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怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

食は友人に頼るのもいい

2013年02月25日 | 近隣の人たち
念願のマイホームを購入した中国人夫妻に招かれた。
郊外の閑静な集落だが、徒歩でスーパーマーケットに買い物に行くことができ、市内へのバスも頻繁に運行されている地域だ。
到着すると、さっそく共同作業で食事作りを開始。
  
夫人はあらかじめこねて寝かせてあった生地を伸ばし、旦那さんは同じくあらかじめ作っておいた具を包む。
そう、餃子作りだ!
今年の旧正月は餃子をいただくことができなかったと嘆いていた私、旧正月のお祝いが終了する間際の日にこうして偶然食べるチャンスがやってきた!
  
私も包む作業に参加した。手作りの皮は日本の市販のものと違い、包み方のコツに違いがある。
もう、何度もドイツ生活で本場餃子を作っているので私には楽勝さ!
  
つけだれの基本は酢と醤油。この家庭では砂糖少々とにんにくをつぶしたものも入れる。甘い餃子なんて、とウチのさくらんぼ餃子を思い出してしまうぞ。いや違う、この砂糖入りつけだれと餃子、おいしかった!
酢は黒酢だ。中国からの製品でなく、こちらで普通に売られているバルサミコ酢も非常に良く合う。
昆布を軽く煮たものも添えられていた。この昆布について話題になった。

昆布の中国語の言い方は、日本人にはすぐ覚えられる。「海帯」だ。発音は「ハイダイ」。「ダ」にアクセントをつけると中国語っぽくなる。
海にうねうねしている帯状の物体、ってことで日本語母語者にはいっぺんに覚えられて忘れられない単語ではなかろうか。
ちなみに、写真の昆布、もらっちゃった。

彼らがなぜ、日本人の私を家に招いたのか実際のところ非常に警戒していた。2年半ほど前にとても親しくしているほかの中国人宅で出会ったのだが、その後はほとんどお互い連絡をすることも無く、いきなり、私だけ招待されたからだ。
「領土問題」「戦後処理問題」などぐるぐる頭に回り、敵陣に乗り込んだら最後、戻って来れないかも、とまで想像した私。
食事をしながらの会話で疑問は簡単に解けた。
買った中古住宅の改修に夢中になっている彼らが熱心に観ているこの番組。
「大改造劇的ビフォーアフター」
中国語字幕が付いているものの、細かい生活習慣による材料の好みとか表示されている価格の価値などわからない点がたくさんあったらしい。
ネットでこの番組を観ながら、質問の嵐だった。二人はこの番組を絶賛。「とても参考になる」って。
とういうわけで、単に私を日本番組の解説のために必要としたのだ。ほっとした、のは書くまでも無い。
っていうか、そんなに警戒する必要ももともとなかった?私が神経質すぎか。だからだんだん痩せてくるのか?


以下はその翌日、台湾人宅にて。庭の雪の中に保存していたマグロ。
  
「切り身で買いたかったのだけど、だめだったのよ~」と彼女。
私が来る、ということで魚をご馳走しようと奮発したのだ。奮発しすぎだっ!!
こんな大きい魚を日本の生活でもさばいたことがないぞ私。彼女も経験ゼロだ。お互い海産物を多く食べる環境にいたのに、丸ごとの魚にはおろおろするとは情けない。
きゃあきゃあと叫びながらきりさばいた。
りす「なんだか、殺人しているみたい!」
台湾人「これはもう死んでいるから殺人じゃあないよ!」
りす「じゃあ、遺体を隠すためばらばらにしているの」
台湾人「あはははー」
と、内蔵を出したり、でっかい中国包丁で頭を思いっきり切り落としたり、血まみれになりながら楽しんだ。
写真右、あまり上手じゃあないけど、一応どうにかなった。
  
日本統治時代に彼女の祖父母さんたちは日本の食文化に影響を受けたそうで、甘辛い味には彼女も親しみがあるのだとか。
醤油、オイスターソース、砂糖を混ぜ、焼きあがった魚にかけて軽く煮立てた。

