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私にはわからない、何をもって平等というのか

2013-11-21 21:54:48 | 随想たち
私にはわからない、何をもって平等というのか。
「一票の格差」
小選挙区制による、都市部と地方で一票の重みが違うということ。
たしかに、選ばれる議員の割合が、都市部の人口密集地と地方の過疎地において2倍以上違うと、都市部の有権者は自分の表の重みが失われていると損した気持ちになるだろう。
一票は一票であるべきとは正論だ。
だが、考えてみてはくれまいか?
人口比にきっちりと議員数を割り当てたとしよう。
都市部の利益を反映しようとする力が、国政のなかの過半数を占める。
すると、国政は大きく偏って、国という態をなさなくなるに違いない。
国土保全という見地に立てば、北の厳しい大地や山間部の不便な土地にも、首都から離れ文化文明の恩恵を受け損なう不利を偲んで住み続けるからこそ、国土が荒廃しないように手を加え目を行き届かせ手は外敵の侵入を阻むことができる。
ついで、食糧供給などもしてもらえる。
国の大部分を占める地方をないがしろにしてはならないのだ。
地方がいやなら都会に出ればよいというのは、短絡過ぎる。
ならば、こうもいえるのだ、一票の格差をなくしたいのならば、自分の清き一票に重みを持たせたいというのなら、過疎地に移住してはどうかと。
選挙区制で完璧なものはありえない、どこかに歪はつきものだ。
また、政権を握っている政党が、自らの不利になることに熱を入れるとは考えにくい。
これは、与党にしても野党にしても同じ穴の狢、国民の利益を最優先にするというのは建前だと、もうわかりきっている。
国を運営することは、非常に困難を極める。
国内問題だけではなく、流動的な国際情勢に数多の勢力の利権との兼ね合いも絡んで、単純明快に全てにおいて進むことはない。
一に対するものは一とすっきりいくはずなどないのだ。
そこでこう思うのだ、「私にはわからない、何をもって平等というのか」と。

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