江戸時代の武士・鈴木正三は、42歳で出家した曹洞宗の僧でした。
『反故集』は彼の没後、その遺稿を弟子が編纂したものと言われています。
この『反故集』に『十戒を持って天上に生ずる事、最も分明也』とあります。
十戒とは“不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒・不塗飾香鬘・
不歌舞観聴・不坐高広大牀・不非時食・不蓄金銀宝”のことです。
その中のひとつ『不殺生』、生き物を殺さない。
当たり前のようですが、我々は生きるための食物連鎖をしています。
でも、殺めるのはそういった最低限にし、様々な生き物に感謝しましょう。
近頃のニュースでは、殺人事件などをよく見かけます。
どうか『不殺生』の気持ちを、世の皆さんが思い出してほしいものですね。