「御霊櫃峠」
ごれいびつ峠と呼ばれるこの峠は、郡山市多田野町と湖南町とを結ぶ峠。
冬期間は積雪のため通行止めとなる峠だが、毎年5月下旬から6月上旬にかけて、頂上一帯に
ツツジ・ドウダン・翁草・石楠花などの花が一面に咲き乱れることで有名。
また天気がいい日には、峠からは東に安積平野、西に猪苗代湖を望むことができ、郡山市の
観光スポットとして整備されている。
さて、そんな御霊櫃峠であるが、
歴史の表舞台にその名を記されたのが、「前九年の役」というから驚きだ。
平安時代の奥州一帯を巻き込んだこの戦役で、鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)が
賊徒を征敗し、郷土鎮護のため御霊の宮をこの地に建立したが、賊徒の怨霊のたたりでこの多田野に
五穀が実らなかった。
困った村人たちはこの御霊を山上の石櫃に鎮祭し祈願したところ、作物が実るようになり、人々は
平穏に暮らすことができるようになったという。
それ以来、この御石を御霊櫃と崇めるようになり、峠を御霊櫃峠と呼ぶようになったという。
現在でも峠の中腹に「櫃石」と呼ばれる巨石があり、御霊櫃林道から数メートル歩けば、
その姿を見ることができるので、一度は見ておいてもいいだろう。
ところでこの峠は、南に三森峠があり、山頂付近は登山道となっていて北の額取山から三森峠まで
「奥の細道遊歩道」となっているはずなのだが、三森峠方面への遊歩道は途中で消えているようだ。
以前は旧三森峠頂上と繋がっていたのだが、 旧三森峠が廃道となったので行けないらしい。
辿る人も少なかったので、廃道化されたのかもしれない。
御霊櫃峠頂上へは、乗用車でも行くことができるが、狭隘な幅員なため離合に難儀する。
しかも、思いのほか車の通行量も多いので慎重な運転をお勧めする。
そのときの模様を撮影してきたので、参考にされたし。↓
【福島の峠】♯17 御霊櫃峠
ごれいびつ峠と呼ばれるこの峠は、郡山市多田野町と湖南町とを結ぶ峠。
冬期間は積雪のため通行止めとなる峠だが、毎年5月下旬から6月上旬にかけて、頂上一帯に
ツツジ・ドウダン・翁草・石楠花などの花が一面に咲き乱れることで有名。
また天気がいい日には、峠からは東に安積平野、西に猪苗代湖を望むことができ、郡山市の
観光スポットとして整備されている。
さて、そんな御霊櫃峠であるが、
歴史の表舞台にその名を記されたのが、「前九年の役」というから驚きだ。
平安時代の奥州一帯を巻き込んだこの戦役で、鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)が
賊徒を征敗し、郷土鎮護のため御霊の宮をこの地に建立したが、賊徒の怨霊のたたりでこの多田野に
五穀が実らなかった。
困った村人たちはこの御霊を山上の石櫃に鎮祭し祈願したところ、作物が実るようになり、人々は
平穏に暮らすことができるようになったという。
それ以来、この御石を御霊櫃と崇めるようになり、峠を御霊櫃峠と呼ぶようになったという。
現在でも峠の中腹に「櫃石」と呼ばれる巨石があり、御霊櫃林道から数メートル歩けば、
その姿を見ることができるので、一度は見ておいてもいいだろう。
ところでこの峠は、南に三森峠があり、山頂付近は登山道となっていて北の額取山から三森峠まで
「奥の細道遊歩道」となっているはずなのだが、三森峠方面への遊歩道は途中で消えているようだ。
以前は旧三森峠頂上と繋がっていたのだが、 旧三森峠が廃道となったので行けないらしい。
辿る人も少なかったので、廃道化されたのかもしれない。
御霊櫃峠頂上へは、乗用車でも行くことができるが、狭隘な幅員なため離合に難儀する。
しかも、思いのほか車の通行量も多いので慎重な運転をお勧めする。
そのときの模様を撮影してきたので、参考にされたし。↓
【福島の峠】♯17 御霊櫃峠