世間知らず

毎日のやられっぷりを書いていこうかなと・・・

銃撃のこと

2007-04-18 | ニュース
ひどい事件です。

米大学銃乱射事件 死者32人、犯人は自殺 米国史上最悪の銃器犯罪に(産経新聞) - goo ニュース
 米東部バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大での銃乱射事件で、同大のスティーガー学長は16日、学生ら計32人が殺害されたことを明らかにした。犯人とみられる男は学内で自殺。中国人留学生との情報もある。米犯罪史上最も多い犠牲者を出した銃撃事件となり、全米に大きな衝撃が走った。
 調べでは、最初の銃撃は16日午前7時15分(日本時間同日午後8時15分)ごろ、学生895人が生活する寄宿舎ウエストアンブラー・ジョンストンホールで発生。この約2時間半後に2度目の銃撃が約800メートル離れた工学系の教室棟ノリスホールで起きた。
 大学などによると、寄宿舎での死者は2人で、2度目の銃撃で始業時間を迎えていた教室内の学生ら30人が死亡した。このほか負傷した29人が病院に収容された。
 米捜査当局は「2つの事件は同一犯による単独犯行」との見方を固めているが、大学関係者は「寄宿舎での発砲は学生同士のいさかいが原因と思った」と説明。その上で、スティーガー学長は「最初の発砲と教室内の2度目の銃撃は、別人の可能性がある」との考えを示した。
 米メディアなどによると、教室に侵入した男は身長約180センチで海兵隊の帽子をかぶっていた。拳銃2丁を所持しており、講義中の教授を撃ち、教室の扉を施錠。終始無言で弾倉を慣れた手つきで交換していたという。
 一方、最初の事件後、構内封鎖などの措置をとらなかった理由について、同学長は「新たな事件が起こるとは誰も思い至らなかった」と強調。大学が学生らに銃撃事件の発生を電子メールで伝えたのは、最初の銃撃から2時間以上もたってからだった。同大学では、今月に入って爆破予告が複数寄せられており、捜査当局が今回の銃撃との関係も調べている。


大学の対応や警察の不手際にも批判があるようですが…こういう人がとるであろう行動を予想する、理解するなんてことは不可能に思えるのは、ちょっと役人的???

アメリカでの銃規制の動きはこれで強まるでしょうか?

今回の事件を契機に、銃規制を求める世論が高まる可能性はあります。実際、銃による殺人などが増加した80年代後半から90年代にかけては特に強まり、94年には「ブレイディ拳銃管理法」が制定されたりもしています。

一方、日本やイギリスでは銃は『公共の安全を脅かす』『死傷事件を起こす』ものであるという考え方であるのに対し、アメリカでは『自己防衛のため』の武器であるという認識があります。『相手が持っている』『相手が強い』ということが前提であり、それに対抗するには自分が銃を保有することが必要である、ということです。

また、NRAやGOAのような強力なロビー団体の影響も忘れてはならないでしょう。政治家にとってこの団体のご機嫌を損ねることは得策ではありませんから、規制に腰が引けるのは容易に想像できます。

所有を禁止して不法に所持する人を増やすよりは、どれだけ簡単であっても何か手続きがあるにこしたことはありません。銃を手にすることで得られる『安心』が実際に本当に必要な人たちも大勢いるだろうと思いますし、アメリカではきっと今の規制で十分なんだと思います。

犯人が韓国人留学生ということもあって、この殺人事件の影響はおそらくは銃規制というよりは、先に書いた警察や大学の対応、もしかすると留学や留学生に関することへとむかうかもしれません。
容疑者は韓国人学生 女子学生の居場所聞く 乱射事件(朝日新聞) - goo ニュース
 チャールズ・スティーガー学長は17日、CNNなどとのインタビューで、死亡した容疑者は大学の学生寮に住むアジア系の学生だと話した。AP通信は、警察当局の話として、同大学の学生で韓国出身のチョ・スンヒ容疑者(23)だと述べた。

アメリカ人全員が『人を殺すのは人であって銃ではない』ということに銃で撃たれてから気がつくのだとしたら、気がつくまでにはまだまだ時間がかかると思われます。

と、そんなことを書いていたら、今度はこんなニュースが。

伊藤長崎市長、銃撃され重体 容疑者、殺すつもりだった(朝日新聞) - goo ニュース
 17日午後7時50分ごろ、長崎市の伊藤一長(いとう・いっちょう)市長(61)が、JR長崎駅前にある同市大黒町の選挙事務所前の歩道で、短銃を持って待ち伏せしていた男に背後から数発撃たれた。伊藤市長は長崎大学病院に運ばれたが、意識不明の重体。長崎県警は市長を撃った男を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕するとともに、男が所持していた短銃1丁を押収した。長崎市では90年1月、当時市長だった本島等氏(85)が長崎市役所玄関前で右翼団体の男に短銃で撃たれ、重傷を負う事件があった。
 逮捕されたのは、長崎市風頭町、指定暴力団山口組系「水心会」会長代行、城尾哲弥容疑者(59)。調べに対し「伊藤市長を狙った。殺すつもりだった」と容疑を認めているという。県警は背景や動機などを追及しているが、市発注工事の入札などに絡んで市長との間に以前からトラブルがあったという情報もある。


どんな理由であれ、自分の思い通りにならないからといって、相手に、あるいは関係のない第三者に暴力を振るうということがどれだけ卑劣なことなのか。今まで教える機会がなかったとは思いたくありませんし、もう手遅れだとも思いたくありません。
少なくとも日本では。

亡くなられたすべての方のご冥福を祈るとともに、ケガされたすべての方の一日も早い回復を心から願ってます。

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