ロビンソン本を読む

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銀河の果ての落とし穴

2020-01-19 11:23:57 | 日記
エトガル・ケレット『銀河の果ての落とし穴』





 カバーのイラストがとても綺麗だ。

 宇宙空間にいる宇宙飛行士の顔。

 見つめる先にあるのは地球なのか。

 タイトル、著者名などの文字はすべて斜めに置かれ、浮遊感が漂う。

 帯を外すと、ほかの天体から届いた文字のように見えるヘブライ語が、遠く離れた世界を感じさせる。

 
 でもSFだけの短編集ではない。

 身近な地球での物語。

 アメリカだったり、イスラエルだったり。

 とても短く、あっという間、一瞬にして通り過ぎていくような物語もある。

 バラバラの物語だが、共通するものがあるようにも感じる。

 人と一緒にいるときの、伝わらない言葉、思い。

 すぐ隣にいても、理解できない、されないこともある。

 距離が離れていたり、文化的な背景の違いで、うまく関われないこともある。

 そんなもどかしさを、少し感じる。


 装画は矢野恵司氏、装丁は川名潤氏。(2020)  



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