新型コロナの致死率は意外と低い？？

新型コロナの感染率・致死率について新しいことが分ってきました。

ＣＮＮ 2020.03.31 Tue posted at 11:36 JST によると、「新型コロナウイルスに感染した患者の死亡率はこれまでの推計よりも低いという研究結果が３０日の医学誌ランセットに発表された。新型コロナウイルスに感染した患者の死亡率は、検出されないこともある症状の軽い患者も含めた場合、約０．６６％と推定され、今月上旬に公表されていた推定より低いことが分かった。ただし、インフルエンザの死亡率０．１％に比べるとはるかに高い。」

リーレクリニック大手町HP によると、ロイター Ｗorld news April 16, 2020 / 5:36 PM に、「オランダでコロナ抗体陽性率の調査が行われ 3%の方が免疫を獲得しているという記事が出ています。それが事実の場合のオランダでの死亡率は ０．５８%になります。」

MIT Technology Review　by Antonio Regalado　2020.04.20　によると、「スタンフォード大学の研究チームがシリコンバレーの住人3300人を対象に血液検査を実施したところ、推定2.5%から4.2％が新型コロナウイルスにすでに感染しているとの結果を得た。確認されている感染者の50倍以上となり、致死率は従来の予測よりも大幅に低い可能性がある。」

これにはインターネットで対象者を募集したという調査方法に疑問の声がありますが、参考にはなります。

Yahooニュース　2020年　4/21(火) 8:40 掲載の飯塚真紀子  (在米ジャーナリスト ) 氏記事によると、「米国時間4月20日、新型コロナウイルスの抗体保有者調査を行っていたロサンゼルス郡は第１フェーズの調査結果を発表し、新型コロナウイルスの実際の感染者数が公式感染者数よりはるかに多いことが明らかになった。 4月9日時点で、成人の約４％（2.8％～5.6％）が血中に抗体を持っていることが判明したのだ。これは、ロサンゼルス郡の人口約980万人中、22万1000人～44万2000人の成人が感染していたことを意味しているという。 ちなみに、調査を行った4月初旬のロサンゼルス郡の公式感染者数は8000人に満たなかった。つまり、実際には、公式感染者数の28～55倍超の感染者がいることになる。ロサンゼルス郡は、マーケティング会社を使ってランダムに抗体検査を行った。」 

とのことです。ロサンゼルス郡のデータでも、致死率は大幅に低下することになります。抗体検査の判定率にも問題があるそうですが、いくつもの調査で、致死率としては当初言われていた4％とか2%ではなく、０．６%程度あるいはそれ以下、という数字が出てきているのは見逃せません。抗体調査で無症状の方が把握され、致死率が低下していると思われます。しかも10代以下の子どもや幼児はほとんど重篤化しないという、子ども世代にとってはインフルエンザより安全なウイルスです。いっぽう高齢者にとっては致死率、重態化率が高く、たいへん危険です。重篤になる人が多く、治癒するまで3週間前後もかかるので、病室が一杯になり医療関係の人手が足りなくなり、医療崩壊を起こしかねないわけです。

日本では保育士さんが感染した事例はたくさんあるのに、その保育園での感染の広がりなどでさえ、全くデータがありません。日本も早く感染者調査を充実させてしっかりした情報をつかみ、適切な対応を考えるべきです。