rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

少年から青年への万感の想いを込めて、モンキー・マジック”ヘッドライト”

2013-11-04 11:04:41 | 音楽たちーいろいろ

Headlight- Monkey Majik 

中くらいの人のお気に入りの曲、モンキー・マジックの”ヘッドライト”。
夜、すべての家事ををやり終えてくつろぎながらパソコンの画面を眺めている私に、しばしば中くらいの人が寄ってきてはお気に入りの曲を聞かせてくれるのだが、最近は特にこの曲を頻繁に押してくるのだ。
中学生になって、部活動に先輩後輩の上下関係、学習でも学ばなくてはならないことが多くなり、思春期の心身の変化などと、実に凝縮された時間を過ごしてきた。
ぐんぐんと成長する中くらいの人を見守っているこちらは、その様子に命の眩しさともどかしさを感じ、言いようのないこそばゆさを覚えた。
その彼が、どうこの曲を聴いて感じているのか、想像すると気恥ずかしく思ってしまう。
彼にとって少年から青年へとの過渡期、この多感な時期を象徴する曲になるのだろう。

良きにつけ悪しきにつけ世代や年代を超えて、好む好まざるにかかわらず共有できるヒット曲がなくなって久しい。
それは、世界的な流れでもある。
個人的、局地的に思い出のキーワードは細分化され、幻想でも一体感が得られない時代、人は大海原に放り出された孤独な漂流者だ。
彼は、彼にとって中学時代を漂うブイのひとつであるこの”ヘッドライト”を、共有できる人が少ないと嘆く。
親である私がそれを知っていても何の役にも立たなさそうだが、彼の思いをこうしてしっかりと受け留めておこう。
たぶん、時と場所を違えてもこの曲を聴くことがあったなら、ある時期のことを思い出す人間が、少なくとも彼以外にもいるということが大切なのだとおもうから。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