朝食前に、宿周辺を散歩します。
雫石川にかかる御所湖がすぐ近くにあります。
湖畔沿いにちょっとした広場のような公園があります。
上の写真のように、舞台らしきものもありました。
左の写真は、つなぎ大橋です。
橋の下流側に行くと、シオン像があります。
シオンとは、紫苑菊からつけられたとのことで、雫石川をせき止め人造湖の御所湖が作られたことを記念し、制作されたものとのこと。
つなぎ温泉の象徴のようにもいわれ、観光協会のホームページにも掲載されていましたが、説明はみあたりませんでした。
地元 盛岡では、みちのく3大 湖の彫刻としているそうです。
残りの2つは、田沢湖の「たつこ像」、十和田湖畔の「乙女の像」(高村光太郎作)だそうで。
ただし、田沢湖、十和田湖ではそういう言い方をしていないらしいのですが・・・。
作者は、田沢湖のたつこ像と同じ舟越保武氏。
ほかに浦安市文化会館、横須賀市自然・人文博物館、神戸三宮にもあるとか。
三宮のものは、裸婦像っぽくみえますけど。
こちらは、薄衣の着衣という雰囲気ですかね。
紫苑菊とは、菊科の多年草。よく見かけるハルジオンも春紫苑からきているようですが、科は違うようです。
別名を鬼の醜草(オニノコシクサ)、十五夜草。
日本にも自生していたようですが、現在は、環境省のレッドリストに載っているとか。
今昔物語にも登場し、親を亡くした2人の息子の兄は悲しみを忘れる「忘れ草(萱草)」を、弟は「思い草(紫苑)」を墓に植えて毎日墓参した。兄は次第に墓参りをしなくなるが、弟は墓参りを欠かさなかった。墓を守る鬼は弟の孝心に感じいった」という話があるとか。
舟越氏は、この植物にどんな思いを抱いて、この少女像を作ったのでしょうね。
ここの像の表情は、端然とした感じではありますが。
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