rock_et_nothing

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ロココの儚い華、アントワーヌ・ヴァトー

2014-01-26 22:44:44 | アート

Pélerinage à l'île de Cythère


The Shepherds

18世紀フランス、ロココ様式を代表する画家アントワーヌ・ヴァトー。
爛熟した貴族文化の結晶ともいえるその絵から、「雅びな宴」(フェート・ギャラント、fêtes galantes)の画家と呼ばれる。
恋の駆け引きに興じる男女の嬌声が聞こえてくるような画面ではあるが、よく見るとどの人物の陽炎のようで実体を感じない。
なのに、”ジル”道化を描いたものはどうだろう、どっしりとした存在感、「虚」を表すものこそが実を持っているとでもいうか如くに。
それでも、彼の目は宙を漂う。
言いようのない哀しさが、諦めが、彼の絵を染めている。
いったいヴァトーの目は、何を見てしまったのだろうか。


Sitting Couple


Gilles


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