須知花笠は宿場町産？

神代植物公園にムクゲ園があり、花盛りです。

ムクゲもたくさんの品種がありますが、これはソフトピンクの外弁に小さな内弁が
にぎやかな花笠タイプの須知花笠 (すちはながさ)。
芯の底に赤が入っています。

すち？ 　スッチーのはずはありませんね。　
調べてみると京都府船井郡京丹波町に須知という地名があり、旧山陰道有数の
宿場町で、Goo地域版 によると、旅籠や人足問屋などの面影を残す古い家並み
が往時の様子を物語っているそうです。　(ただし観光地として整備されては
いないようです。)
須知花笠は繁栄していた当時の須知で改良された園芸品種なのでしょうか。

なお神代植物公園にも埼玉県菖蒲町にあったような青いムクゲはありません
でした。

ムクゲ （木槿、槿、Hibiscus syriacus） は中国、インド原産のアオイ科の
落葉低木で、日本では街路樹にも植えられありふれた感じですが、大韓民国
では国花とされています。
ソウルナビ　によると、韓国ではホテルの格付けは星の代わりにムクゲの花を
使うことが法律で決められていて、ムクゲ5つが最高級だそうです。

Wikipediaによると、一日花ながら次々に花が咲いて花期が長いため朝鮮語で
無窮花 （むきゅうか・ムグンファ） と呼ばれ、ムクゲの和名は古い時代に
「無窮花」 の音読み （呉音） が定着したものだそうで、驚きました。
(一説には中国名 木槿＝ムージンの音読み 「もくきん」 からの変化とも
いわれるそうです。)
韓国ドラマを見るときに注意して見てみたいと思います。
　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　080906)


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