rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

風にそよぐアキザクラ

2017-10-08 21:24:05 | 植物たち


秋晴れではないけれど、鮮やかなピンク色のコスモスが、私を外へと誘っている。
いまひとつ優れない体を動かして、カメラを携え外へ向かう。
気温は22度くらいだろうか、時折吹く風が心地よく、コスモスを優しく揺らして去ってゆく。
そろそろ20年住むこの地を描くべきかと、温めていた場所の写真を撮る。
手始めは水彩、次にアクリル、そしてパステル、画材を変えて描いていこう。
名所旧跡とは無縁でも、自分にとって心和む景色、それをどう描くか探っていく。
たぶん、きっと、できるはず。
コスモスは、雨に打たれ倒されても、ぐっとこらえて空を仰ぐ。
一見儚いようなその美しさは、強さを隠し持つ。
私の描く絵も、こののコスモスのように美しくありたい。










生々流転、それは街も同じ

2017-10-04 22:10:19 | つぶやき&ぼやき
10年ぶりだ、家人と一緒にかつてともに青春を過ごした街を歩いた。
震災によって損傷を受けた建物は撤去され、または後の利用がない老朽化したビルも取り壊されて、駐車場や高層マンションが取って代わっている。
メインストリートは、シャッターのしまった店舗が目立ち、道を歩く人の姿はまばらだ。
以前、住んでいた町やかかわりの深いところの写真を撮っておくといいだろうと家人と話していたが、今日の家人は違っていた。
「それを撮っておいたからといって、誰が懐かしむだろう。
共有できるのは私ぐらいなものだから、かえって寂しさが増すだけで、そもそも街は時代の流れによって移り変わるのに何の不思議もない。」
まさにそうだ、抗いようもないことなのだ。
寂しくても、惜しくても、人ととともに歩むのが街だから。


棚から牡丹餅な多面体三昧

2017-10-02 22:06:39 | 趣味たち


仕事から派生した感じだけれど、折り紙で作る多面体三昧の日々。
そして、密かに地味に着実に多面体の輪を広げている。
多面体を構成するパーツを30個など忍耐強く作っていくのは、案外を億劫なものだ。
しかし、そこをこらえて一つずつ丁寧に作っていくと、紙という素材に向き合ううちに紙の厚みを感じ、何かしら原子や分子レベルの世界に身を置いている錯覚を覚えて、意識がシンプルになっていく。
出来上がったパーツを組み立てていく作業は、結晶を出現させているみたいで、宇宙の心理の一端に触れた気分で陶酔するのだ。
もしこれがきっかけとなって多面体に興味をお持ちになった方がいらっしゃったなら、躊躇なさらずにどうぞ多面体の世界へ飛び込んでいただきたい。
「ようこそ、多面体の世界に」