獏の食わず嫌い

プロ野球を好きになってほんの45年です。阪神のせいでネガティブ根性が骨まで染み付いております。

危ういバランスゲームのクライマックス1stステージをギリギリ突破

2019-10-08 15:22:00 | 野球
野球好きにはたまらない素晴らしい三連戦でした。
1日明けた今も余りにも気合いを入れて見過ぎて魂抜けて腑抜けになってます。
これから仕事大丈夫なのか不安です´д` ;

三連戦中両チームのファンが不満と不安だらけだったと思います。
私などは矢野監督の

@先頭が出ると相手投手の立ち上がりの状態を見極める前に北條に自動送りバントで不安定な先発を落ち着かせる。

@何なのかわからないけど外野手のリザーブが1人きり(陽川、植田を内外野で勘定してるにしてもだな

@その割に早々と陽川、植田を代打代走で使ってしまう。

@しかも木浪や北條と言った代走が要らない選手に早々と使ってしまって打てる内野を下げて外野手に植田を使えなくする。(ってか高山がデッドボール当たった時肝冷えたわ´д` ;)


と、不満をずーーーっと並べとったのですよ。
シーズン終わりに6連勝して選手のムードは上向きだったのが、ベンチの空気は慎重に次ぐ慎重。
阪神の最大のストロングポイント、中継ぎ抑えの戦いに持って行きたいのはわかるけど、それだと意図もみえみえで敵も攻めやすかったと思うのです。


矢野監督は情に厚い采配をする人です。
これは長所でもあり、短所でもある。

情の厚さが功を奏し、
3戦目では各選手が過去2戦のリベンジを果たします。

植田海が前日の盗塁失敗を
島本が1試合目打ち込まれた失敗を
それぞれの失敗をリベンジする日でもありました。


しかし、前日サヨナラホームランを打たれて1番悔しい思いをした岩崎を登板させ、見事1イニングピシャリと抑えるも三連投の上にイニング跨ぎさせたのは納得出来なかった。

いやいや、リベンジなら今日は1イニングで良くない?(ヾノ・∀・`)
雨でぬかるむしスパイクに土が挟まってやり辛そう…
その前に…リベンジのつもりが深い傷を負いかねない。
解説の大魔神佐々木も「これは解せない。阪神のブルペンにはまだ投手はいるはず」
と疑問を呈していました。

空気が重くなる中、雨で守り難くプレッシャーもかかる。
私は選手をリラックスさせてグラウンドに送り出すのがベンチの務めと思っているので、どんどん岩崎や野手にプレッシャーをかける采配には怒り心頭でした。
案の定北條がホームゲッツーを焦りエラーしてしまいますが…
まあ、北條があかんのですが…


途中マウンドに上がったドリスが救ってくれました。
走者がいる場面のドリスはまた格別のスリルとサスペンスなのですが…

必死にワンバウンドをセーブした梅野も大したものです。お疲れ様。
ベンチの奥で岩崎が目を真っ赤にしていました。
本当に辛すぎる。

矢野監督の情の厚さ。。
けれど、その情の厚さが裏目に出ると選手は辛いのです。
重いんですよ、あなたの情が…
男女の恋愛関係とか親子関係みたいに重いんですよ。

これね、矢野監督に今年1つの成功例があったからと思うのです。

今回のシリーズで正に勝敗を分ける大きな存在となった藤川球児。
球児が大リーグから四国を経て阪神に戻ってきた時、またクローザーとしてこんなに活躍出来るなんて思いませんでした。
いや、今シーズンのあの時までは…球児自身もあのホップするストレートにここまで自信を持っていなかったと思うのです。

あれは今シーズンのいつだったろう…確か4月か5月か…
まだクローザーはドリスで球児はセットアッパーでした。
全盛期の球威は無いものの、昨シーズンの半ばからストレートのキレは戻りつつありましたが、どちらかと言うと変化球を交えた投手晩年にありがちな軟投型スタイルに変えようと試行錯誤していたと思うのです。
が、
いつの試合だったか
球児はそこまで軟投型に適した投手では無いので…ヒットとフォアボールを選ばれてピンチを迎えます。
ですが、矢野監督はベンチ最前列で腕組みをして微動だにしない。
満塁になっても動かない

その矢野監督の姿を見たかどうか…球児は「あのストレート」で空振りを取りピンチを切り抜けます。

あの時の矢野監督の腕組み仁王立ち。
「お前ならできる」
元々素晴らしいセットアッパーだった球児が更に今のスーパー球児になるきっかけだったと私は思っています。

肘の移植手術の後、時間をかけて筋力を戻すと前より球の威力が増すと言われています。
球児は術後緩やかに調子を上げ、今が最高の状態を迎えているのでは無いかと思ってます。


ただね、
それは百戦錬磨の藤川球児と、
苦楽を共にした矢野監督の仲だからできる事なのですよ(−_−;)


岩崎君には荷が重過ぎるよ…矢野さん´д` ;
重くて潰れちゃうよ…
(ヾノ・∀・`)ナイナイ

だから…
もう少し子離れして下さい…
特に投手には特別な愛を注ぎ過ぎなんですよ(−_−;)




ただね、

こうはいいましたが、なかなか危ういバランスの上に今の勢いってあるんですよ。

この矢野監督の重すぎる愛が無ければ、この若い選手達は自主的にこんなに戦えるのか?

初回バントしなければ北條は果たして打てただろうか?
初回バントがあるから1試合目で5打点の活躍があったんじゃ無いか?

