花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

イエライシャン 夜来る香り

2008年09月07日 18時59分49秒 | 黄・きみどり・緑の花        
神代植物公園の温室に咲いている、イエライシャン(夜来香)。
ガガイモ科テロスマ属 Telosma cordata。
短い筒の先が星型に開いた花が7つ8つまとまってぶら下がり、色は黄色
から徐々に橙色に変わっていくようです。
よく見かけるガガイモの仲間とは驚きました。
香りをかいでみたら、かすかに甘い香りがありました。

大阪府みどり公社 によると、やわらかでほのかに甘く、清楚で、
なんともいえず上品な香りは昼より夜のほうが更に高まり、
「月に切なくも 匂う夜来香 (イエライシャン) この香りよ」 と歌ったのは、
李香蘭 (りこうらん) こと山口淑子 (やまぐちよしこ) さん、1938年の
ことです、とあります。

原体験教育研究会自然の形と知恵シリーズHP によると、俗にいう
夜来香 (イエライシャン) にはナス科のヤコウボク (夜香木)、ユリ科の
チューベローズ (月下香) などが含まれるらしいとあります。
それは文字通りの 「夜来る香り」 を呼ぶ名かもしれません。

ヤコウボク (夜香木) は西インド諸島原産のナス科の低木で、花は
細長い筒状で夜に咲き始め、たいへん強い香りがするので、中国名は
夜香樹と呼ばれるそうです。
かなり離れても香りがするということで、イメージ的にはちょっと強すぎる
気もします。

またチューベローズは、中国新聞花咲かブログ によると、中国名を
「晩香玉 (わんしゃんゆい)」、台湾では「月下香」と呼ばれ、メキシコ原産の
リュウゼツラン科の植物で、日本へは江戸時代の後期に渡来し、イエライシャン
の花と同様、夜になると香りが強くなるそうです。

歌にうたわれた 「夜来る香り」 がどの花の香りを指しているのか、聞く人
それぞれが決めることかもしれません。
      (東京都調布市 神代植物公園 080906)


      ◆このブログの検索ウインドウが左下にあります。 
       短い1単語だけで検索してください。 2単語以上だと機能しません。

      にほんブログ村 花ブログへ ←クリックすると私の「花の公園」にポイントが入ります。 
                応援お願いします。




コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 外来の蝶 アカボシゴマダラ | トップ | ピンクの大皿スイレン »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見事ですね。 (inatutu)
2008-09-07 19:37:36
川崎市多摩区の京王稲田堤駅前で花屋をやっております。
ちょうど当店に昨日入荷で、イエライシャンが1鉢だけ来ました
ネットで育て方でも調べようかと思った矢先、見事な画像に目を奪われてしまいました。さすがに神代植物公園ですね。
返信する
Unknown (kaffe)
2008-09-07 22:19:47
こんばんは。
イエランシャンは、夜香木だけを言うのだと思っていましたがチューベローズも含まれるのですね。
イエランシャンの香りは嗅いだことがありませんが、チューベローズはあります。
どことなく官能的で切ない印象でした。
いろんな植物がありますよね。
返信する
inatutuさん (rocky)
2008-09-08 19:53:58
花屋さんに褒めていただけるとは、うれしいですね。
稲田堤というと京王アンジェに行ったことがありますすが、
あれは京王多摩川でしたか。

お店のホームページはフラワーアレンジが中心で、
ただの花屋さんではありませんね。
いろいろと工夫していらっしゃるように拝見しました。
参考になれば幸いです。

返信する
kaffeさん (rocky)
2008-09-08 20:05:05
3つも候補があるとは、私も調べてみて初めて知りました。
香りは言葉では表現が難しいので、どれが本当の
イエライシャンと決めるのは難しいようですね。

花の形からは、チューベローズがいいような感じですが・・・
返信する

コメントを投稿

黄・きみどり・緑の花        」カテゴリの最新記事