はい、できあがり。私が持参したおにぎりと一緒にいただいた。おいしかった~。
彼女のドイツ人の旦那さんと小学生の息子さんはこうした魚料理は一切ダメなのだそう。あ、それはウチも同じだ。
ダンナと息子、じゃあなくて義両親と夫、という家族構成の違いだけ。
とうわけで、大量にまだこのマグロらしき魚のぶつ切りが残った。私は四分の一を持って帰り、
義母に気兼ねしながら竜田揚げ風に仕上げた。一人で平らげなくてはならない。
彼女は、あの残り半分を再び雪の中に埋めていた。さて、いつまで保存できるだろう~

そういうわけで、二日連続で久々にぜいたくな食事を満悦した私。
これを書いている今日、昼食は再び悲惨なドイツ料理。キャベツの酢漬けをクミンと煮たものとか、ハムの親戚を焼いたのとか、脂ぎったスープとか・・・・
さて、今週も体重減らないようちゃんと食べよう~




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ヨーロッパ生活情報ではないな、このブログ・・・

モンゴル正月2013年

2013年02月16日 | 近隣の人たち
今年も招かれたモンゴル正月のお祝い。
中国とそれに倣う暦を使っている国々の正月とモンゴルのそれは微妙に違うらしく、今年は中国正月が2月10日なのに対し、モンゴル正月は2月12日だった。
過去記事にもモンゴル正月の食卓がある。 モンゴル正月inドイツ、2011年2月12日記事
    

いくつかの代表料理を今回も撮影。
肉まんは、他のいろいろなアジアの国々の人々が作ったものと比較すると、これはかなり素朴な味だ。
同じ料理でも気候が寒冷で植物が育ちにくい地域と、温暖でふんだんに食材が育つ環境の違いが出るものだ、とつくづく感動する。


さて、今回面白かったのはこの品の登場。 チンギスビール
この写真の商品はドイツで生産されているのだが、モンゴルが本家本元でドイツはそのライセンスを取得して製造販売しているそうだ。
Chinggis Mongolian Lager
330ミリリットルなので、私もらくらく1本飲みきることができた。2ユーロ近くするのでドイツでは高級品!
    
↑左は牛乳茶。紅茶ならともかく緑茶の風味の熱いお茶だ、最初は違和感いっぱいだったものだ。牛乳メシやヨーグルトメシで鍛えられている私には楽勝さ。(もっともヨーグルトメシは来週挑戦予定でまだ本格的に食べていない)
  
プロの音楽家の演奏を食卓で聴くことができる幸せ。
    
↑これは羊の骨のすごろく。招かれたドイツ人と私の6人で争った。骨を並べたり駒、さいころにして使う。
それぞれの骨の四方の面が微妙に違い、それをすぐに見分けるのは至難の業だ。
どういうわけか、私は一番初めに上がってしまい、1位の賞品を手に入れることとなった
モンゴル史、英文書!
最近「一緒に英会話をやらないか」と誘われることが多いのだが、断り続けている。
ドイツ語学習で精一杯の毎日だ。これ以上言語を学べるかっ、と思うのだが、英語も読み書き能力は鍛えておかないと困ることが起こるこの頃だ。
仕方がない、この本で勉強するか、英語とモンゴル史。はあぁぁぁ~



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ドイツの多民族国家ぶりに感動してもらいたい私。

新年快楽

2013年02月10日 | 近隣の人たち
日中関係が思わしくないので今年の春節は台湾人と過ごすことにした。
左、クリックすると拡大。ドイツ在住の台湾人音楽家によるコンサートのちらしだ。旧暦の大晦日コンサートだ。
近所の台湾人家族と隣町のドイツ人と私、総勢5人で割引乗車券を使って少々遠方まで聴きに行った。
その遠方の街はウチの田舎町よりずっと華やかできれいだった。



うほほ~、夫が危ないから行ってはいけないと私に禁止しているミュンヘンさっ。ちゃんと義両親には行き先を告げたのでご安心を!