外野手が少ないのは、じゃあ他に誰がいる?

DeNAにしても阪神にしてもシーズン戦って戦力はボロボロなんですよ。
阪神は糸井いないしジョンソンいないしガルシア頼みだし

DeNAはパットン急遽戻したけど全く球威ないし´д` ;
シリーズ戦いきる戦力残ってないから1試合先発の石田がブルペン入りするし

謎采配といわれる影には「戦力不足」があるんですよ。もうしょうがない。

阪神がDeNAを僅かに上回ったのは百戦錬磨の大ベテランの存在だったと思います。
藤川球児対筒香
超一流の対決堪能しました。

ジョンソンの赤ちゃんも無事産まれた様で、後は一刻も早いお帰りをお待ちするだけです。。






ってか、ジョンソン帰る気ある?

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4 コメント

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Unknown (Ryuhey)
2019-10-09 08:16:28
まあまあ、ヨシヨシ(ノ_・。)ヾ(・ω・*)ナデナデ

そらね、色々思うよねw
一人の部屋でテレビに声出して突っ込む事多数。
一番声がデカかったのは、一戦目の試合終了後
「放送席〜 勝った矢野監督ですが目に涙が光ってました」
「早いわ!!」

9月以降がんばって、
終盤一戦も落とせない試合を勝ちきって、
しびれる試合を見せてくれて、
短期決戦に勝利して、
しかもそれが若手中心。



奇跡とちゃう??www

海君の初球スタートと梅野のストップに涙腺崩壊したことは内緒w

まあ、幸せですよ。

だから(ノ_・。)ヾ(・ω・*)ナデナデ
Ryuheyさん (りさ・ふぇるなんです)
2019-10-09 12:34:00
昔と違ってプロ野球の情報は、こちらから探さないと拾えないのが辛いですね。
やっと1戦目のプロ野球ニュースをYouTubeで拾って見てたんですが、試合前矢野監督は「うちはまだまだ強くないので、日本シリーズまで勝ちながら強くなっていく」と言っているのを見ました。
ずっとそういうスタンスなんですよね。
勝利至上主義じゃないから、岩崎に乗り越えてもらいたかったんだと思うのですが・・・


重いんだよおおお・・・その愛が・・・・


って事です。
どんでんや矢野の重すぎる愛を受け止めてピンチのマウンドで笑える様になった藤川球児は何かの悟りを開いたんでしょう。

情が深い戦法で攻めるなら(どんな戦法だろう)ジョンソンに変わる若手投手の抜擢をして欲しいです。相手が「誰?」って言う様な投手をヒリヒリする場面でポーンと使って見て欲しい。

野手でも一人使った事ない選手の抜擢が欲しい所です。
上等上等 (西田辺)
2019-10-10 21:07:42
まぁ中継ぎくらいしか取りえのないチームが、ここまで来たんですから。
おそらく読売にはチンチンにされるでしょうけど、「はい、そうですね」
くらいの感傷しかないですわ。
仰る通り、余分な感情が挟まっての事なんでしょうけど、投手の起用に
引っ掛かりを感じますね。
おそらく福原も交代を進言してるはずなのに、矢野が止めてるように
感じます。
感情剥き出しの監督で見てる分には面白いんですが、勝負師としては
弱点にもなりかねません。
おそらく「怖くないない打線ランキング」を作ったら12球団トップの
阪神打線。
誰かが言ってたけど、阪神の打者への指導はとにかく打率重視。
大きいの打つよりヒットを打たせる指導だそうです。
まさに和田豊や関本が典型なんでしょうね。
大きいのを打とうと思えばシッカリ理に適ったスイングをする必要が
あるんですよね。
力任せに振り回すのとフルスイングが違うように。
そこが伝統的に理解できないんでしょうね。
選手が育たないのを、すぐ「ファンの声が」と言い訳するけど、そんなもん
球団側の勝手な思い込み以外の何ものでもない。
20本打てる中谷も、中軸を打たせるつもりで1位指名した大山も現状
箸にも棒にもかからない状態。(金本のどんな球種でも打て指令もダメでしたが)
いやホント、コーチ陣一掃して総とっかえしないと悪い伝統は止まらないでしょうね。
もう、一日も早く秋季キャンプに入って欲しいものですわ。
西田辺さん (りさ・ふぇるなんです)
2019-10-11 12:37:59
前に関本が奈良出身の選手で作る番組で地元奈良の子供の野球教室をやっていて、バッティングについて子供から質問があった時に
「僕の真似をしてはいけない。(ヤクルトの)西浦君を見習った方が良い。」
と答えていて切なかったですね。
わかってるんですよね、当たり前だけど。。
ただ、今のファイナルを見ていてわかるように、西武ライオンズは12球団1怖い打線ですが、もう十数年中継ぎ抑え投手に苦しんでいます。
中継ぎとして獲得した投手を必ず先発に回すのでファンからは「そこじゃなーーい!」と叫ばれるわけですが、こうやってみると、球団の体質とか伝統とかってなかなか変われないもんだなと思いますね。
そう考えると、どちらも兼ね備えているソフトバンクは凄いなと思います。(まだ西武負けてないけど)
ソフトバンクも元々短期決戦に弱くて、今では考えられないのですが、投手力も攻撃力も機動力もバランスが悪くかったのを次々名コーチを迎え入れてチームに新しい血を入れて行ったのが成功しているのだと思います。

各球団に言える事ですが、監督コーチをOBで固めるのは良くない事なんだろうなと思います。

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