自転車乗りもいた。まさに六甲山に集いし者たちのたまり場もとい憩いの場ですね。そりゃ自販機のジュースも高くなるっちゅうねん(笑)。気温は思っていたより涼しくなかったけど、運動して身体が熱かったのと、あとは徐々に登ってきたので気温の低下に順応していたからでしょう。下界とは明らかに違っていたはず。

そういや某ブログで「きつねうどんのクオリティに愕然とした」と書いてあったから、どんなマズいものか食ってみたかったけど、店内は人でいっぱい。じゃあ甘酒でも・・・と思ったけど、しかし今日は補給食をたくさん持ってきていたのでそれを消費しようと、おとなしくスニッカーズを食べました。体温で変形して食いにくかった。ゴミ捨ててトイレ済ませて一服し、滞在時間10分で出発。

ちなみに、この一軒茶屋から逆瀬川駅まで下るルート、これがいわゆる前述の東六甲ルート。ルートラボの標高グラフを見て頂けるとわかりますが、登ってきた西六甲ルートとは勾配が全然違う。つまり、これを下るのではなくて登る「東六甲ヒルクライム」というのが最強らしい。

で、実際に逆瀬川までダウンヒルしたわけですが・・・これがノンストップかと思いきや、下り勾配がきつい(※)のと見通しの悪いのとでリアブレーキかけまくりのダウンヒルとなり、途中でリム冷却のために休憩。熱でタイヤがパンパンになりバーストの危険があったのです。あんな下りでバーストしたら、落車して後続車に轢かれて高確率で死ぬ(笑)

※逆に言うと登りがとんでもなくしんどいということ。あんな坂は死んでも登りたくない。というか登ったら死ぬ。タバコやめて今より肺が少しだけきれいになった状態でも多分キツイ(笑)。坂バカたちに乾杯!

なによりも怖かったのが段差舗装。日本の山道の例に漏れず、減速を促す段差舗装が各所にあるんですが、そこを「後輪ブレーキかけつつ時速45km(※)」で走るとチェーンホイルとかフロントディレイラーとか分解するんじゃないかというほどの振動に襲われます。もっとも、そんな自転車の後ろを走る自動車のドライバーはもっと怖いだろうな。

※ストレート部分はしっかりブレーキかけてもそんなスピードになりました。コーナーに突っ込むまでに減速させないといけないんだけど、これがなかなか速度が落ちない。あまり前輪をブレーキかけすぎるとジャックナイフになりそうだし。うん、なんだかいろいろとスキルのなさを痛感しました。この日の最高速度は時速61.4kmだったのですが、多分有馬街道の下りで出したんだと思う。東六甲では時速40kmでも相当怖かったもの。

俺、ロードのコンポは105しか使ったことないけど、廉価ロードに標準装備されているテクトロのブレーキとかなら怖くて下れないと思う。こういうとき、ブレーキだけはデュラにしたいとつくづく思う。10速の105のSTIで最新のデュラのブレーキって使えるんだろうか。でもデュラと105のミックスコンポってなんだかかっこ悪いよな。どうせなら全部・・・と言いたいところだけど、20万くらいするからなぁ、デュラのフルセットは(笑)。今、BBとチェーンだけデュラです。俺のようなホビーライダーは105で充分、アルテグラは見栄の部分、デュラはオーバースペックというのはわかるんですが、105からわざわざアルテに換える必要ってあるんかいなと思うし、どうせ換えるならフルセットで500gは軽くなるデュラの方がいいなぁ。難点として各パーツが高いので、一度デュラにするともしもの時の出費が高くなることですかね(つまり維持費が高いバイクになる)。

そういやこないだ、NHKの「チャリダー」という番組で、うじきつよしさんとお笑い芸人のオカリナさん(女性)が那須高原ロングライドかなにかに挑戦していた。うじきさんはロードバイクだったけど、オカリナさんはなんとママチャリ(内装三段変速)で参加。これで10%を超える登りをヒルクライムしていた。さすがに死にそうになっていたけど、素直にすげー。そして登りがあれば下りあり、ここで衝撃の映像が。ママチャリをフルブレーキで下っていたもんだから、後輪のドラムから煙が(笑)。いや、笑いごとやないですけど。他の参加者がボトルの水をぶっかけていましたけど、あれはなんやろ、ブレーキバンドかなにかが焼けたんだろうな。とりあえずこの番組、全く役に立たないインパルス・堤下よりも、こういう人にこそロード乗らせなさいよと思う。