数時間街中をぶらぶらした後、コンサート会場へ。

聴きにに集まった人々はドイツ人らしき人々と台湾人らしき人々半分づつくらいだった。
  
演奏後の撮影はOKか。台湾先住民族の民謡も演奏された。モンゴル音楽とよく似ている。モンゴル音楽は日本音楽とも似ている。ってことで、東洋の音楽はどれも共通した要素があるってことか?
コンサートは22時近くに終了なので、遠い私の集落へ深夜に帰るのは少々危険と判断し、私は友人宅に一泊することにしていた。
事前に夫に恐る恐る外泊許可を申請したのだが、あっさり「いいよっ」と承諾したので驚いたぞ。
さて、旧暦の元旦2013年2月10日、台湾人友人宅での朝食。
粉を卵と水で溶き、刻んだねぎを少々散らした中華風パンケーキ。彼女のオリジナルだとか。本物はかなり手間がかかるらしい。料理を少々面倒に感じている彼女の工夫らしいが、結構おいしかった。茶色いのはオイスターソース。

昼食にも招かれていたので、そのまま居続けた。鍋料理だっ!
二年前に中国人宅で食べたものを思い出し、少々胃にきついことを伝えたのだが「あ、それはきっと四川風よ、ウチのは違うから大丈夫」と。二年前の中国鍋料理の記事はこちら2011年1月3日
  
二年前の鍋とはまるで違い、食べやすかった。いや、前のもおいしかったけれど!
近所のドイツ人子供も乱入してきて一緒に箸で食べていた。いいなぁ、近所だと突撃でおいしいものを食べられるぞっ
久しぶりにたっぷりの加熱した野菜を摂取できたのが嬉しかった。義母料理は野菜の使用量がとても少ないように感じる。

そういうわけで、世界中の旧正月を祝う人々の皆さん、あけましておめでとうございます。

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春節がテーマなのにヨーロッパのブログランキングなんて・・・ま、いいかっ



とうとうウチにも来た煙突掃除人

2013年01月16日 | 近隣の人たち

確かこの写真の撮影は去年の10月下旬か11月上旬だったと思う。
普段、煙突の手入れを自分たちでする義両親なのだが、このときは何か手におえない問題でもあったのか、煙突掃除人がやってきたのだ。
りす部屋でいつものようにおとなしく過ごしていた私は炭の香ばしい香りがしてくるのを訝しく思い、部屋を出て観察した。
義父と若いおじさん(お兄さん、と表現するにはちょっと微妙)がなにやら話し合っている。
見たことのない男性の服装と道具を見て「あっ、煙突掃除人?!」と胸が高鳴った。
作業はすぐに終わったらしく、彼が帰ろうとするところであわててカメラを自室に取りにいった私。
すでに車に乗り込んでいる彼を捕まえた。
「記念撮影をしていいですか」
快く承諾してくれた煙突掃除人。この服は伝統的なものなのだろうか、少なくとも普段このような服を着た人々を見かけることはない。
また、彼の持っていた仕事道具も非常にクラシックな印象だった。携えているところを取りたかったのだけど、すでに車の中だった。
彼の顔立ちも結構まともで、公開したかったけどね~

あ、右のおじさんは義父ね。
成り行き上、二人一緒に撮影することになったのさ・・・ううむ、仕方がない、家族サービスかな。



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うしろ姿

2013年01月06日 | 近隣の人たち
年末の行事の報告。夫の所属する事務所の仲間たちとボーリング大会。
いいチャンスなので、ドイツ人女性たちの後姿を特集してみた。

こちらはパンツ姿が主流。職場にジーンズで行く人も多い様子だし。(役所の職員もジーンズだっ)
ま、寒いしねぇ。この日は雪が降っていたし。

左は20歳代と思われる。寒さよりおしゃれ優先の気持ちはわかるぞ。

右は私と親しくしているドイツ人。身長は私と同じくらいなのに、私よりずっと大きく見えるのは骨格や四肢のバランスが違うからだと諦めている私。(ついでに書けば、彼女のブラは絶対実際の大きさよりかなりでかいと想像)

