無線のムに濁点

アマチュア無線・BCL・ユーティリィティー受信などなど デジタル絵日記

DXにまつわるエトセトラ <DXCC編>

2015-12-03 22:23:12 | アマチュア無線

 DX通信とDXCC・・・・・このきってもきれない関係。DXサーの多くはDXCCの現存エンティティー=340個のうちの「どこができた」「どこが聞こえた」「飛ばない」「飛んだ」「どこが出てこない」と一喜一憂の毎日を送っています。DXと同義といってもよいDXCCの世界について自分なりに思うところをまとめてみました。例によって、おおいに異論がありそうなところですが,そこはごくごく【個人的見解】ということで・・・

<DXCCの第一段階> 100/340
 DXCCとは、DX Century Club・・・ Centuryって「世紀」って意味ですよね。だから、DX世紀のクラブ・・・なんか変です。辞書で調べてみると、Centuryはもともとラテン語のCentum「百人隊」「百」が語源となっているとのこと。【DXCCのメンバーになる】といわれるように、DXを100エンティティ(エンティティは実存・法人といった意味)やった人の集まりという解釈でいいのかなと思います。DX=DXCCのスタートは、まず、とにもかくにも、100エンティティとQSOしてQSLカードをもらい、ARRL(アメリカのアマチュア無線連盟)にDXCCの申請をしてアワード(賞状)をもらうところからスタートします。これは普通に国内QSOができる設備をもっていて、経験者のアドバイスを少しもらえば、決して難しいことではないレベルです。ちなみに、エンティティは1998年までカントリーといいました。名前としてはカントリーの方がなじみやすいですが、国だけではなく、島や独立した機関なども「1カントリー」となる場合があるため呼称がかわりました。

<DXCCの第二段階> 200/340 そして300/340
 DXCCに【はまる】と次にひたすらエンティティを増やすことに熱中する時期がきます。100Wにビームアンテナがあれば、2~3年で300エンティティ近くまでできる人がほとんどです。この時期はいわゆる「ノッテいる時期」で「DXってその気になれば簡単なんだ~」と思ったり(思い上がったり)します。自分もまさにそうでした。が、300くらいで頭打ちが訪れます。それは、2~3年のスパンでQRVがあるエンティティがおよそ280くらいであることに起因します。ClubLogなどの集計を見るに、この数はほぼ正確ではないかと思われます。ここがDXサーにとっては最初の曲がり角となっている・・・と私は思っています。

<DXCCの第三段階> 100×4、そして5/12やら1000/3400
 DXCCの頭打ちが訪れると、アクティビティーが下がり、一部にはDXから手を引いてしまう人もいます。が、ほとんどのDXサーはいろいろ【浮気】を始めます。まず、最初に皆さんがやる浮気は【モード別のDXCC】です。電信、電話、デジタル(昨今いわれているデジタルモードではなく、RTTYなどのデジタル通信)でのDXCCです。もともとのDXCC(MIXEDといいます)とあわせると4枚の賞状をもらうことができるわけです。
 次なる【浮気】はWAS(アメリカの全州と交信)など他のアワードを追いかけたり、5バンドDXCC=80m、40m、20m、15m、10mの各バンドで100エンティティからQSLを得るとか、160m~6mまでの10バンドで合計1000エンティティ以上のQSLを集めるといった【ちょっとハードな世界】に足を踏み入れることです。

<DXCCの第四段階> 331/340
 DXCCの第四段階は第三段階と同時進行です。上面(うわつら)ではDXのあれやこれやに【浮気】しつつ、実のところはひたすら【珍エンティティのQRV】を待っているわけです。これは頭の中では1年365日続きます。残りの40エンティティを毎年5エンティティできれば理論上は6年~7年で【オナーロール=残り9個】となります。(毎年5エンティティできれば相当ラッキーな方ですよね)もうここまでくるとその人にとってDXCCは人生の一部みたいになっていたりします。

<DXCCの第五段階> 339/340
 私のまわりにはKP1をもって#1オナーロール=全エンティティ制覇=となった方がけっこうおります。私を含めその人たちは10年単位で最後の1エンティティを待っていたわけです。339/340まできてしまうと、誰が何と言おうと【最後の1つをやらないわけにはいかない心と体】になってしまっているわけです。最後に大きな大きなご褒美が待っているというイメージでしょうか・・・で、【終わったー!】と思った瞬間、次の段階が訪れます。【終わったー!】で【終わる】DXサーはおらず、むしろ、皆さんテンションアップって感じです。ちなみに、当局の古くからの悪友DXサーは、同じくK1Nで【上がり】となった後、アイコムのニューマシンを買って、昨今変にテンションが高かったりしています。

<DXCCの第六段階> 3251・3123・2422
 この3つの数字はCHALLENGE DXCCという、340エンティティ×10バンド=3400点満点の【遊び】の現在の世界最高スコア3251(スペインのEA8AK)、日本最高スコア3123(JR2KDN)、自分のスコア2422(JH8RZJ)です。自分は現在、日本では117番目、北海道で5番目となっています。これはもうDXCCの究極の遊びという感じで、目下の目標は2500点、できれば生涯で3000点を目指したいと思っています。また、RTTYのオナーロールも自分にとっては次なる悲願ともいえる目標です。

 以上、DXCCのおっかけを6段階に分けてみましたが、毎日のように珍局が聞こえるわけではもちろん無く【フツーにアマチュア無線を楽しみ】【フツーにラグチューをしたりして】【フツーにアイボールして酒飲んで】・・・などなどがベースにあることを念のため書き加えておきます。

さあ、ワッチするどー! 各局 GOOD DX!!

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