名刺のこと

別に営業職ってわけじゃないのですが、きょうじゅはたくさん名刺を使います。
今までは業者さんに頼んでいたのですが、去年くらいから自分で（というかもちろん秘書がですが）作成しています。

先日まで使っていた名刺は厚さが0.25mmの用紙に印刷していました。

Rさん。僕ね、これ厚いと思うんだけどどうかな？？
そうですね…その用紙、選んだのきょうじゅですけど…厚いと不便ですか？？？

だって、ほら、名刺入れのサイズは変わらないわけじゃない？
そうですね…つまりは薄いほうがたくさん持ち歩けると、そういうことですね。

だから薄いやつにして、お願い。
ハイ、わかりました。でも、用紙が…A4のしかないかも…

名刺の用紙（PC用）はいろいろありますが、ほとんどがA4サイズの紙に8枚か10枚の名刺が出来上がるようになっています。今はきれいなミシン目がついていて、何も気になるようなことはありませんが、以前は毛羽立ったりしていたようで、きょうじゅはあまりよい印象がないようです。

じゃ、とりあえず試してみて。気に入らなかったらまた考える。だってもう4枚しかないんだもん。
き、きょうじゅ…次からはもっとたくさん余ってるうちに相談いただけますか？？今日、お客様がいらっしゃるのでは？？？

うん。だから、なくなると思うんだ。ま、年末年始は使わないと思うけどね。でも、早くね！
き、きょうじゅ…デザインが今までのと同じなら何とかなると思いますが…。

慌てて用紙を購入。デザインは以前のと同じので我慢してもらいます。文字は『正楷書体Pro』と『Frugal Sans』だったかな？日本語と英語の両面です。
試しに印刷してみたら、なかなかいい出来です。よかったよかった。
でも、なぜか予定より2mm左にずれて印刷されます。ま、2mmだし、大丈夫だと思ったのですが…

これさぁ…真ん中が真ん中じゃないよね？？？
ぎくっ…やっぱりわかりますか、きょうじゅ…。ハイ、おっしゃるとおりです、直します。

ところが、印刷のずれはなかなか直りません。ずれてるテスト印刷はきょうじゅに見つかる前にシュレッダーしてどんどん証拠隠滅。でも、秘書がプリンターと格闘している間にも、きょうじゅの名刺は一枚また一枚となくなっていきます。最後の一枚がなくなったらきっと秘書はクビなんだ…最後の一枚と一緒に秘書もどっかに行っちゃうんだ…。悲壮感が漂ってきます。

そして一時間後。

印刷できた？？？
ハ、ハイ、今から印刷します。

見切り発車するきょうじゅ秘書。一枚目、やっぱり失敗。
貴重な紙なのに…しかし、何事もなかったかのように、証拠隠滅。

そして二枚目。そこで奇跡が起きました。

あ、すごい！！本当に普通の名刺だ。
そ、そりゃそうですよ…。

初めての成功です！きょうじゅ秘書快挙です！
でも、ここで驚いたり喜んだりしていては、今までの失敗がばれます。
平常心、平常心とつぶやきながら、震える手で一枚一枚を切り離していきます。

きれいに出来上がるんだねぇ。これで安心だよ。よかったよかった。
本当に。

きょうじゅ秘書もクビにならずにすみそうです。

Rさんにしては会心の出来だね！！！
ハ、ハイ…（ん？？？）

だってRさん、こういうの苦手でしょ？？
こういうの、というのは…？？？

さっきまであんなにずれてたのにね！！！
や、やっぱり気がついてましたか…きょうじゅ…。

でも、ちゃんとできたもん。

こうしてまた一歩、カリスマ秘書への怪談階段を上ったのでした。
続く。