こうしてみると、そんなに日本人との体格に大差はないのでは、とか錯覚してしまうが。

これは夫がこっそり私のカメラで盗撮した私の後姿。ああ、やっぱり、貧弱。














友人のYouTube

2012年12月24日 | 近隣の人たち
去年一緒のドイツ語コースで学んだ台湾人からメールが来た。彼女は当時18歳、1年間語学留学していたのだ。
私とは母娘くらい年齢が離れているのでそんなに親しくしてはいなかったのだが、彼女が台湾に帰ってから数度連絡を取り合っている。台湾人との関係は一般的に良好なので安心して付き合える。
さて、メールにはYouTubeの動画が添付されていた。


ま、こうしてYouTubeで公にしているのだからわたしのブログで彼女の姿を公開してもかまわないだろうな。
私も少々ピアノを弾くのだが、彼女がこちらに留学当時、ピアノのことなどまるで話題にしなかったので、驚いた。
ちょっと気の利いた、素敵なクリスマスプレゼントをもらったぞ。
台湾での学生生活が充実したものでありますように!
写真家になりたい、と言っていたけれど、長身細身の彼女、ファッションモデルもいけそうなのだけどな。

彼女のピアノをBGMに、クリスマスおめでとうございます。
世界が平和でありますように。貧困や病気で苦しむ人々が少なくなりますように。

ドイツの二世帯住宅

2012年11月03日 | 近隣の人たち
近隣の街在住のpau pauさんの家に遊びに行ってきた。ドイツには日本の絶対数よりは数少ないだろうが親とその息子や娘夫婦が同居する家庭は意外なほどたくさん存在する。
そのほとんどが、二世帯住宅の様子で、ウチのように台所がひとつ、寝室は隣り合わせ、という苛酷な環境ではない。
彼女のブログ「楡の小道で」を読んで、なあんとなぁ~く、彼女の嫁ぎ先は土地持ちなのか、と想像していた。

その予感は大当たり。駅から歩いて彼女の家に向かう途中のこのアパート、お義父さまの所有なのだそう。
このほかにも数件貸家があるとかで、その管理に忙しくしているお義父さまだとか。ううう、夢の家賃生活。
印税生活とどちらがラクか、などとくだらないことを考えてしまった私。
住まいは玄関が共有で、一階が義両親、二階と三階をpau pauさん家族が使っている。


日本レシピで作ったというロールケーキとチーズケーキをいただいた。日本のケーキ、やはり私たちの味覚に合う。おしいかった。
「チーズケーキは暖かいほうがおいしい」という意見のpau pauさんにしばらく意見が戦わされたが材料や種類による、と結論付けられ和解した
(私は冷たいほうがいい、といまだに思っている、うほほ)

自家製りんごから作ったジュース。「一箱持って行ってもらいたい」とpau pauさんが盛んに勧めていたが、10リットルの容器を持ち帰るには自動車で伺わないと・・・、ああ、残念!
彼女はりんごの収穫、自宅の敷地や所有するアパートの敷地の芝刈りなどの仕事を担当しているそう。
いずれも重労働だ。今の私にはうらやましい二世帯住宅だが、親族が近くに住んでいて、事業をやっているとそれを手伝わないわけには行かない。


左、これは地上の玄関付近にある地下へ直接薪を投入するところ。
右、地下1階の薪置き場。
pau pauさんには話だけ聞いていたのだが、いまひとつ理解できなかった。ウチ周辺の方法と違っているからだ。
一見して納得。これは簡単でとてもいい。

ボイラー室が薪のすぐ隣にあり、左の機械に薪を投入するのだそう。右は灯油暖房設備。
彼女の家は薪暖房が主で、灯油暖房は補助的に使っているそう。ウチは逆だ。
薪は無料で手に入れるそうなので(森林を所有しているのか??)暖房費用はウチの数分の一、と想像できる。


地上3階、地下二階のこの家屋、とてつもなく大きい。これは地下1階の宴会室。パーティー用の部屋を地階に持っている家屋は多いが、子供や若者向けのものばかり見てきた。
彼女の家は親族が多いらしく、一度に3,40人が集まることがしばしばだそう。

