里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

流れ星を祀ってある?星尾神社

2011年09月17日 | 神 仏
岡山県井原市の北部に、“星の郷”美星町という町がある。
美星町の名前は、町内に源流を持つ山川と田川から一文字ずつ取って名付けられ、
星田川の名前は、その昔“三つの流れ星が田に落ちた”と言う伝聞から名づけられたと言う。
美星町では、この伝説と美しい自然を元に『創星課』を設置し、全国的にも珍しい
美星町光害防止条例』等を制定して、星を中心とした町興しを行っているそうだ。

そこで、面白そうなので、その流れ星が祀ってあるらしい星尾神社を訪ねてみた。
鳥居の前に掲げられている神社の由緒を読むと、
『順徳天皇(在位:鎌倉時代1219~1221年)の御代に、流れ星が水田に落下し、それを
 小祠に祀って“明神様”として厚く信仰した。
 それから約100年後、重病を患った豪族妹尾氏が28宿の内の“”と“”を夢に見て
 以来快方に向かった事から、明神の加護・ご神徳を深く感じて1324年に宮社を建立し
 “星尾大明神”として祀った』
のだそうだ。

神社はこじんまりとした造りだったが、祀ってあるらしい“流れ星”は見る事が出来ず、本当に隕石が祀ってあるのかどうか見たかったのに残念だった!
それにしても、28宿の内の“”はうみへび座のα星を、“”はさそり座ミュー星を指すらしいが、鎌倉時代の地方豪族が星座の知識まであったとは驚いた。

この神社を訪れたもう一つの目的は、本殿周辺の社叢に自生しているチトセカズラ
偵察だ。
例年7月中旬にオレンジ色の花をつけるそうで、今は緑色の実しかつけていなかったが、来年は是非花を見に来るとしよう。

チトセカズラ、千歳葛( マチン科、ホウライカズラ属 )
中国地方の山地で、常緑樹林下で自生する常緑木本性のツル植物。
葉は対生し、長さ約8cmの先が尖った長楕円形で、暗い場所に育つものは白い紋様が入り、日当たりが良い場所で育つものは全て緑色。
花期は7月上旬頃で、葉腋から集散花序を出し3~10個の花をつける。
花は、橙色で径が1cm、花弁は5枚で、雄しべは5本、中央に雌しべが突き出ている。
秋になると、直径約8mmの球形の実が朱赤色に熟す。


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