里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ジョチュウギクの実生、発芽2週間後

2012年06月30日 | 山野草の繁殖
昔、瀬戸内海沿岸でジョチュウギクを沢山栽培していて、5月になると一面に白い花を咲かせていたものだが、現在広島県では尾道市因島などで観光用に栽培されているだけになってしまった。
嘗て殺虫剤の原料として使われていたが、その後、化学合成が出来るようになった為に栽培を止めてしまったからなのだそうだ。

何だか昔が懐かしくなったので、ヤフオクで種を買い、出品者の「育て方」を参考にして実生を試みる事にした。
H24.6.1、種の春化処理。

1.小さなビニール袋へ、種と少量の土を入れ
  て少し湿らせる。
2.ビニール袋を冷蔵庫(~4℃)に1週間程度
  保管(春化処理)する。
H24.6.8、播種。

3.その後、予め土を入れたポット等の上に、
  うすく広げるように播種する。
  発芽率は低い(約10~20%)が、発芽後
  は強健で新芽は戸外で越冬する。
4.翌春、暖かくなると一気に生長を始める
  が、開花迄にはもう1回冬越しが必要。
H24.6.15、発芽。

播種して1週間だが早くも発芽を開始した。
「発芽率は低い」との事であったが、種の量が多かった事もあり沢山発芽している。

双葉の両端までの長さは約1cmだ。
H24.6.30、発芽2週間後。

本葉2枚が出てきた。
本葉には深い切れ込みがあり、2枚の両端までの長さは約2cmだ。

ジョチュウギク、除虫菊(キク科、ヨモギギク属)和名:シロバナムシヨケギク 
地中海・中央アジア原産の多年草。
日本へは、和歌山県出身の上山英一郎が明治19年にアメリカから種子を入手して
渦巻き型の蚊取り線香を発明し、「金鳥」の名前で売り出したのに伴い和歌山県や
広島県、香川県、北海道などの各地で栽培を奨励した。
花期は5月上旬~中旬。 花の子房に殺虫成分ピレトリンが多く含まれている。



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