宿泊客のためのトイレ。(他にもお客さん用のトイレ、がたくさんあった・・・)


地下二階の様子の一部。pau pauさんによる撮影禁止場所が多かった。
一般的にドイツ人家庭の家は非常にきれいに整頓されていることが多いのだが、この家はその例外のひとつだ。
彼女のお義母さまの洗濯室と洗濯物干し場を見て驚いた。そうか、こういうドイツ人もいるのね、って。
乱雑だが、汚い感じはしないので、私は非常にうらやましい。私の義両親のようになにか出しっぱなしにしておくとすぐに注意される環境では、毎日毎日本当に神経が休まる暇が無い。
義両親がもともと乱雑を好むようだったらラクなのに~

食糧貯蔵部屋。手作りジャムのビンが並ぶ風景はやらない私も好きだ。
りんご部屋もあった。ウチより質のいいりんごが並んでいた。今年はりんごが豊作だそうで「持っていって」と再びpau pauさんに勧められたが、いや~、次回、車で来ます~~~


左、地下室から天井に向けて撮影したもの。左の地上に出るドアから物資をリフトに積んで地階に降ろす。現在はリフトを取り外している。
右、pau pauさん家族の住まい2階から三階へ上がる階段。仕事部屋や来客のための寝室などがあるのだが、撮影禁止地区に指定されていた~、あはは~

家屋全体の撮影も許可されなかった。まあ、そのうちpau pauさんのブログで公開されるかもしれないので楽しみにしておくことにしよう。
食堂から見える屋根の飾りに感激。リスの置物が!

いろいろな家を訪問して思うのだが、意外と「典型的なドイツの住まい方」とは遭遇しないものだ。
それぞれ個性的に暮らしているように感じる。
pau pauさん宅は心地よい乱雑さが魅力に感じたが、その乱雑さは私たちがイメージしているドイツの家庭とは違う。
暖房の仕方、食事(ウチの義母の食事は絶対食べたくないとドイツ人に言われたことがある)、休暇の過ごし方など、それぞれ周囲に迎合することなくそれぞれやりたいようにやっているように見える。
そうだ、ウチの夫も典型的なドイツ人のイメージとはかけ離れているぞ。肉は食べない、ビールも口にしない、オクトーバーフェストは大嫌いな彼!
比較的同じものの考え方や行動の仕方を好まれる日本の環境より、私にはドイツのこの感覚はラクだな・・・・
と、pau pauさん宅を訪問してこんなことを思考している私。











村フェスト

2012年10月11日 | 近隣の人たち
ウチの集落でオクトーバーフェストの部分切り取りみたいな行事があった。

閑散とした風景。

この集落のたった一軒のよろず屋前広場で開催された。

ちゃんと商売になっていたのかな。

撮影している人などいなかったので、なかなか人々にカメラを向けることができなかった。
さて、帰ろうかと思いながらうろついていると70歳前後だが若々しい声の男性が話しかけてきた。
「失礼ですが、あなたはミュラーさんですか」
私はミュラーではないのだが、そのミュラーさんは私がまだ知り合っていない近所の中国人女性のことだとすぐにわかったのでそれを説明した。
すると彼は私にビールをご馳走すると誘い、一緒に座った。

目の前ではこのように演奏が。雰囲気があっていいのだけれど、会話には邪魔だ。
足元にはビールやジュース。飲みながら楽器演奏って、日本ではあまりお目にかかれなかったけれど。

こんな小さい村フェストにもちゃんと衣装を調えているのが嬉しい。
(なぜか写真が大きく掲載されない。クリックで拡大可能)
う~ん、左端の楽器ケースの音叉三本マークはあれね、わが国のぉ、あのメーカー。ますます嬉しい気分

