rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

名前を言いたくないあモノがやってきた

2017-05-21 00:01:52 | 生き物たち
晴れて気温がぐんぐんと上がる初夏の今日、久しぶりに布団を干そうと思った。
でも、慎重な私は、名前を言いたくないあのモノがもしかすると遊びに来ているかもしれないと、スズメの巣がある屋根の角に目をやった。
ん?ン!んん!!
真っ黒くて艶やかなまん丸お目目のあのモノと目が合ってしまった。
ヤバイ、ヤバイ、いるじゃないかと激しく動揺し、気持ちを落ち着かせるためにお風呂の掃除に向かうことにした。
それから、あのモノの動向を探るためにもう一度ベランダに行ったなら、なにやら一仕事を終えたのだろうベランダにかかる屋根の鴨居伝いに移動をしている。
これは家人に報告をし、かつ助っ人を頼もうとホビールームへ足を運ぶ。
慌てふためく私を気の毒に思い、家人は力になってくれるといってくれた。
家人が来るのを待ちわびながら、外からベランダのあのモノの動向を見守る。
ゆっくりと西側へ移動するのがわかるけれど、体を支える鴨居3本分は優に超えているのが見て取れて、どうやら体長1.5mはあろうかという大物だ。
ベランダに到着した家人は、あのモノに向かって主張を始めた。
「ここは俺の家だ、早く立ち去りなさい。うわっ、ここでウンコなんかするんじゃない!早く行ってくれ。」
それでもゆっくりとくつろぐあのモノ、なおかつもう一箇所でも大量の排泄物を生み出す始末。
仕方が無いから、もう少し待ってみることに。
そのうちになんとあのモノは、また引き返してコンパクトに佇まいを直し、スズメの親が戻ってくるのを待つようだ。
なんとも人を見て逃げないとは、相当な度胸の持ち主。
やはり、10年前に名前をつけたチロか、それともその子孫だろうか。
家人は、あのモノがいれば火事にはならない家の守り主だと、かまわずに布団を干したけれど、私はいまひとつ割り切れなかった。
黒くてつぶらな瞳のチロ何号、できればお会いしたくない隣人なのである。




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