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里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

帝釈峡のハンザキ

2007年03月26日 | 動 物
先週金曜日に草間へ行ったのには、実は別の訳もあった。
3月24日が娘婿の誕生日で、かねてから見たいと言っていたオオサンショウウオ
のせめて写真だけでもプレゼントしようと思って(←山行の言い訳)満奇洞を目指
して行ったものだ。
所が、カルスト山荘で尋ねると 「この辺りには居ない!」 と言う。 どうやら
私の勘違いだったらしい。

そこで、急遽東城へとって返し、イザ撮影とカメラを構えたものの水槽は汚れてい
て見え難い上に、全く動かない!
私の町の出身の井伏鱒二さんの短編に“山椒魚”があり、
「棲家でのんびり暮らすうちに大きくなり過ぎて出られなくなってしまい、嘆いて
 いる所へ蛙が迷い込んで来る…」
と言うような話だったと思うが、兎に角それほど動かざる事山の如しなのだ。

このオオサンショウウオ、岐阜県以西に住んでいる日本固有種で世界最大の両生類
と言われ、生きている化石とも言われている。
名前の由来は、
身体が半分に裂けても生きているからハンザキ、口が大きく身体が半分に裂けて見
える事からハンザケと呼び、昔貴重な蛋白源として利用していた時、捌くと山椒の香
りがするので大山椒魚の名前がついたと言う説もあると言う。

夜行性で動きは遅いが、一旦くわえた獲物は殆ど離さないと言うし、小型の魚を1
日に1匹食べる程度で大きなものは1m以上になると言うから、省エネで効率が良
いのは間違いないらしい。
この帝釈峡の親分は1m近い(?)大物で、1952年に特別天然記念物に指定さ
れる前から飼っていたと思われるので、55歳を越えている筈だ。

ともあれ、この不思議な生き物、現物を見なければその迫力は伝わって来ないの
で、次の機会には是非この超弩級の“イモリ”を見せてあげようと思う。


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