音楽が途切れているときのその男性との会話でこの集落の最新情報を知ることとなる。
人口1350人、550世帯。かなり昔からフィリピン人が3人住んでいて、タイ人、中国人がそれぞれ一人づつ住んでいるとか。
こうした行事に参加するのはいつも決まった顔ぶれで、参加しない人とは近所に住みながら何十年も交流がないのだそう。
義両親たちはかなり古い住民だし、義母にいたっては代々この土地に住む化石のような存在だ。
が、その息子・娘の現在についてはほとんど地域住民に知られていないことも知った。
「そうか、ハーゼ君は日本にいて、あなたと知り合ったのですか~」
夫はオクトーバーフェストはもちろん、こうした近所の行事にも一切興味を示さない。
家の中にいるばかりなので、当然近所の人は彼がどんな容貌をしているか、全く知らないだろう。

「この村店で婦人会などが開かれるのですよ」と誘われた。
地域の人たちとの交流がほとんどない我家だ。私が率先してするのかい、とちょっとこれからのここの人生に楽しみを見つけることができるかと期待した一瞬だった。




ドイツ人のドイツ観

2012年06月05日 | 近隣の人たち
「ドイツのロルちゃん」の発言がネット記事になった。






取材をした日本のライターさんもロルちゃん(ロルフさん)のこのような話に驚いただろうなぁ。
日本の人たちのドイツのイメージは、かなり昔のものだと思っていいのは確かだ。中でも「ドイツ製は日本製より優れている」という誤解は、見て触って使って比較できるから簡単に理解できる。
ドイツの鉄道のひどさは、車両を見ただけで一目瞭然。汚い。夫は「電車は汚いから乗るな」と私に禁止しているくらいだもの。
日本好きなドイツ人は、自分の国のひどくなっているところをよくわかっていることが多い。

今現在この記事はトップになっているが、すぐに変わってしまうことだろう。
リンク先exciteニュース「ドイツ人、本当は凄くルーズな人たち?」
そうそう、ロルフさんは引き続きスカイプでのドイツ語レッスン生徒募集中だそうだ、よろしく!

さてもうひとつ。在独仲間菊子さん、英文MSNにその後姿が載った。

右下の部分、そこを拡大すると・・・・
なかなかいい光景。
両側にこちら風円柱、その間に東洋の衣装。ガラスに写る自分の姿を本番前のちょっとチェック、という様子がさまになっている。







ベトナムコーヒーをドイツ人宅でいただく

2012年05月19日 | 近隣の人たち
日本料理でパーティをしたい、と請われて手伝った。



二人は同じ市内に住む学生カップル。わたしの指導で巻き寿司、焼きそば、焼き飯、みたらし団子などを作った。
男性のほうは非常に料理に慣れていて初めての料理をてきぱきとやってのけた。
こちらの習慣で、味噌汁だけが料理の最初に出されてしまったが、日本料理の海外進出は多かれ少なかれ現地の習慣に溶け込まなくてはならないな、と容認。


食後に出されたベトナムコーヒーが非常においしかった。
この集まりを主宰した彼は1年間のベトナム生活を経験しているのだ。
コンデンスミルクの量、マレーシアの様子を思い出す。他のドイツ人たちは、コンデンスミルクにほとんど馴染みがない様子でスプーンで缶からすくって舐めてみたりしていた。




羽根飾り帽子

2012年05月05日 | 近隣の人たち
先日鷺の頭部の飾り羽がかわいかったが、昨日はおじさんの帽子の羽根飾りを観察することができた。

今見ると、これが羽根かどうか確信を持てない。ま、日本にはない、こちららしい帽子の話題、ってことで・・・うほほ。
白いお髭がよく似合うちょっとおしゃれなおじさん(お爺さん?)だ。
素敵な帽子なので、日本へのお土産にも良いかもしれない。頭のサイズが問題なのだが。一般的に東洋人の頭部は西洋人のそれより大きい。
すぐ近所に住む彼は、ウチと負けず劣らず庭仕事好き。いや、ウチを凌いでいる。見事に細工されたりんごの木の垣根があるのだぞ。
「フジですよ、日本の品種」と私たちに自慢していた。
その彼が、ウチのりんごの木に何か細工をしに来たらしい。義母が私に説明したのだが、10パーセントしか理解できなかった。おそらく、接木したのだと思う。