以上、話が脱線してそれが非常に長いというのも、当ブログの特徴であります。

話を戻すと、甲山に入ってからは勾配も緩くなりきついカーブも減りました。甲寿橋から西宮カントリー倶楽部を右手に下り、宝塚西高校南のカーブを超えると1.5km続く一直線の下り。見通しもよくこれがとても気持ちいい。「この長い長い下り坂を~」(※)という歌が浮かんでくるけど、ここはブレーキをまったく握りしめずにぐんぐん下って行くパターン。傾斜はマイナス5%程度、どこまでもスピードが出るかと思いきや、とある瞬間から一気にエアブレーキがかかり(=空気抵抗が強烈になり)、自由落下では時速50kmを越えなかった。ほんと、いきなり「ゴワァァァッ!!!」と空気の壁が出現して加速が止まるのを体感するんです。あれは面白かった。

※ゆずの「夏色」。二人乗りは道路交通法違反などと野暮なことは言わない。一説によると歌詞の中に出てくる坂は全長300mほどしかないそうな。こっちは1,500m。しかし勾配はあちらの方がきついようで、そんな坂を二人乗りのママチャリで下ったらろくにブレーキは効かないわふらつくわで怖いと思うんです(笑)

逆瀬川駅まで降りたら、あとは中津浜線を下って帰宅。いやはや、なかなかハードなライドでありました。今度は平坦基調のロングライドがいいなw

帰宅してヘルメットやグローブを洗い、少しゆっくりしてから靴だけ履き替えて今度はクロスで双葉温泉に。クロスに乗っててふと思ったんだけど、レーパンに短い靴下とスニーカー、そして剃りあげたふくらはぎの組み合わせって、なんか見た目が妙にホモくさいな(笑)

そして途中で鍵を持ってくるのを忘れたことに気付き、引き返そうかと思ったけど面倒臭いので、通りすがりのサイクルベースあさひにてダブルループが作れるワイヤーロックを購入。今持ってる鍵はワイヤーがカール状の小型のものと、ダブルループが作れる大型のもの。前者はワイヤー径が2mmくらいで携行は楽だけどあくまでも気休め。後者はワイヤー径が5mmくらいあって安心感はあるけど結構かさばるんだよね。一長一短だから、かねがね「ダブルループが作れて、かつかさばらないタイプ」が欲しかった。というわけで、CROPSのSPD07 Q4をチョイス。

双葉温泉では1時間半ほどゆっくりして帰り道にフレンテで買い物を済ませ、帰宅してからはクリーニングを取りに行ったり。どういうわけか発熱して37.5度ほどの微熱が。その時は理由がわからなかったんだけど、後日納得。双葉温泉の手前の札場筋と山手幹線の交差点で珍しく横断歩道を通ったのですが、前から来ていたよそ見のママチャリとぶつかりそうになったんですね。こっちがハンドル左に切ったら向こうも右に切って、だから急ブレーキをかけたんですよ。まあ信号変わってのゼロスタートだったのでスピードは出ていませんでしたけど。そしたら軽くジャックナイフになって、左のバーエンドで股間を強打したんです。股間といっても竿や玉を直撃ではなく、竿の付け根から玉袋の一部って感じなんですが。その時は「痛いなぁ」程度で、そのあとも特段痛みはなかったんですが(押さえたら少し痛いくらい)、翌日には内出血でドス黒くなっていました。多分これで熱が出たんだろう。

最後に。月曜日の朝、目覚めると異様に疲れてました。身体はやっぱり正直なんだな(笑)


【余談1】
今回迷ったのが装備。最近はサドルバッグをつけずにツール缶を利用して、ボトルは1本というのが基本スタイル。理由は2つあり、まず登りでダンシングするときにサドル周りは軽い方が良いからです。あとは単純に、サドルバッグというものをつけるとたいていの自転車はかっこ悪くなるからです。特に銀鯱のようにシートポストがエアロ形状のものは何もつけない方が絶対に見栄えはいい。

今回は登りばっかりでしんどいだろうし、初見の道だから自販機の場所も知らないし、ボトル2本にしようか散々迷ったんですが、結局ボトル1本+ツール缶(チューブ、タイヤレバー、ハンディーツール、キー、アームカバー)+背中のポケット(スマホ、タバコ、灰皿、補給食)というスタイルに。チューブやハンディツールまで背中に入れるのは好きじゃないんですよ。ヒップバッグも嫌だし。結論から言うと気温も高くなく、西六甲は山道でほとんど日陰だったのでボトルは1本で充分でした。

【余談2】
帰路にて、西宮中央市民病院前の中津浜線あたりから、チェーンホイルとスプロケから微妙な異音が。購入後の走行距離がようやく2,000km近くになったので(全然乗ってないなw)、良い機会だから後日ショップに点検に出しました。