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アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

新緑が教えてくれる、世界は美しいと

2017-04-22 22:55:18 | 随想たち
今、外は美で満ち溢れている。
柔らかな若芽の緑、畑や道端を彩る菜の花の輝く黄色、僅かに残る山桜の優しい白、たわわにぶら下がる八重桜の桃色、すべては萌えあがる命の色。
こんなに美しくも、世界は私たちを取り巻きそっと私たちに寄り添って、癒そうとしてくれている。
それなのに、私たちは、この美しさを大切にして感謝し、真の豊かさを知ろうとはしない。
世界は私たちを損なうことは無い、私たち同士が互いに搾取し傷つけあい損なっていくのだ。
そのあまりの質の違いに、私は言いようの無い失望を感じてしまう。
私たちも世界の一部であるはずなのに。
確かに、時に世界は無慈悲な事象を起こす。
破壊と創造は、表裏一体、紛れも無い真理だから。
つまりは世界の一部である私たちも、それから外れることは無できないけれど、知性と理性が特別な贈り物であるならば、せめて善であろうと意識することは大切なのではないだろうか。
最近特に、世界の一部であるはずの人間から美しさがかけてきているように思われて、寂しくてならない。




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