お若い方々は知らないだろうな…。😊( ^)o(^ )
江戸時代も盛んに遊ばれていた、絵札のカード遊びのことだ。
猪は子孫繁栄。
鹿は幸運や俸禄の象徴。
蝶は円満な結婚生活の象徴。
それらすべてを揃えた「猪鹿蝶」は、とても縁起の良いことなのだ。
大昔、私の通ってる中学校は、浅草も学区地域に含まれていた。
親の職業は、商家、職人、サラリーマン…と、種々雑多だったが、その中に、ちょっと異例な職種の家もあった。
職業と言えるのかどうか…。
侠客…が、友人のお父さんの職業だった。
子分衆も大勢いて、彼女は、お嬢さんとして、彼らから、あがめられ、大事にされていたようだった。
勿論、彼女の友人である私も、大事に接してもらい、ちょっと面映ゆかった。😊( ^)o(^ )
ある日、遊びに行ったとき、花札を教わったのだ。
ルールも何も知らなかったけれど、3種がそろえばラッキーだと言うことで、夢中になって、遊んだ…。
夕方近くになると、子分衆の誰かが、私を自宅まで送ってくれた。
堅気のお嬢さんを一人で帰すわけにはいかない…と。
家に着くと、父はぎょろッとした眼で、私を見た。
取り立てて、叱られはしなかったけれど、子供心に、異質な世界なんだ…ということが分かったような気がした。
その後、彼女とは、なんとなく疎遠になり…。
学校にも来なくなった。
時たま、あの異様に興奮した時のことが思い出される。
彼女も、80歳を超えて、いいおばあちゃんになっていることだろう…。
どうしてるかな…。