実家の父は、お酒飲みのほうだったから、甘いものは苦手だ。
唯一、美味しいと言って食べたのが、「ミルクレープ」だ。
実家の最寄り駅のそばに、ドトールがあった。
そこの、ミルクレープがお気に入りだった。
すごく、大きくて、いつも、私と半分こ。
残りのケーキは、ラップに包み冷蔵庫へ。
65歳で女房(私の母)と死に別れ、一人暮らしは、さぞ、寂しかったことだろう。
暇を見つけては、顔を見に来ていたけれど、婚家先の主人の両親も居ることだし…。
義父母はお鷹揚な人だったから、うるさいことは言わなかったが、そこは嫁の身。
私なりに気を遣い、実家の父には寂しい思いをさせてしまった…。
先日、久しぶりにドトールの「ミルクレープ」を購入。
うん~? 小さい。 すごく小さい!
父と半分こしたのと同じくらいの量だ。
子供ではあるまいし、ケーキが小さく見えると言うのではないようだ。
確実に、ケーキ自体が小さくなっている。
これも時代なのか…。
母と言えばすき焼き弁当。
私は…。
息子たちは、いったい、何を思い出すことだろう…。