六川亨のフットボール覚書

フットボールジャーナリスト、六川亨がディープなサッカーファンに贈る、取材の裏側、覚えておきたい話など

ドイツW杯ブログ1 ドイツに到着

2006年05月31日 21時55分39秒 | Weblog
 5月31日早朝、ドイツ対日本戦で加地が負傷交代するのを見届けてから自宅を発つこと16時間後。分かりにくいフランクフルト第1ターミナルを抜け、Sバーンでフランクフルト中央駅に到着した。さすがに大会までまだ10日近くあるだけに、街中にはW杯の雰囲気がどこにもない。駅前の地下通路は一部工事中で、開幕まで間に合うのかと心配してしまうくらいだ。

 中央駅から2つ目の「フランクフルト・シュタディオン駅」を降りても、試合がないだけに閑散としている。まずはプレスセンターで取材用のIDカードを発行してもらわないと仕事にならない。森の中を歩くこと20分、道々3人の警備員に聞きながら、ようやく目当ての「アクレディテーション・センター」に到着した。スタジアムの中を通れるのなら直線的に目的地に辿り着けるのだが、試合がないためグルリと一周しなければならない。無事にIDカードを取得して、来た道を戻ると、3人のドイツ人記者にプレスセンターの場所を尋ねられた。地元の記者ですら分かりづらいのだから、日本人記者が迷うのも当たり前と自分を納得させて、再びフランクフルト中央駅に戻った。

 駅に着くと、曇り空から雨滴がこぼれてくる。6月になろうとしているのに、日本でいうと10月くらいの肌寒さ。道行く人もフリースやレザージャケットを着ている。もしも観戦に訪れるなら、防寒対策はしっかりしておいた方がいいかもしれない。

 翌6月1日は、パソコンにモデムをインストールしてもらい、そのままICE(特急列車)でボンに移動する。田中の代わりに召集された茂庭は今日の深夜ボンに到着するという。午後の練習は4時30分からなので、その模様と街中のレポートは次回にお届けしよう。