義父は手伝うこともなく、おじさんの周囲をうろうろするだけだ。
私はりす部屋から盗撮しているつもりだったが、義父が気づいてこちらを睨んでいた。うほほ。

ドイツで鯉のぼり

2012年05月04日 | 近隣の人たち
最近親しくなった台湾人女性の家の庭には年中鯉のぼりがある。

日差しが強くなった最近では鯉のぼりも生き生きと見えるが、暗くて寒い冬には全く似つかわしくない鯉のぼりだった。
写真、右は『鯉のぼりの開き』状態。あまり細かいことはかまわない、という彼女のおおらかさが魅力
鯉のぼりは台湾でも普通なのかと思って尋ねたら、彼女のお姉さんが日本に住んでいるのだそう。
小学校1年生の息子さんのために、お姉さんが贈ってくれた品。部屋にはいろいろ日本の物資があるぞ。
ドイツ在住の日本人たちもこの時期に鯉のぼりを飾っていることだろう。新緑と花々で一気に彩られる5月のドイツに似つかわしく思えるのは、私の目がここに馴染んできてしまったからか??

さて、この台湾人女性、お誕生日を迎えるとのことで日本のカレーでお祝い。

貴重品のハウスバーモントカレー。パッケージを見せると「あ、知っている、台湾にもあります」ですって。
ちょいと残念に思ったけど、まるで知らないものを食べる恐怖感がないからいいかな。
健康を気遣う彼女一家が常食しているのは玄米。私の胃にはちょっときついのだけど、ま、いいか。


これは別の日にご馳走になった彼女の料理。野菜の炒め物三種。料理は得意ではない、と宣言していたが、普段義母料理で鍛えている(!?)私にはもの凄くおいしかった。(中華饅頭は出来合いのもの、おいしかった)
第一、野菜の摂取量がウチと全然違う!
「ドイツの料理は不味くて大変です」同居なんかしていない彼女もそのように表現していた。

台湾人の知り合いはここに住んでからすでに3人もいる。常々思うのだが、台湾人は非常に国際的である。
留学はもちろん、国際結婚、一家揃っての外国移住も頻繁に見聞きする。

これは去年ドイツに留学していた18歳高校生から送られてきた写真。
台北のドイツ料理レストランのものだそう。本物とは少々違うが、雰囲気は抜群。
台湾国内も国際的なのか??

さて、話はウチの隣家。
5月になってから隣の家のプールはきれいに清掃され、新たに水を張った。
こちらではそろそろ屋外プールの季節。関東周辺ほど7,8月の気温が上がらないので一気に暖かくなった今から楽しんでおこうって魂胆らしい!?
屋外プールの水温は結構低くて寒がりの私にはかなりきつい。
だけど・・・お隣のプールにお邪魔してみたいものだなぁ・・・ハウスバーモントカレーを持って。ムリだろうなぁ・・・

村のマイバウム

2012年05月01日 | 近隣の人たち
マイバウム、あるいはメイポールに関するネットでの情報はたくさんあるだろうから詳しいことはそちらに任せ、私は自分のための記録としてここに写真を残すことにする。
ドイツに移住してから、初めてその行事の様子を観察しに行ったのだ。
予想通り、あまりわくわくどきどきするものでもなかったので、これが最初で最後かもしれない。

ここの集落のマイバウムは、そのほかの地域より質素だ。

全長約60メートル。午後一時に始まるのに、なかなか人は集まらない。


予想通り、開始の挨拶の言葉などなく、わらわらと集まった人たちが何気に始めた。


参加できるのはどうも男性だけの様子だ。
西欧州でいまだに男女が混ざらない物事があることにちょっと驚いた私。
だったら、サウナの混浴をやめてくれよ、と思考が待った区別の方向へ行く私・・・・だめだな、とほほ。


数十センチづつ持ち上げていく。
どうも、休む時間のほうが長い。周囲と会話を楽しみながらのんびりと持ち上げていくことにこの行事の意味があるのだろう。
ビールなどが彼らに提供されている様子からも、それがはっきりわかる。
どきどき女の子が参加している男性に絡み付いているから、ま、いい光景。




