セブン&アイのNEWS RELEASE「セブン-イレブン全店舗の年間売上高 国内の小売業で初めて3兆円を突破」によると,国内セブン-イレブン全店舗の2011年3月から12年1月28日までの売上高合計が3兆円を突破した。同社は,15年度に世界での全店売上高を,現在の倍近い10兆円とする中期目標を立てている。この全世界年間売上高10兆円の目標を達成する際には,海外が国内を上回る見込みだという。
同社の日本を含む世界のセブン-イレブンhttp://www.sej.co.jp/の年間売上高は約6兆円で,今期で国内外の売り上げ比率がほぼ半々になった。セブンイレブンは日本を含め16カ国・地域で店舗を展開している。米子会社が商標などの使用を許可し、各国・地域の企業が独自に運営する方法で海外展開を進めてきた。10年度は約2600店,店舗数を増やした。
日本本社は05年に米社を完全子会社化。ただ、米社と各運営会社がライセンス契約する形態はそのままになっており、日本本社が出資・運営するのは北米のほか、北京など中国の一部都市の店舗にとどまっている。
今後,セブン―イレブン・ジャパンは、海外の「セブンイレブン」への店舗運営ノウハウの供与を本格化し,チェーン全体での収益底上げを狙う。
◆セブン-イレブンの海外戦略
セブン―イレブン・ジャパンは、海外の「セブンイレブン」への店舗運営ノウハウの供与を本格化する。
○インドネシアで10年間に1千店 地方で拡大
セブンイレブンは09年に同国1号店をオープン。中間層の若者を中心に人気が高まっている。11年の同国での売上高は,店舗増と1店舗当たりの売り上げ増が相まって前年比5倍超の4千億ルピアに拡大する見込み。
店舗数は今後10年間で1千店に拡大する。現地企業が2012年にもフランチャイズチェーン(FC)店の募集を開始。現在店舗のあるジャカルタ周辺だけでなく地方都市にも展開し,経済成長で急増する中間層の取り込みを狙う。
○韓国
韓国のセブンイレブンはロッテグループが8割出資するコリアセブン(ソウル市http://www.7-eleven.co.kr)が運営し、米子会社からライセンス供与を受けている。約5800店を展開、2011年の全店売上高は約1550億円。
これからは,日本のノウハウ導入でこれを倍増させる考え。また韓国の幹部候補生を毎年3人ずつ、日本本社の研修生として受け入れる。
激流 2012年 02月号 [雑誌] | |
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▼もくじ
特集 再編機運は横溢
2012年全予測
大手スーパー,コンビニエンスストア,百貨店,食品スーパー,ホームセンター,ドラッグストア,家電量販店,生協,通販,外食,卸売業 ,経済動向
●新春トップアンケート
スーパー,コンビニ24社の経営者に聞く2012年の行方
■■新春特別インタビュー
大高善興 ヨークベニマル社長
横尾 博 イオン専務執行役
新井良亮 東日本旅客鉄道副社長
堀切功章 キッコーマン食品社長
コンビニ 2012年 01月号 [雑誌] | |
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商業界 |
「月刊「コンビニ」12年1月特大号
」
【第1特集】 オーナーとSVの仕事に役立つ■2012年大予測
①経済:今年は嵐の前の静けさ、13年は恐慌状態50%
②ライフスタイル:単身ライフスタイルの転換期、買い方の変化にチャンス
③価格戦略:業態論にとらわれたタブーを外すことが鍵になる
④主婦囲い込み:20兆円スーパーマーケット市場の主力客を奪え
⑤安心・安全:食品放射性物質の新基準への準備を!
⑥接客強化:増える高齢単身者との新たな関係づくりが必要
⑦買物難民:コンビニが中心となり「生活の利便性」を提供せよ
⑧ヒット商品:コンビニでルイヴィトンを買う時代が到来!?
⑨小型SM:スーパーマーケット企業の新たな参入が増える
⑩複数店経営:多店舗化をサポートする制度の充実を
⑪雇用問題:厳しい取り立てが経営を圧迫し始める
⑫高齢者対応:シニア層に提供できる利便性を掘り起こせ
⑬狭商圏化
10年後に向け、人口2100人モデルを確立せよ