あちこち散歩みち

近畿圏内を小さくあちこち歩き・たまに寺社めぐり・日々のとりとめない暮らしなどを書いています

「徒然草絵巻」

2018年05月15日 | 

鎌倉時代末期に兼好法師によって著された『徒然草』

江戸時代になって、注釈書などが普及して

一気に幅広い読者層がひろがりました。

 

江戸初期の注釈書の刊行で章段番号もつけられました。

サントリー美術館が所蔵する「徒然草絵巻」を絵画化したのは、

絵師・海北友雪(かいほうゆうせつ)《1598~1677年》です。

 

海北友雪はほぼすべての章段の〈徒然絵〉を描きました。

248図の絵で構成された、「徒然草絵巻」の決定版とも言うべき

唯一無二の作品です。

 

 

 

 

この友雪は、将軍家光の乳母春日局(1579~1643)の庇護を受けて

苦境からの転機を迎えたそうです。

 

絵巻でながめるのは、当時の様子がよく分かり、

見ているだけで楽しくなります。

注釈書なしでは読めない古典も、このような繊細な絵巻絵なら

ワクワクしながら読めます。

 

ところどころに兼好法師の姿が描かれているのもユーモアがあって

ほほえましいです。

 

 

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