民族衣装はこういうときに活躍。
そういえば、義父も夫もこれを持っていない。彼らはビアガーデンもこうした伝統行事にも興味がなさそうだし。
ま、いいか。





おお~、ドイツにもさすまた健在か、とちょっとうなった品が登場。こちらの太い人たちを捕まえるには小さすぎかっ
右、向こう側でビールを飲んでいるお姉さんたちを撮りたかったのに、おじさんが主役になってしまった、ごめんよ、おじさん!!
女性たちは日陰でビールやケーキを楽しんでいる。
そういえば、写真撮影に夢中になっていたおじさんたちのでっかいカメラはみんなキャノンだった。


ここまで、約45分。
不覚なことに、カメラの電池がなくなってしまったので、家に帰った・・・・
ブロガー失格なりす。


一時間後に戻ると、人々はマイバウムのことなどすっかり眼中になく、飲んだくれてる様子だった。
マイバウムの周囲で踊る、という話をよく読むけど、どうもここではそれが行われた形跡がない・・・

要するに、飲みたいんだろうな、ビールを外で。その口実のマイバウム??
いや、違う、ってドイツファンの日本人から忠告がきそうだ、あはは、どうぞ、どうぞぉ。

   
味気ない木片楔が使われているところ、素朴な村のマイバウムにふさわしすぎ。












スカイプでドイツ語学習

2012年04月24日 | 近隣の人たち

友人のロルちゃんが彼のYouTubeでドイツ語講座をやっている。



ドイツ語学習より彼の日本語能力に感心せざるを得ない。まったく、ドイツに住ませておくのがもったいない人だ。
この動画中の終わりごろに以下の画面が現れる。

スカイプで彼に直接ドイツ語を学ぶことができるそうだ。スカイプだから、日本に住んでいる人も可能だぞっ。
私のブログで大宣伝さ。
ロルちゃんのドイツ語レッスン、だいぼしゅう

巻き寿司講習

2012年04月05日 | 近隣の人たち
近所の知人に巻き寿司の作り方を教えに行った。
到着すると、まずは料理好きの彼女の食事でもてなされた。午後3時なのに、ちゃんとした料理・・・

「巻く」という作業ではすでにこのロールキャベツで問題ない、と私は安心した。
しかも、とてもおいしかった。義母にはこんな繊細な作業や味を出すのは無理のように思った。

食事が終わるころに米飯ができあがったので早速作業開始。
具材はあらかじめ、どのようなものを巻いたらいいか伝えておいたし、彼女らも少々外食で寿司を経験しているので自分たちの考えでいろいろ揃えていた。
卵焼きだけは一緒に焼いたけど。

一度だけやって見せた。彼女らの作業にちょっとアドバイスをしただけだが、何本も巻いているうちにかなり上手になった。


はみ出方がワイルドだ!

早速、試食。わたしまでびっくりするほどおいしかった。生野菜をふんだんに使ったからかもしれない。
寿司酢を作るときにかなり大量の砂糖を入れるのに驚いていたが、仕上がった巻き寿司の味で砂糖の必要性を理解してくれたことだろう。

ご飯を炊くところから指導した。米を洗う、という観念が無いのではないかと予想したからだ。
鍋での炊飯に少々自信が無かったので、炊飯器を持参した。
普段使っているのは3合炊きで小さいので、非常用に保存しているドイツで買った10合炊ける製品。この日は6合炊いた。
こちらの炊飯器の付属計量カップも180ccだ。国際的に炊飯器は180ccカップに統一されているのか??
「炊飯器、便利ね、欲しいな」と彼女が言っていた。

・・・と、今日、某スーパーの来週からのセールの広告を見たら・・・

アジア食特集。怪しい寿司が写真になっているぞ。

私の持っている同じ機種が同じ値段で、また取り扱われている。
早速彼女に連絡することにしよう。彼女に寿司をご馳走になりに行くために!!
いよいよ日本人が欧州人に寿司を食べさせてもらう時代が来るぞ、うほほほほほほほほほほほ