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伝説

2007年05月07日 | トッチー
【トッチー】

皆さん、ご無沙汰しております。
夢のようなGWも走馬灯のように過ぎ去ってしまい、またいつもどおりの1日が始まりました^^;;。Fukuさんは、山登りをしたようですが、皆さんはいかがお過ごしだったのでしょうか?

私は、前半には映画「バブル」を観まして、内容が全然理解できませんでした^^;;;;;。数日後、ニュースで「観た人が気分を悪くなった」と流れてましたが、私も少し気持ち悪くなりましたよ。あれって恐らく、あのシーンで菊池凛子の役に感情移入してしまい、耳が聞こえない状態で、酒や薬を飲んで、クラブのライトのフラッシュを浴びてる状況を自分自身で体感してしまい、気分が悪くなったんじゃないかと。私がそうでしたので。

後半は翌週のチケットを握り締めて東京ドームの巨人戦に行き、入れませんでした^^;;;;。5月5日のこどもの日だったもんで、最近では珍しくチケット完売、立見席のみの販売となっており、仕方なく、試合開始の後、近くの金券ショップで定価チケットを1枚のみ購入し、私は立ち見券で入り、空いてる席を探して座りました^^;;;;;;;;。

で、本題です。
昨日、久々に伊勢正三のLIVEを観に行ってきました。最近は、山本潤子や太田裕美や元ガロの大野真澄とコンサートをしている正ヤンにとっては、久しぶりのワンマンコンサート。ニューアルバム引っさげてのコンサートと言う訳でもなく、どんな曲をやるのかと楽しみに品川プリンスのステラボールというとこに行って来ました。客層はやはりおじさんおばさんばかり^^;;;;;。落ち着いた雰囲気で始まりました。

で、曲はと言うと、もう1975年から79年位の当時スーパーデュオを言われた【風】時代の曲が殆どでした。私にとってはそうれはもう懐かしいものばかり。で、正ヤンが「今日は旧い友達に電話をして、来てもらっている」というフリがあり、その人の名前を呼んだのですが、それが何と「クボヤン!」そう、元猫に在籍し、正ヤンと組んでスーパーデュオと言われた【風】のもう1人のメンバーである大久保一久じゃありませんか!で、折角だからとクボヤンをステージに上げしばらくおしゃべり。今は何と一般人として薬剤師をしているといいます。顔は多少老けましたが、相変わらずの童顔でした。ひとしきりおしゃべりをした後は、何と風のデビューシングルとなった「22才の別れ」と「アフタヌーン通り25」と言う曲をやりました。もう私にとっては涙モノのサプライズでした。もう30年弱振りです。

でも、そういう私はかぐや姫も風もリアルタイムでは、見てませんので殆ど伝説のグループと化していました。それが、この歳になって観れるなんて幸せです。今後については、とりあえず正ヤンの夏のイベント山梨の「べるが」でのコンサートに呼んで、再び風を再結成するようです。これを機にまた活動を再開して欲しいものです。もう、昨日の興奮が覚めやらない私でどうも「ついまつぇーん^^;;;;」。

【Fuku】

おおっと、トッチーさん、ゴブでした。一箇所だけ突っ込ませてもらうと、「バブル」じゃなくて「バベル」ね。"バブル"だと青田だから(^^;;;。


今週の一枚:「黄色い涙」オリジナル・サウンドトラック 2007

2007年05月07日 | Fuku-music
【Fuku】

このコーナーでは珍しい今のアイドルもの、とか思われるでしょうが、"嵐"の5人はまあ置いといて、このGW中に映画を見たら、非常に音楽が素晴らしく即手に入れた一枚です。

人気絶頂のジャニーズ系アイドルグループ"嵐"の5人が出演した映画「黄色い涙」のサントラ盤、音楽担当は一部では非常に高く評価されているネオアコ系の新進気鋭のグループ"SAKEROCK"、昭和38年という映画の舞台とこの映画のテーマである甘くてほろ苦い青春の思い出に良く似合ったアコースティックなユルイメロディーは秀逸でした。

さて、この「黄色い涙」ですが、ご存知の方も多いと思うけど、昭和を代表する抒情派漫画の第一人者"永島慎二"氏の代表作である黄色い涙シリーズ「若者たち」を、もともとはNHKでドラマ化したものがベースとなっており、その昭和49年の年末に銀河テレビ小説で放映されたドラマ「黄色い涙」を見た当時14歳だった映画監督の犬童一心氏が、いつかは絶対に映画化すると心に誓ったほど大きな影響を受けて、それから33年後の今年、ついに映画として甦った曰く因縁付きの作品です。

でっ、ご察しのとおり、私もそのNHKのテレビドラマ版を犬童監督と同じく見ていたのですが、今から見れば陳腐な表現ですが、"青春期に誰しもが経験する夢と自由を謳歌できる喜びとその反動となる挫折"を、東京オリンピック、高度経済成長期を迎える前の昭和38年の阿佐ヶ谷を舞台に、非常に丁寧にその登場人物5人の若者の心象風景を見事に切り取って表現した作品で、当時高校生だった人間には、その描く日常が一種の憧れを抱くわくわくするような未知の世界に見えて、心深く印象に残った作品で、詩人佐藤春夫の詩に小椋佳が曲をつけたテーマ曲共々、今になってもまだその名場面の数々が目に浮かぶほどの自分にとっての名作ドラマの一つでした。

今回、犬童版の映画本編を見て、オリジナルドラマと同じく今や大御所の脚本家となった市川森一氏(テレビドラマ版はデビュー作)が新たに書いたシナリオ(NHKテレビドラマ版を克明に再現しています)と、意外とも思える嵐の面々の熱演、そして、この作品を情感を盛り上げる役割を着実に果たしたSAKEROCKの音楽、なによりも14歳当時に受けた鮮烈な印象をそのまま33年後の今日にスクリーンにぶつけてみせた犬童監督の情熱が非常に上手く融合されて素晴らしい作品を世に出してくれたと感じました。

テレビ版では森本レオが演じた主人公村岡栄介を、今回は演技力には折り紙つきの二宮和也クンが演じ、視線やセリフの合間の間のとり方と表情が素晴らしく感心したのを初め、画家志望のちょっと弱気な青年下川圭(テレビでは下條アトム)を演じた大野クンと歌手志望の井上章一(テレビでは長澄修)をヘタウマ歌唱付きで熱演した相葉くんの巧みな演技力にも驚きました。

昭和38年の阿佐ヶ谷の商店街やパチンコ屋に大衆食堂、当時の大宮駅、新宿歌舞伎町のキャバレー、そして4人が共同生活をしたアパートの中にある小物の数々に至るまで、時代考証正しく非常に丁寧に再現し、また当時のファッションや風俗までも丁寧に再現しており、ジャニーズ系の映画としては地味なテーマを扱っていて、アイドルを起用した割には商業的なヒットには結びつかないかもしれないけど、地道に丁寧に作られた日本映画として評価されて良い作品だと思います。

SAKEROCKが奏でるフラットマンドリンやギターのせつない音色とユルイ雰囲気を盛り上げるトロンボーンのこれまたユルイ絡み方は絶妙で、またこのサントラ盤には、嵐本人達が歌うテーマ曲「涙の流れ星」、劇中歌「もどり雨」も収録されており、イタない昭和の青春歌謡の雰囲気が良く出ていてこれまた映画を盛り上げる絶妙なスパイスとして利いています。


「黄色い涙」オリジナル・サウンドトラック
演奏:SAKEROCK、歌唱:嵐
JACA-5054、J Storm Inc. 2007