福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

美術の授業in藤枝市の中学校

2017年03月02日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)



こちらも今年で5年目くらいでしょうか。

中学3年生の美術の授業にお邪魔させていただきました。


通常、受験の終わった時期で
最後の美術の授業に登場させていただく私なのですが、
今回はスケジュールの都合で、私立受験を終え、これから公立受験が始まる!
というタイミングでの授業。

まだまだ緊張感がありますよね。


貴重なお時間をいただきありがとうございました。





ウェルカムボード?(笑)
ありがとうございまーす!





こちらの学校では切り絵を頑張られているそうです。

みなさん切り口が綺麗で上手です!



さてさて始まりました。



毎回、左にいらっしゃる加茂先生にお声がけいただいています。



授業のコンセプトとしては
これから高校生になり、美術教育が最後(選択)になる中学三年生の皆様に
美術教育のおもしろさ、大切さを伝えたい!

というものです。






そんな大事な役割を私がさせていただき
本当に恐縮です。



今回は、学生さん自身の聞きたいことにできるだけお答えしていく方針にしました。
(といっても質問は事前に先生と相談して考えていらっしゃいます。)






受験シーズン真っ只中ですので
マスク率高いです(笑)。

画像は修正してありますが、ほとんどみなさんマスクしていらっしゃるので
見えないって言えば見えないっていうか
わからないっていえばわからないような気もしますが
修正させていただきました(笑)。




先生も感心されるほど、みなさんの質問がしっかりされていました。




3年生全員ですので100人以上いらっしゃるようです。




毎年、体育館で歯がかみ合わないくらい震えてこの授業をやっていましたが(笑)
今年は学生さんも近いし、何より暖かくて快適でした〜。





中学生にとっては「謎」なアーティストという仕事。

もちろん私も中学生の時は知る由もなかったのですが
できる限り私の知っている範囲、経験した範囲でお伝えさせていただきました。







みなさん、質問するのはとても恥ずかしそうでしたが、
質問に答える私の話は、本当に真剣に集中して聞いてくださりありがたかったです。






用意してくださった画像も交えて話させていただきました。


先生方もお忙しい中、御準備などありがとうございました!





毎年、この授業は3月11日に行っており、
東日本大震災のことも触れさせていただいたので
今回も最後に震災の時に感じたアーティストとしての無力感と
アートの再生する力のお話をさせていただきました。

この授業を開始したのは震災の1年後でしたが
今年で震災から6年が経ち、子供達にとっては遠い昔の話になってきているかもしれません。

こういった機会に
少しでもそのことについて思いを馳せていただく貴重な時間になったのではないでしょうか(私も)。




「生きていくこと」


その上で

言葉では表せない複雑な感情を表現したり、補ったりする役割を
アートが担うこともあるということ。


それによって救われる人もいるということ。


私が何したってわけではないのだけど、
アートを生業にしているものとして少しでもお伝えできればな、と思いました。





みなさん!残りの受験頑張ってください!!!!



早く、みなさんに春がくるといいですね!