福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

福島県二本松市油井小学校W.S①

2018年10月01日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


今度は福島県二本松市の小学校にて
ワークショップを行ってきました。







高台にある素敵な小学校です。


私、昨年に続いて二本松市で開催される「重陽の芸術祭 ー福島ビエンナーレ2018ー」に
参加させていただいており、


今年は高村光太郎の「智恵子抄」で有名な、
高村智恵子さんの生家での展示を担当させていただきます。





二本松市で立派な酒屋さんを営まれていました。

智恵子さんはこちらで何不自由ない幼少期を送られ
芸術の道を志して上京されました。

その後も長女として何度も実家には足を運んでいるのですが
父親が亡くなったことで家業が傾きこちらの生家は人の手に渡っていました。

しかし、現在は二本松市の重要文化財として修復保存され素敵に展示されています。


智恵子さんは心の病に冒された晩年は切り紙絵を制作されており
この生家の裏の敷地に美術館として智恵子さんの作品が展示されています。


そんな「切り紙絵」つながりもあり、
私が今年は展示を担当することになりました。



今回、ワークショップを行う油井小学校は
智恵子さんの出身小学校です。



昨年も紹介させていただいたのですが
こちらの二本松市には、伝統的な正月用のオカザリの切り紙を作られている寺院(養泉院さん)が
一件だけ残っており、今年もそちらに取材に伺わせていただきました。


色々な「切り紙」つながりに驚くのですが、
なんとなく智恵子さんが切り紙を晩年制作していたのも必然的なような気さえしてしまいます。


しかし、こちらの寺院さんも昨年お伺いした時
「後継者がいないので看板を下ろす」という事態になっており、
地元でもオカザリの存在を知らない方が多いので
今回は、地域の歴史について学ぶ社会勉強的な要素も入れつつ
ワークショップを展開することにしました。
(オカザリは東北に残っており宮城県に一番多く見られます。しかし東日本大震災でかなり沿岸の寺院が消滅し
福島県は山岳部に残る1件だけになっています。)

養泉院さんに取材して、相談したところ

養泉院さんが作るオカザリの中でも比較的簡単な


こちらの




福助さんを作ることにしました!

(実際に制作されているもの)

養泉院さんでは「金包(かねづつみ)」と呼ばれるオカザリです。


可愛いですよねー。

これを各家庭でご希望があれば、お家に行って切ってお渡しするそうです。



オカザリの製作者たちは修験の家系の方が多く
明治以降の修験道禁止令以降、東京より東へ逃れたとか。

「福助」は日本でも西に多く見られる文化で
「福助人形」のモデルは大阪の商人だとか江戸の人物だとか色々な説があるのですが
江戸時代に江戸の町で流行したそうです。

それがこちらで伝統的なオカザリのアイテムとして制作されているというのは
福島県が東北といってもかなり関東圏に近く
文化も関東の文化が影響していると言うことが表れています。



というかなり前ふり長いことになっていてすみません。




とっても楽しいワークショップだったのですよ。


長くなったので

その様子は次回へ・・・。