☆46億年の恋☆

2006-09-18 | Movie
数年前、どヤ●ザ映画『荒ぶる魂たち』(主演・加藤雅也)を観て以来、三池崇史の名前は頭の隅にあったのだが、今回、監獄モーホーサスペンスをお撮りになったらしいと知った以上はとりあえず観ねばなるまいよ。


終了後……

文士は大変怒っていた(笑)
私も代金ぶんの価値があったとは申せません。
水曜に1000えんであれば耐えられた。かも(弱)

男子のリリシズムは面倒臭い。象徴が多すぎて疲れる。

素朴に、<象徴>や<詩情>に溢れた<映画>て矛盾してないのだろうか?
活動写真て視覚的に何かを否応なく制約するだろう、活字や音楽と違って。
その矛盾がたまらないのだろうか。ああめんどくさい。

それでいて筋書き(サスペンス)部分は字幕や語り(説明)であっさり済ますのである。その形式自体が狙いなのか?
あんまり素人を混乱させんで下さい。

但し安藤政信(←艶かしい)が演じる矢鱈バイオレントな被害者の<悲惨な>生い立ちを、刑事役の遠藤憲一が語るモノローグの一節には妙な説得力があって戦慄した。
「そんな環境でもマトモに育つ奴がいるからといって、お前もマトモに生きろとは決して要求できないような環境」
そんな社会があることを確かに知っている気がする。
肌で感じたわけでもないのに。
対応する描写は<万引少年>といふあんまり新鮮味のないモチーフだが、コトバが想起させる風景に激しく暗澹たる気分にさせられた。

<悲惨な>も<万引少年>も無用の装飾だ。
日頃から「想像しすぎ」「期待しすぎ」と叱られて(?)いる私には、与えられたイメージの連鎖よりも一行の活字のほうが破壊力がある。
多分この種の映画鑑賞には向いてない。

エンケンや石橋蓮次はやっぱりスクリーンで観ると素敵だ。
松田龍平(あ、ルーヘエ?)は時々コロッケに似ている。
※嫌いじゃありません

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