俺とオートバイは今、兵庫にいる

2輪レースと写真が趣味のブログ
(千葉から兵庫に引っ越しました)

8年ぶりのもてぎ 1

2006年04月05日 01時30分00秒 | オートバイ
俺が最初にもてぎに行ったのは、まだもてぎができたてホヤホヤの頃。
そう、それは1998年、全日本の開幕戦だった。

そのころといえばGP250でまだ加藤大治郎、中野真矢、松戸直樹がトップ争いをしていた時代


2006/03/31 12:07 SIGMA 18-50mmF2.8 EX DC 18mm付近 ISO100 f11 1/500


最初の印象といえば、あくまでオーバル優先のサーキットだなということ。
なんせグランドスタンドと呼ばれる部分から普通のロードコースのストレートまで
オーバルのコースを挟んでいるため異様に遠い。
ましてやピットはその先だから、ピットで何をやっているかもさっぱり分からない。
だからグランドスタンドでみるお客はもちろん少ないわけで、
なんだかなあというわけだ。

そして日本で最新のサーキットということもあり、
最近の流行をふまえたコースレイアウトも特徴のひとつで
超がつくストップアンドゴー・・・。
ましてやセーフティエリアがたっぷりと取ってあるので
観客からコースまで遠い場所ばかり。

テレビで見るのも、生で見るのもあんまり面白くないサーキットなのだ。

昔のサーキットを知っている人間としては
昔のサーキットには面白いコーナー、迫力あるコーナーがたくさんあったように思う。
国内では鈴鹿、菅生、富士しかり。
海外ではスパ・フランコルシャン、ザルツブルクリンク、イモラなどなど。

そして「安全性」の名の元にそういった名物コーナーはどんどん改修されていった。
またレースカレンダーから開催そのものが消えていった。
事実、そういった見ていて迫力あるコーナーというのは裏を返せば「危険」という場合が多く、
実際にそのレイアウト、セーフティゾーンの狭さで命を落としたライダー、ドライバー・・・。
長いことレースを見ているとそういった話を何度も聞くことになってしまう。
もちろんもちろんコースそのものが原因ばかりではないわけだが。

現実にこれだけ最新のサーキットでも死亡事故は起きる。
サーキットとはそういうところだ。




2006/03/31 16:29 MINOLTA AF APO TELE 400mmF4.5G ISO100 f11 1/250

このもてぎのレース期間中にもライダーがひとり亡くなった・・・。
ST600の加藤直樹選手。
4月2日、日曜日の決勝レースでの事故。
伝え聞く話によると、転倒後に後続車と接触してしまったらしい。
他者と競い合うレースにおいてはある意味さけることの出来ないアクシデント。

悲しい。涙が出てくる。
こんな知らせは聞きたくない。気持ちが滅入ってしまう。
名前と顔を少しでも知っているライダーならなおさらだ。

ご冥福をお祈りしたい。